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2007年10月04日

旧・社用車1号機 総括

旧・社用車1号機 総括 昨日のエントリでも書きましたが、社用車1号機を代替えして3ヶ月が経ちました。

「そのうちに・・・」と思いつつも延ばし延ばしになっていた、旧社用車1号機こと三菱ディマアンテ 30M-SEについて、そろそろ一度総括しておこうと思います。

私が所有していた三菱ディマアンテ 30M-SEは1996年4月登録車。
2001年7月に33708kmを走行した状態の中古車として、全国フランチャイズチェーンの中古車専門店から購入しました。

以降、2007年7月までの6年間で15万kmほどの走行距離を重ねてきました。
2002年いっぱいで私がサラリーマンを辞めて独立したのに伴い、北は北海道から南は九州まで全国各地を走り回った結果です。

三菱ディマアンテとしての二代目、その初期型にあたるモデルですが、最大の特徴はMIVECと呼ばれる可変バルブタイミングリフト機構を備えたエンジンを搭載した類別でした。
ゆえに排気量3000ccのノンターボながら、最高出力は270ps/7000rpm、最大トルクは30.7kgm/4500rpmというハイスペックを誇っています。

まず走行性能面で評価すると、このMIVECエンジンとFF車世界初となった5速オートマチックの組み合わせは大変良いものでした。
初期の可変バルタイエンジンゆえにカム切替ポイント付近での若干の"谷間"が気にならないといえば嘘になりますが、高回転域になると全く違った表情を見せてくれる良い意味での"二面性"を持っていました。
もちろん3000cc仕様ですから、高回転域は滅多に使うものではありませんが「ここ一番」という場面において高い加速性能を有していることは運転のユトリにもつながります。

そして5速オートマチックですが、スポーツモードも付加されています。燃費や運動性能に大きく貢献していた要素ですが、こちらは少々作りこみの甘さが目につき、高級サルーンという位置づけからすると許容範囲を超えた過大なシフトショックや変速マナーはこの車の走行品質を大きくスポイルしていました。

パッケージングはサッシュレスの4ドア・ピラードハードトップボディですが、初代に比べて全高が増やされたことでタイトな室内空間というまでではありませんでした。
トランクルームの使い勝手の良さは特筆もので使いやすい床面積形状、バンパーレベルから大きく開くリッド(しかも最近流行りのショートリアデッキスタイルではないので、長めのトランクリッド形状が大きな開口部を実現)は開口面積が大きく、やや大きめの荷物でも余裕で飲み込んでくれたものです。

質感の面では、ディアマンテという車の基準をどこに見据えるかで評価が変わってくると思います。販売の中核となった2500ccエンジン車を基準にすれば合格点。しかし3000ccエンジン車を基準にすると、物足りなさを感じてしまいます。
新車販売価格を見ると、30M-SEは386万2千円。諸費用込み400万円級として当時のライバル勢と比較すると、やはり質感は一歩譲るという印象でした。
但しこれは新車の場合における評価軸なので、中古車として考えれば変わってきます。個人的にはセンターパネルのいかにも"木目調"といったパネルの質感は少々残念でしたが、操作系レイアウトなどは分かりやすくインパネ全体としては合格点を与えても良いかと思います。

続いて装備面ですが、ここは三菱らしく当時の最先端装備が多数奢られていましたので、2007年になってもそんなに周りから見劣りすることはなかったと思います。
メーカー純正カーナビゲーション「MMCS」は時代を反映してCD-ROMメディア式。情報量や検索速度面で当然DVDやHDD式にかなうはずはありませんが、カーナビゲーションとして必要十分な役目は果たしてくれたように思います。
もっとも私の場合は購入から4年ほどで同型式車種の高年式モデル用の「MMCS」に交換していましたが、高年式仕様はワイドモニターとなり使い勝手が大変向上しました。

このほかでは時代的にHIDヘッドライトこそ装備されないものの、自発光式メーターパネル、燃費や航続距離などを表示する文字表示式インフォメーションディスプレイ、運転席パワーシート、オーディオリモコンスイッチ付き本革ステアリング、ファジイ制御付きフルオートエアコン、液晶式自動防眩ルームミラーなど、今のレベルでも十分なアイテムが備わっていました。


全体的に評価すると、MIVECエンジン+スポーツモード付オートマチックの組み合わせによる独特のスポーツサルーンというキャラクターは唯一無二のものであったと思います。スペックだけを羅列すると、国産最高級スポーツクーペとほとんど同じようなものだったのですから。
その上で使い勝手や居住性もサルーンとして十分なものを確保していたので、長年に渡って使い続けられるほどに気に入る結果となりました。

ただ耐久性の面では問題が無かったわけではありません。やはり前輪駆動でハイパワーエンジン搭載というスペックには無理があるものなのでしょうか。

2007年現在、三菱自動車工業では残念ながら日本市場で排気量3000cc級のエンジンを搭載したサルーンは販売していません。
まずは会社としての体力を回復することが最優先課題なのでしょうが、いずれは三菱らしい独創性に溢れたLクラスサルーンの登場に期待したいところです。
ブログ一覧 | 三菱ディアマンテ | 日記
Posted at 2007/10/06 13:50:18

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