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2011年05月20日 イイね!

全日本ラリー選手権 第3戦・1

全日本ラリー選手権 第3戦・1金曜日からは、宮崎県美郷町を舞台に開催される、全日本ラリー選手権の第3戦「HIMUKA RALLY '11 in 美郷」の取材モードに突入。
お昼前に、昨日チェックインした「ホテルベルフォート日向」を出発、小一時間ほど走ってHQ(大会本部)やサービスパークが設けられている美郷町の南郷区に到着しました。

この日、選手はステージへとレッキに出ています。帰ってくるのは夕方遅く、ということでサービスパークは比較的ノンビリとした空気に包まれていました。
そして我々取材陣ですが、メディア受付やブリーフィング、合同記者会見といった予定が入っています。しかし、これらは全てが日暮れ後のスケジュール、ということで日中は特に何かに縛られるわけでも無く。ならば別に急いで来ることも無さそうに思われるでしょうが、逆にこうした“ゆるい時間”というのが、ちょっとした取材や情報交換には打って付けなのです。
ということで日中は関係各位との情報交換、さらにインタビュー取材などを行って、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

ところでラリーウィークの週末は、予報では天気は下り坂。私がサービスパークへとやって来る間にも雨粒が落ちてきて、南郷区に近づいてからはワイパーも間欠作動ながら必要なコンディションとなってしまいました。
もちろんSS(スペシャルステージ)となる林道も雨模様で、レッキから帰って来たラリーマシンには泥がしっかりついていました。何人かの選手にお聞きしたところでは、この一帯ならではの赤土路面が濡れると非常に滑りやすくなることから、明日からの戦いはタフなものなりそうだ、という声がありました。

日が暮れて、諸々のスケジュールが終了したのは21時すぎ。
ここから再び小一時間ほど走ってホテルへと戻りましたが、遅くなったのにもかかわらず宮崎名物の「地鶏炭火焼」にありつくことが出来たのは幸いでした。
 
Posted at 2011/05/27 21:45:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記
2011年05月15日 イイね!

プロフェッショナル・モータースポーツ

プロフェッショナル・モータースポーツ今日は出張の無い日曜日。しかし世界各地でモータースポーツの競技会は開催されており、特に私が仕事上深く関わっているカテゴリーが、この日曜日は海外で目白押し状態となっています。
ということで、自分自身は東京に居るものの、心は“ここにあらず”といった状態の一日になりました。時差の関係もありますが、朝から深夜、というか月曜日の夕方過ぎまで徹夜状態で、各国で開催されている競技会の進展をチェックしつつ、国内で行われているイベントの状況にもインターネットなどを通じて目を光らせていきます。

その上で必要な情報を収集しつつ、関係者の方に電話などで詳細を聞き、それを制作作業へと反映させていきます。なにしろ最初に書いたように“目白押し”の状況ゆえ、ある意味でリアルな出張取材業務よりも、今回のような“バーチャル出張”の方がヘビーな仕事内容になってしまいます。

情報を収集していたカテゴリーのうち、もっとも興味深かったのは「WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)」のイタリア大会でした。モンツァ・サーキットを舞台に開催された第3大会(第5戦&第6戦)は、車種間の性能を調整するための補正(カンペンセイト)ウェイトが今季初めて導入されました。これまでの4戦で3勝を挙げているシボレー・クルーズ1.6Tはプラス40kgという措置が取られたため、少なからず影響はあるのかと予想していました。

ところがふたを開けてみると、シボレーの強さが本物であることを改めて思い知らされる結果になりました。
予選2回目では3台のシボレー・マニュファクチャラー勢がトップ3を独占、中でもロブ・ハフ選手は開幕戦から3大会連続でQ2のトップタイムをマーク。全車が出走するQ1の上位10台によるQ2の結果は第1レースのスターティンググリッドに反映されますが、このポールポジションを指定席にしつつあるのです。

そして決勝レースでも上昇気流に乗っている勢いは全く留まるところを知りませんでした。
第1レース(第5戦)はハフ選手が文句無しのポール・トゥ・ウィン。ただ、終盤まで表彰台独占かと思われていたシボレーでしたが、ファイナルラップで2番手のアラン・メニュ選手と3番手のイヴァン・ミューラー選手が接触して、メニュ選手が同士討ちの結果リタイアを喫するという予想外の展開になりました。

