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イイね!
2007年01月25日

"無駄遣い"と評されたもの

"無駄遣い"と評されたもの 午前7時に小田原パーキングエリアに停めた車中で起床。
しばし車内でテレビを見て、車のエンジンはかけていないものの自分の頭を"アイドリングさせて暖気"。

ようやく血が全身を順調に循環するようになったところで車のエンジンを始動、小田原駅前のレンタカー会社で取材の撮影車として使う車両を借り受け、自分の車を預けて乗り換えて取材の舞台となる場所へ移動。

今回の取材場所が写真のところです。

ヒルトン小田原リゾート&スパ」。

小田原の駅前から車で20~30分ほど走った、相模湾を望む高台に建てられた高級リゾートホテルです。
その名の通り、全世界で高級ホテルを運営している「ヒルトン」の一員であり、東京から近いこともあり人気も高いようです。

ところでこのホテル、どこかで見たことありませんか?

元は「独立行政法人 雇用・能力開発機構(当時は特殊法人)」が1998年にオープンさせた施設で、当時は「勤労者リフレッシュセンター スパウザ小田原」という名称でした。

建設の原資となっているのは、全国のサラリーマンが納めた雇用保険料。総工費は約455億円と言われています。

その後はお役所仕事の悪さばかりが露呈し、ハードウェアは素晴らしいものの運営・経営能力は皆無に等しかったので、どんどん赤字が溜まっていくことに。
所有者は「独立行政法人 雇用・能力開発機構(当時は特殊法人)」でしたが、運営は厚生労働省の天下り先でもあった「勤労者リフレッシュ事業振興財団」という団体に委託していたようです。
 
 
放漫経営は「社会保険庁」の不祥事に端を発した年金・保険の資金運用のいい加減さを追求する世論によって公になります。
各省庁や特殊法人が年金・保険金を原資として建設・運営した宿泊/リゾート地が多数取り上げられ、特に「勤労者リフレッシュセンター スパウザ小田原」は飛び抜けた豪華さと規模の大きさから"無駄遣いの象徴"として扱われました。

敷地面積約26万平方メートル(東京ドーム5個分)、宿泊のみならず温泉スパ施設や結婚式場&チャペル、レストラン、ボウリング場など、全国的にもなかなかお目にかかれない規模のリゾート施設が雇用保険料で作られたということになります。


世論の厳しい糾弾を受け、「独立行政法人 雇用・能力開発機構(当時は特殊法人)」は小田原市に施設を約8億円で売却。
小田原市はその運営を「ヒルトン」に委託して現在に至っています。


今では「ヒルトン」の看板を掲げていますが、こうした経緯を知らなければ最初から「ヒルトン」がプロデュースして作り上げた施設と言われても何の違和感も感じない豪華な施設は健在。

実際に現地に来てみて、改めて役人の壮大な無駄遣いに驚き憤慨するとともに、こうしたことが許されてきた日本の土壌文化が果たして変わりつつあるのかに大いなる疑問を感じたのでした。
ブログ一覧 | 取材・業務雑記 | 日記
Posted at 2007/01/26 20:19:44

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この記事へのコメント

2007年1月27日 20:34
これが「勤労者リフレッシュセンター」だったとは考えられませんね。
完全なるリゾートホテルの趣きです!!
こういった無駄遣いは何時になったら無くなる事やら・・・

私の地元、静岡では平成21年に空港開港予定。
「空港を生かした地域振興」とか「海外就航予定先」とか挙げて空港の必要性や収益性などを公表していますが、すべては絵に書いた餅。
おそらく、予想が外れても(民間企業と比べ)査定になんらヒビかない人たちが考えてるコトでしょうから真剣に考えてないですよね、きっと(笑)
また無駄な税金が使われちゃうのかなぁ・・・

“DETH NOTE”“必殺仕事人”みたいな人たちが、本当に必要なのかもしれませんね(爆)
コメントへの返答
2007年1月29日 13:57
実際に現地へ行って、改めて驚きました。
本当にどう見ても高級リゾートホテル、完成当初から「ヒルトン」だったと言われても何の疑問も抱かないほどの施設だったのです。

静岡空港も、色々と賛否両論が渦巻いていますね。
正直なところ採算面は厳しいものがあると思いますが、地方都市間を結ぶ交通インフラの未発達は日本の弱点でもあると思っています。

地元での建設に対する評価も賛否両論あるでしょうが、作るとなった以上はどこまで無駄を抑えられるか厳しく見続けていく必要がありますね。
あとは出来上がってから、事前の需要予測がどのぐらい正確だったのかも検証しなければなりませんね。

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各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
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