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2008年03月12日

一時的な"カンフル剤"?

一時的な"カンフル剤"? ここ数日は、次のようなニュースが伝えられ続けています。

●NY原油続伸、108ドル台 2日連続で終値の最高値更新
MSN産経ニュース(産経新聞)  2008年3月12日 8時17分

止まらぬ原油価格の高騰。
ニューヨークの原油市場では1バレルあたり100ドルの壁を1月に入って突破すると、多少の下落もあったものの基本的には値上がり傾向が続き、2月20日に100.10ドルだったものが2O日ほどで1割近い上昇となりました。

そして、この上昇基調は全くとどまる気配を見せていません。

ガソリンの小売価格は販売店が様子見をしていたためか大きく値上がることはありませんでしたが、さすがにここまで来ると小売店の経営努力も限界に来たようで、一斉に値上げすることになるようです。

石油情報センターによると2007年2月10日のレギュラーガソリン1リットルあたりの全国小売り価格平均は129円。
一年を経過した2008年2月10日は153円ですから、実に前年比118.6%となっているのです。
ちなみに2004年2月10日の全国平均は100円ちょうどでしたから、4年の間で1.5倍に値上がりしたということになります。

日常生活の多くを石油に頼る現代社会ですから、あらゆる物の値上がりにつながる要因であり、実際に食料品をはじめとして値上がりのニュースが次々に伝えられています。

これに対して政府・国会では相も変わらず「ガソリン税の暫定税率」に関する与野党間の駆け引きばかりが行われています。

確かに今、1リットルあたり25円の値下がりは国民生活にとって必要かもしれません。しかし先のデータにあるように、25円程度ならばそれほどの時間を要せずに原油価格の高騰によって値上がりしてしまう程度の額面であるともいえるでしょう。

では暫定税率を維持するのが良いのか。そんなはずもありません。
問題は税金の使われ方であり、特別会計によって無駄な道路や道路と全く関係のない部分で国土交通省の"自由なお財布"とされている点に大いに問題があるのです。

この先、石油価格が劇的に下落に転じる可能性はかなり低いと見るのが、専門家はもちろん一般市民にとっても一致した見方ではないでしょうか。
そうなると、社会の根本を変えていく必要性が生じてくると思えるのです。

道路を造り続けることへの疑問。
ごく一部の都市圏を除いて自動車に頼りきった過度なモータリゼーション社会。
多くを自動車輸送に頼り、かつ下請けイジメ的なことが横行している物流。
ジャストインタイム方式の普及によって過剰とも思える頻度での配送・納品が繰り返される製造業や小売業の世界。

25円の暫定税率廃止は、今の日本の景気や経済活動とって"カンフル剤"にはなるのかもしれません。
しかし、あくまでも一時的な"カンフル剤"であり、これでは病は根本的に治療されることはありません。
そう、病巣を見つけて取り除き、健康体へと変える"大手術"が必要なのです。

何かを大きく変えるためには、明確なビジョンと期限を切って強力なリーダーシップで実行していく指導者、そしてもちろん原資も必要です。

しかし、そのどれもが今の日本には欠けているような気がしてなりません。
ブログ一覧 | 自動車全般 | 日記
Posted at 2008/03/13 22:22:33

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この記事へのコメント

2008年3月13日 22:39
ガソリン高いですよね。

今後の動向が気になります。

暫定税率。
どうなるんですかね?

算定っていつまで暫定やねん!!
とつっこみを入れる人は居ないのでしょうか。

それにしてのガソリンは2重の課税。
消費税もありますし。


それにしてもお国はこの原油高うれしいんでしょうね。
ガソリンが上がれば税金も上がる!
うまい仕組みです。

1リットルあたりの税金を均一に出来ないのもでしょうか?
ガソリンは1リットル100円でも150円でも税金は一緒に

万が一暫定税率が続いた場合お国はガソリンが高ければその分、税収も上がるわけで。国土交通省はウハウハでしょうね。

国民の財布はお国の財布じゃないぞ!

って思う今日この頃です。
コメントへの返答
2008年3月14日 20:53
恒久減税は比較的アッサリと廃止された一方で、暫定税率は長年に渡って当然のように維持されている。

税金に税金をかける二重課税の問題は折に触れて話題にのぼることもありますが、今は全く取り合われることもなく。

全く、どうなっているんでしょうね、この国は。

ガソリン単価を固定するというのは、面白いアイディアですね。

ここまでの状況になっても大がかりな抗議行動すら起きないのですから、日本人というのは民族性として大人しい部類なのかもしれませんね。
フランスなどでもトラックなどが高速道路に大挙してなだれ込んで意図的に物流や交通をマヒさせる過激な抗議行動が行われたりしました。
そのことが良いとは言えませんが、対して日本は国民が大人しすぎるという感じもしています。

プロフィール

各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
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