続く第2レース(第6戦)は、Q1の上位10台をリバースグリッドで配置してスタートを迎えます。
こちらでも2番手グリッドに陣取っていたハフ選手(Q1の9番手)が、スタートからポールポジションのティアゴ・モンテイロ選手(セアト)をかわしてトップを奪うと、そのまま逃げきりを果たして堂々の1大会2レース連勝を実現。「WTCC」ではリバースグリッドの採用などで、同一大会2レースを連勝することはとても難しく、2005年の発足からこれまでには2回しか前例がありません。つまり史上3人目の快挙を達成したということになります。

WTCC」は2006年からADVANがワンメイクタイヤサプライヤーをつとめていることもあり、日本でもファンが増えつつあります。日本大会も2008年から開催されるようになり、今年は鈴鹿サーキットで10月22日(土)から23日(日)にかけて行われる予定です。

“サーキットの格闘技”などと称される「WTCC」は絶対的なスピードやタイムは決して速くありませんが、とにかくドライバーの妙技に魅了されるカテゴリー。単なるケンカではなく、経験豊富な上位陣は本当にテクニックの応酬で緊張感のある戦いぶりを見せてくれています。
その上で「Eurosport」が運営していることもあり、エンターテイメント性も優れているという特徴があります。その点はドライバーも意識も高いようで、テレビカメラへのアピールやサービスに積極的ですし、現場ではファンへの対応も世界選手権という敷居の高さを感じさせないものがあります。

これこそプロフェッショナル・スポーツという印象を私は抱いています。なんというかここ数年はレースやラリーについて海外の競技会に触れる機会も多いのですが、知れば知るほど日本のモータースポーツが物足りなく感じてしまいます。
現在、エンターテイメント性を含めてプロフェッショナルと呼べるのは、SUPER GTフォーミュラ・ニッポンのふたつだけ。しかし現実的には後者は観客の入りも芳しくなく、メディア露出という点では満足出来る状態とは言えず、一般社会的な認知度も低いままと言わざるを得ません。前者は国内で唯一、興行としても成り立っているモータースポーツカテゴリーですが、自動車メーカーへの依存度が少々高い感もあり、どこか危うさも感じてしまいます。ただ、プロモーションという点では組織的に行われているため、功罪ありますが成功している唯一の事例と言っても良いのではないでしょうか。

これ以外のカテゴリーは、エンターテイメント性やプロモーションという面において満足出来るものはありません。もっと言えば、しっかりプロモーションや観客サービスをしようという考えすら持ち合わせていないとも言えそうな気がします。
純然たるアマチュアスポーツであれば、それで問題はないでしょう。好きな人は見に行けば良いし、社会メセナ活動的な意味合いで企業はスポンサーをすれば良いのです。しかし、それではモータースポーツという業界を成立させるのは困難です。純粋な参加型カテゴリーは良いとして、例えばサーキットレースならスーパー耐久、ラリーであれば全日本ラリー選手権といった一定レベル以上の全国転戦カテゴリーは、衰退の一途をたどるしかなくなってしまうような気がします。

たまたまこの2つのカテゴリーは私が実際に現場へと足を運ぶ機会が多いのですが、なんとも危機感を覚えずにはいられません。ますます日本ではモータースポーツを取り巻く環境が厳しさを増していこうという中で、今のままでは世間に認知されることもなく、ごくひっそりと続けていくことしか出来ないでしょうし、それでは数年後には破綻を来してしまいそうにも思えます。
 
Posted at 2011/05/19 20:10:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記
2011年05月01日 イイね!

全日本ラリー選手権 第2戦・2 (久万高原 → 高知)

全日本ラリー選手権 第2戦・2 (久万高原 → 高知)全日本ラリー選手権の第2戦、「久万高原ラリー」は勝負を決するDAY2を迎えました。
生憎、天気予報の通りに土曜の夜から雨模様となった久万高原町。DAY2の撮影スケジュールをどうしたものかと悩んだ挙げ句、結論は日曜日にちょっと早起きして空模様と相談して決めることにしました。

起床は午前5時30分。窓の外は・・・、雨。しかし思ったほど雨足は強くない感じで、表現としては“霧雨以上、小雨未満”という程度。もちろんSS(スペシャルステージ)が設けられている山の中は状況が異なる可能性も高いですが、この程度であれば朝一番のSSから撮影することに決定。
向かった先はSS7・大谷支線Ⅰ(7.04km)、昨日は使われていない道なのでウェットコンディションではあるものの路面が深く掘れているようなこともなく、さほど難儀するようなことも無く社用車1号機(日産フーガ 350XV)でステージ内の撮影ポイントに到着。

