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イイね!
2007年02月28日

三代目・日産グロリア

今日は久々にミニチュアカーの話題。

TOMYTECからリリースされている「トミカリミテッドヴィンテージ」より、LV-39a「日産グロリア スーパーデラックス」とLV-40a「日産グロリア スーパーデラックスGL」です。



2004年秋のブランド廃止まで45年もの伝統を築き上げた日産グロリア。
ご存じの方も多いかと思いますが、元々はスカイラインなどと共にプリンス自動車のブランドです。
1966年夏に日産自動車と合併した後のブランドは残され、セドリックのバッジエンジリアリング車として生き長らえました。



今回モデル化されたのはグロリアとして三代目にあたるA30型。
発表は1967年、開発について初期段階はプリンス自動車が単独で行っていましたが、合併が決まってからは日産自動車との共同開発となり部品共用化などが行われた、歴史に翻弄された一台と言っても良いでしょう。



このA30型グロリア、その特徴は何といっても縦に配列されたヘッドライトにあります。
俗に「タテ目グロリア」などとも呼ばれますが、より一般的な認知度としては先般まで皇室で御料車として使われていた「日産プリンスロイヤル」との共通性ではないでしょうか。
「日産プリンスロイヤル」もグロリア同様に、元々はプリンス自動車が独自開発を進めていたもの。こちらも合併劇の結果として日産自動車が開発にも携わり、宮内庁に納入されました。



グロリアと皇室の縁は深く、「栄光」を意味するネーミングそのものが、初代発表の年に現・天皇(当時は皇太子)が成婚したことを記念したものです。

また、宮内庁との関係が深かったこともあり、公用車はもちろん皇族の私用車としても多く採用されました。
初代グロリアは当時皇太子だった現在の天皇にも、デビューから間もなく納入されています。
 
合併劇の結果、この三代目を最後に次の四代目以降は完全な日産セドリックの兄弟車となり、機構面はほぼ共通、外観もごくわずかな意匠の違いだけとなりました。
しかし、私などはイメージとして「セドリック」が比較的コンサバティブであるのに対して、「グロリア」はもう少し若々しく気品ある感じがしていました。

その昔、Y31型を購入しようかという話があった時にも、ブロアムシリーズなら「セドリック」、グランツーリスモシリーズなら「グロリア」にしようと思っていたほどです。
実際、販売会社に在庫があるので安くするよと持ちかけられたのは、「セドリック」のグランツーリスモ。
ブランド名が希望と違うためにいま一つ乗り気がせず、丁重にお断りしたことがありました。
この時、本当に狙っていたのはY31型「グロリア」の4ドアセダン・グランツーリスモ(相当にマニアックで希少な存在でしょう・・・)でした。


時代に翻弄されながらも日本を代表する高級サルーンとして長い時間を歩んできた「グロリア」。
しかし2004年、そのブランドネームはあっさりと廃止されてしまいました。
新たに誕生したブランドは現在どの程度認知され、メーカーが目論んだ通りの販売実績とブランド力を築いているのかは知る由もありません。

ただ、個人的には革新も結構ですが、ある程度から上の高級品についてはブランドを守り、育てていく姿勢も大切ではないかと思います。
ブログ一覧 | ミニチュアカー | 日記
Posted at 2007/03/02 07:29:16

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