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【2008年8月12日　14時30分／山形県酒田市こあら】

クルマは由利本荘市からにかほ市を抜けて県境に。

14時少し前に秋田県から山形県に入り、遊佐町を経て酒田市に入りました。

国道7号は酒田バイパスとなって、市街地中心部を避けたルートとなります。道は片側2車線以上の広く走りやすいもので、地方都市には良くある光景。全国で見かけるロードサイド型の店舗もいくつか軒を並べています。
全国あちこちをまわっていると、このような風景を東西南北問わずあちこちで見かけます。
生活の利便性は向上しているのでしょうが、駅まわりなどの市街地中心部は衰退傾向にあるのがどこでも常。今回は立ち寄りませんでしたが、果たして酒田市の中心部はどのような様相なのでしょうか。

そしてたまたま赤信号で止まった交差点。
少し手前にあった山形県警察の酒田警察署にはマツダ・アクセラ4ドアセダンの白黒ツートン制服仕様なんていうちょっと珍しい部類の車両が停まっていたな･･･、なんて考えながらふと信号機に目をやると。

住所表示板には「こあら Koara」。

こ、こあら！？

調べてみると、元々は"古荒"という地名だったようで、想像するにバイパス路を建設するにあたっての周辺再開発で新たな宅地造成が行なわれ、その際に表記を平仮名に変えて住所化したということなのでしょう。

"古荒"という元々の地名を単に平仮名表記に変えただけですから、各地でしばしば見かける、あとから取ってつけたような"住所を書くのが恥ずかしくなるような地名"とは一線を画しています。
　
　
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【2008年8月12日　12時30分／秋田県由利本荘市岩城内道川】

能代市から淡々と主に国道7号をここまで南下してきましたが、ぼちぼち出発から2時間を過ぎたこともあって一休み。

ちょうど目についたのは由利本荘市にある「道の駅 岩城」。
ここは「岩城アイランドパーク」という島式漁港公園の一角であり、30度を超える好天にも恵まれたことから大勢の人で賑わっていました。

施設内には温泉、レストラン、売店を完備。さらにオートキャンプ場もありますし、なにより日本海で水遊びをするには絶好のスポット。

そして時間的にはお腹もすくころ、そこに潮風に乗ってやってくる美味しそうな匂い。
一昨日の大間崎に続いて、今回2回目の"串焼きタイム"となりました。買い求めたのはつぶ貝、タコ、帆立の3本。ボリューム満点、濃いめのタレと相まって大変美味でした。

また、この地では土産物をいくつか購入しましたが、レジカウンター脇で「道路時刻表」を売っているのを発見。
インターネット版は頻繁に使っていますが、車内に一冊置いておくにも便利なので合わせて買い求めてみました。
　
　
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【2008年8月12日　12時15分／秋田県由利本荘市岩城勝手】

国道7号を走っていると"アイス売り"に目が行ってしまいがちですが、進む先を良く見ているとこんな看板が目に入ってきました。

「日本ロケット発祥記念之碑」。

国道から1km入った場所は日本海を望む海岸線、この地で日本の宇宙開発黎明期に何かが行なわれていたことは容易に想像がつきます。

そこで調べてみました。

この地では1955(昭和30)年8月に、日本で初めてのペンシルロケット打ち上げ実験が行なわれたのです。
日本の宇宙開発黎明期、研究開発が進に連れてロケット発射実験場の確保が課題となりました。
しかし当時は敗戦の影響から日本の海岸線はほとんどをアメリカに占領されていて自由に使えなかったのです。

しかしその中で男鹿半島は使用が可能だったため、ほど近いこの地が実験場に選ばれたのです。
そして前述の日本初の打ち上げ実験にこぎつけますが、実はこの記念すべき第1回の実験ではカウントダウンが進んで「5...4...3...2...1...ゼロ！」となった瞬間に発射台から全長30cmのペンシルロケットが転げ落ちて、砂浜をネズミ花火のようにのたうち回った、というコントのようなエピソードが残されています。

当日、やり直しの実験で見事に発射成功、その後もロケット研究開発に大いに活用されました。

ところが研究開発を進めるに従ってロケットは大型化、1962(昭和37)年の事故発生を機にこの地での発射実験は終了となり、偶然にも事故発生の3ヶ月前に着工していた新しい実験施設へと移行されました。

その新しい実験施設は現在の「宇宙航空研究開発機構(JAXA)・内之浦宇宙空間観測所」。
かの地には私も昨年末に訪れていますが、今回その歴史に通じる場所を発見できるとは思ってもいませんでした。

なお現在も県内には「能代多目的実験場」が設けられており、こちらは事前予約制で場内見学も可能ということです。

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【2008年8月12日　12時00分／秋田県秋田市新屋南浜町】

ちょっと国道を離れて秋田市の中心部を探索、JR東日本の「秋田駅」などを見てから、再び国道7号に。

ところで秋田県に入ってから、国道を走っていてやたらと目につくのが写真のような光景。
道端の駐車帯などにカラフルなパラソルを広げて座っている女性、どうやらアイスクリームを売っているようです。

「ババヘラ・アイス」。

お婆さんがヘラですくってコーンに盛ることに由来する名前だそうで、いちご味とバナナ味のシャーベット仕立てのアイスクリームなんだとか。

それにしても、とにかくやたらと見かけます。数キロに一人は必ずこうして道端に座っています。
では買って食したのかというと、それはしていません。

もちろんこれだけ目につきますから、車を停めて買い求めている人の姿も多数見かけました。
しかし駐車帯ならばまだしも(そもそも駐車帯で商売して良いのだろうか？)、幹線国道であるにもかからわず余り余裕のない路側帯にも平気で駐車して買い求めている県外ナンバーの車も多かったので、週末や観光シーズンの国道7号では注意すべきポイントのひとつかもしれません。


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【2008年8月12日　11時30分／秋田県秋田市土崎港西】

大潟村を離れ、突き当たりの交差点は国道101号、これを左折。
右折して男鹿半島を巡ってみることも一瞬考えましたが、今回はもう残りの時間も少ないので、秋田の本格的な周遊は次の機会に先送り。

ということで秋田自動車道の「昭和男鹿半島IC」が正面に出てくる交差点を右折、国道7号に入って南下を継続。

道は秋田市内に近づくに連れて車線も広がり、最後は片側3車線の走りやすいバイパス路に。
しかしついつい速度を出してしまいがちなロケーションですが、しっかりと自動速度取締機も設置されていますし、秋田県警察の白バイや覆面パトロールカーも活動しています。

もっとも私が見かけた時は、"お昼休み中"のような雰囲気で停車していましたが(^^;。

さて前方に「ポートタワー セリオン」が見えてきたら、秋田市の中心部もあと少し。

ちなみにこの「ポートタワー セリオン」は1994(平成6)年にオープン、その高さは143mで、地上から100mの高さに展望台が設けられています。

この展望台の入場料金をサイトで調べるも掲載がない。おかしいな、と思ってもう少し調べてみると、なんと"入場無料"でした。
ただ、その背景は第3セクターによる運営でしたが財政的に行き詰まってしまい、秋田市が施設を買い取って公設化したことによるという、手放しでは喜べないような内容。

なお、この「ポートタワー セリオン」は先に記したように143mという堂々たる高さで、「さっぽろテレビ塔(147.2m)」や「千葉ポートタワー(125.0m)」、「東山スカイタワー(134.0m)」などと匹敵します。
ですが、「全日本タワー協議会」には非加盟となっています。
　
　
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