一応は上下雨合羽、カメラにも雨具をセットした万全の体制で臨みましたが、幸いに雨はさほど勢いを強めることもなく。
0カーで試し撮りをして、いよいよ競技車両の撮影に・・・。と、ここで朝一番で寝ぼけていたのか大きな勘違いをしてしまいました。てっきりゼッケン1番のスバルWRX STIが来るもんだと悠長に構えていたら、やって来たのはゼッケン2番の奴田原文雄選手組。そうです、奴田原選手組がDAY1をトップで折り返していたため、DAY2のスタート順が入れ代わってトップバッターとしてやって来たのでした。
慌ててシャッターを切るも、設定はかなりいい加減なまま。なんとか写ってはいたものの、久しぶりに大ボケをかましてしまったのであります。


その後はなんとか撮影ペースを取り戻して、次々にやって来る車を抑えていきます。
ゼッケン7番は大西康弘選手組の「ADVAN-PIAA大西ランサー」。昨年、17年ぶりに現役復帰した名ベテランドライバーは、およそ20年前にグラベル時代の「ツール・ド・四国」を戦った経験の持ち主。
弘前市在住の大西選手、「東北新幹線E5系 はやぶさ」をモチーフとしたカラーリングが映えるランサー・エボリューションⅩで、ベテランらしい力走を披露してくれました。

最終のSS14では、大勢のギャラリーを前に勢い余ってコンクリートウォールにマシンをヒット。それでもステージを走りきって無事にフィニッシュ、粘り勝ちの4位入賞を飾ることに成功。弘前市はちょうど桜が開花して見頃を迎えていますが、大西選手もまずは“サクラサク”といった感じの好成績をおさめました。次の戦いでは“サクラ、マンカイ”となることに期待です。


若手の中で光る走りを見せてくれたのは、JN3クラスに4ドアのインテグラ・タイプRで出場した宇田圭佑選手組。
主力選手が難しい路面に手こずったかリタイアを喫していく中で、メリハリある走りで上位争いの一角に進出。タフなラリーをしっかり走りきって、見事に3位表彰台を獲得しました。

宇田選手組はロータス・エキシージで全日本ラリー選手権に参戦を続けている松本琢史選手のチームに所属。開幕戦の唐津ではロータスとインテグラ、2台のマシンとクルーで集合写真を撮影したのですが、その時はどことなく緊張した表情だったことを覚えています。
しかし今回は最終ステージを走りきってTCインする手前でコ・ドライバーの石川恭啓選手とともに、素晴らしい笑顔を見せてくれました。


JN4クラス&総合優勝を飾ったのは、「ADVAN-PIAAランサー」の奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組。
全14SS中、実に8つのステージでベストタイムをマーク、ライバル勢に全く付け入る隙を与えない完勝ぶりでした。
昨年はアンラッキーなラリーも多く、今年に入っても開幕戦ではSS2で早々にマシントラブルの憂き目にあってしまった奴田原選手組ですが、今回の第2戦で勝利の流れをしっかり掴むことが出来たのではないかと思います。

次の全日本ラリー選手権は宮崎県美郷町を舞台に5月20日(金)から22日(日)にかけて開催される「HIMUKA RALLY '11 in 美郷」。
短いインターバルを経てのグラベル連戦、シーズンの行方を占う意味でも要注目の一戦となることは間違いありません。


さて、こうして無事に第2戦の取材は終了。
「美川スキー場」をドタバタ気味に後にして、一路向かったのは高知市。この日の夜は市内で土佐名物である“皿鉢(さわち)料理”を初めて経験。なかなかダイナミックな盛りつけに度肝を抜かれましたが、さすがは土佐の新鮮な海の幸だけあって美味しさは格別。
賑やかな食事を終えた後は、昨年同様にリッチモンドホテル高知の一室に陣取り、ここからは私にとっては“お仕事本番”を迎えることになります。
 
Posted at 2011/05/06 22:00:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記
2011年04月30日 イイね!

全日本ラリー選手権 第2戦・1

全日本ラリー選手権 第2戦・14月30日(土)から5月1日(日)に開催される、全日本ラリー選手権の第2戦「久万高原ラリー」。
昨年までと同様に愛媛県久万高原町を舞台に熱戦が繰り広げられますが、これまでのターマック(舗装路)ラリーからグラベル(非舗装路)ラリーへと大きく変貌を遂げることになりました。

朝一番で麓の国道から10km近くワインディングの県道を駆け上がって、ヘッドクォーター(大会本部)やサービスパークが設けられている「美川スキー場」へと移動。午前6時30分からと妙に早い時刻に行われるメディア受付を行い、午前7時からはメディアブリーフィングに出席。ここでは取材に関する各種の連絡や諸般の注意事項伝達などが行われるのはいつもの通りですが、ちょっとビックリすることもあったりして・・・。全日本選手権という格式の割りには、余りにも甘すぎるとしか思えないことを目の当たりして、呆れるやら考えさせられるやら。
モータースポーツに危険が伴うことは、可能性として絶対にゼロにはならない部分です。これを如何にゼロに近づけるかは、主催者や選手、そして取材者にとって第一義的に求められる責任と義務であるはずですが、果たしてそうした意識を持っているのか全くもって不明の人にまで特別扱いをすることが正しいとは思えないのです。今一度、モータースポーツを取材するということについて、義務と責任をしっかり再認識して、必要に応じた規制の強化を求めたいところなのであります。

閑話休題。

ブリーフィング後は、お昼のスタートまで時間の余裕があったので、いつものように情報交換などなど。

今回は色々と話題のマシン&クルーの参戦が目につきますが、まず注目株の筆頭である「CUSCOジュニアラリーチーム」のプロトン・サトリアネオをご紹介。明治慎太郎選手/漆戸あゆみ選手組のマシンは、ボディサイドやボンネットフードに、チームのマスコットキャラクターである“高崎くす子”と“福太郎”を描いた、いわゆる“痛車”のラリーマシンです。

開幕戦まではトヨタスターレットで、特にターマックラリーではアグレッシブな走りを見せていた明治選手が、このニューマシンをグラベルラリーでどのように走らせるのかは、個人的に大いに注目しているポイント。もちろんプロトン・サトリアネオというマシンのポテンシャルも未知数ゆえ、こちらもこれからの熟成進化に向けて期待が高まる存在です。


スタート時刻が近くなったところで、我々はサービスパークを後にしてSS(スペシャルステージ)の撮影ポイントへと移動。まずはSS1・イワタケⅠ(3.28km)のポイントに陣取って、00カー、そして0カーがやって来るのを待ちます。

おさらいすると、00カーというのはステージの安全やオフィシャルの配置状況などを確認するためのオフィシャルカーで、メディアはこの車両が通過するまでに撮影ポイントで待機していなければなりません。00カーは比較的ゆっくりしたスピードでステージを走行して安全の確認を行い、メディアについてもどの場所に何人いるかなどをチェックしていきます。

その後、しばらくしてやって来るのが0カー。こちらは競技レベルのスピードで走行して、競技車両が走行する上で支障が無いかの最終確認を行います。そして今回の大会で0カーのドライバーをつとめたのが新井敏弘選手。先に奴田原文雄選手とともにIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)への参戦を発表しましたが、今回お二人は0カーと出場選手という異なる立場になっています。
ところで、この0カーが速いのなんの。我々は撮影にあたって、0カーで競技車両が走行するラインなどを確認するのですが、0カーが他の競技車両と異なるラインを通って、群を抜く速さで駆け抜けて行ったのにはビックリ。もっともSS1では奴田原選手のマシンにはマイナートラブルが発生していたのですが、それにしてもゼッケン1をつける同じWRX STIと比べても0カーの速いこと・・・。


SS1での撮影が終わったら、次はリピートとなるSS5・イワタケⅡを撮影。つまり同じステージ内での撮影ということになるので、一旦はメディア駐車場に停めた車に戻って待機、再び00カーがやって来る前に撮影ポイントへと徒歩で移動。

今度はSS4となるイワタケⅡ、写真は久しぶりの全日本ラリー選手権への本格参戦となった、CUSCO RACINGの柳澤宏至選手/中原祥雅選手組の「CUSCO ADVAN EVO.Ⅹ」。

昨年まではAPRC(FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権)を戦っていた柳澤選手組、それに比べると狭くタイトな道が続く全日本のステージですが、全くブランクを感じさせない快走を披露してくれました。


DAY1を終えてサービスパークに戻った、奴田原文雄選手と柳澤宏至選手のツーショット。

前半のステージ3本では車両がマイナートラブルを抱えていた奴田原選手ですが、それでもステージベストを1本奪う速さを見せてくれました。そしてサービスで修復を終えた後は本来の速さを遺憾なく発揮、後半3本で立て続けにベストを奪い、初日の全6SS中4つのSSでステージベスト。もちろん文句無しのトップ、DAYポイントも3点を獲得です。

また柳澤選手の方は惜しくもベスト奪取にはあと一歩及ばなかったものの、上位争いの一角を占める走りを見せています。DAY1を終えてポジションは3番手、世界のラリーフィールドで活躍を見せてきている日本を代表するトップラリードライバーの走りが光る展開となりました。
 
Posted at 2011/05/06 19:46:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記
2011年04月20日 イイね!

“JAPAN POWER”への期待

“JAPAN POWER”への期待国際的なラリー競技会シリーズといえば「WRC(FIA世界ラリー選手権)」が日本では圧倒的に有名ですが、もうひとつ2007年に発足した「IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)」がヨーロッパを中心に人気を高めつつあり、参戦台数も増加傾向が続いていて盛り上がりを見せています。

IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)」は、世界最高峰のツーリングカー・スプリントレースである「WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)」と同じく、スポーツイベントを専門に放送しているテレビ局「EUROSPORT」が運営を担っています。ゆえに競技の模様は世界中にテレビで配信されており、年間の放送時間数や視聴者数は膨大なものになっている、露出効果も高いシリーズなのです。

露出が多く、テレビを通じた観戦者も多いということは、自動車メーカーや各企業において参戦やスポンサードをする大きな理由となります。ゆえに前述の通り参加台数が増加傾向にあり、8つの自動車ブランドがマニュファクチャラーとして登録して本格的に参戦を果たしています。
昨年、8つ目のマニュファクチャラーとして加わったのが「SUBARU(富士重工業)」。同社のモータースポーツ活動を行っている「STI(スバルテクニカインターナショナル)」は、「IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)」のオフィシャルタイヤサプライヤーの一社である横浜ゴムとともに、2011年の「IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)」への参戦体制について発表しました。


●新井敏弘、奴田原文雄、2011年インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジに参戦
STI(スバルテクニカインターナショナル)・プレスリリース  2010年4月20日

●新井敏弘選手&奴田原文雄選手、2011年のIRCにSUBARU WRX STIで参戦!
ADVAN Motorsports Website  2010年4月20日

ADVANモータースポーツ・ウェブサイトの特集記事にも詳しく掲載されていますが、今回はスバルWRX STIADVAN・ラリータイヤのコラボレーションというのが最大の注目点。

そしてドライバーは新井敏弘選手奴田原文雄選手、ともに日本を代表するトップラリードライバーです。面白いのはお二人とスバルWRX STIADVAN・ラリータイヤとの関係。
新井敏弘選手は若いころからSUBARU一筋、誰よりもスバルWRX STIを知り尽くしたドライバー。しかしタイヤについてはADVAN・ラリータイヤを使って最後に実戦出場したのは実に20年も前のこと、プロとしては今回が初めてのパートナーシップになります。
一方の奴田原文雄選手は、ご存じ現代の“ミスターADVAN”。若いころからADVAN一筋でラリー活動を展開、今やRed in BlackのADVANカラーと言えば、イコール奴田原文雄選手という印象さえあります。しかし車については、若いころから三菱自動車の歴代モデルを乗り継いでおり、特にランサー・エボリューションはⅢの時代から最新のⅩまでを駆って、国内外のラリーを戦ってきました。ゆえに三菱以外の日本車で実戦に出場するのは、こちらもおよそ20年ぶりの話。もちろんSUBARUを駆るのは初めてのことです。

さらにお二人は年齢も近く、歩んできた道は異なれど日本を代表する世界に通用するラリードライバーという存在。しかし直接的な対決の機会は意外と少なく、しかも今回のように車やタイヤが同じ条件、つまり“全く同じ土俵での勝負”はお二人がプロになってから事実上初めてのことなので、さらに注目が高まるところです。ドライバー×車×タイヤと、基本的な構成要素が“オール・ジャパン”となる今回の参戦。ぜひお二人の活躍、そして表彰台獲得や優勝の吉報に期待したいところです。

私としてはぜひ、お二人が揃い踏みとなる7月に開催の「Sata Rallye Acores」に行ってみたいと思っているのですが・・・。なにしろ舞台となるアソーレス諸島は、ヨーロッパ大陸の西岸から約1,400km沖合の大西洋に浮かぶ島、なんともはるばる遠いところにあるのでそう簡単に行けそうな感じでもありません。
 
Posted at 2011/04/23 20:52:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記

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各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
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