
【2009年7月18日 12時00分/津軽海峡(ナッチャンWorld)】
この夏限定で復活を遂げた
津軽海峡フェリーの「ナッチャンWorld」。
函館発青森行きの復活一便は、定刻の10時45分に大勢の乗船客を乗せて函館港を出港しました。
約9ヶ月ぶりの運航再開となった「ナッチャンWorld」ですが、休止前と今回の復活後では運賃やサービスに変更が生じました。
運賃が概ね2~3割程度引き下げられた代わりに、例えばエグゼクティブクラスにあった茶菓子やフリードリンクサービスは廃止。但し、エグゼクティブクラスの客だけが無料で利用出来るマッサージチェアやシャワールームのサービスは提供が続けられています。
また、燃費向上を図るために巡航速度を抑えた結果、函館-青森間の所要時間は2時間45分となりました。運休前は2時間でしたから、船の性能からすれば相当なスローペースでの運航です。
しかし、今では"乗ること自体が目的化"している観光要素も強い船ですから、この程度の乗船時間というのは丁度良いのかもしれません。
私自身も乗船して席についてしばらくしたら、マッサージチェアへと移動して長い時間を過ごしたりしましたし・・・。
マッサージ後は自分のコンパートメントに戻って、すっかり気持ちよくお昼寝。
そうこうしていると船内放送が、姉妹船である「ナッチャンRera」と間もなくすれ違う旨をアナウンス。
今回乗船している「ナッチャンWorld」よりも約10ヶ月早く青函航路に就航した"先輩"にあたる同型船が「ナッチャンRera」。
この2隻が高速型カーフェリーとして青函航路に就航していましたが、燃油の高騰による運航経費の増加、さらには景気後退による観光客の落ち込みや物流の需要減などにより窮地に追いやられます。
2008年夏には運賃の値上げと減便を決定しましたが、これも焼け石に水。秋には運航していた東日本フェリーそのものが国内フェリー事業から撤退、ナッチャンも同年11月から運休措置がとられていました。
その後はアジア方面に売却されるという話もありましたが、結局は引き取り手の無いままに時間が過ぎていきます。
そんなナッチャンに脚光が集まったのは「
函館開港150周年記念事業」。この記念事業にタイミングを合わせて、ナッチャン復活を求める声が地元・函館はもとより、全国から寄せられるようになりました。
更に「
横浜開港150周年記念事業」に「ナッチャンWorld」が展示されたことも、復活の気運を一層高めました。
こうして今日の復活に至りましたが、実は今回運航されるのは「ナッチャンWorld」のみ。「ナッチャンRera」は運航されないので、こうして擦れ違いではありましたが力強く大海原を駆ける姿を見られたのはラッキーとしか言いようがありません。

期せずして「ナッチャンRera」の姿をカメラにおさめた後は、先に「
ハセガワストア」で調達しておいた昼食をいただくことに。
そう、名物の「やきとり弁当」です。
すっかり全国区になった
ハセガワストアの「やきとり弁当」。"やきとり"を謳いつつも、その実は豚肉という点が特徴ですが、焼きとりと称しつつも豚肉を使うという地域は北海道でも函館の他に室蘭などにも例がありますし、全国的にもいくつか同様の地域があるようです。
造り置きではなく、注文を受けてから一本一本を焼き上げる
ハセガワストアの「やきとり弁当」。
購入から少々時間が経って冷めてしまっても美味しくいただける点は、"弁当"としてとても重要なポイントです。
なお、弁当のお供は
函館牛乳のカフェラテ。
生乳93%使用という贅沢なカフェラテは、コクのある北海道ならではの濃厚な牛乳の風味と甘みを強く感じられるもの。
函館ならではの味を最後に楽しみながら、いよいよ間もなく本州に帰還です。
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Posted at 2009/07/20 21:43:18 | |
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2009年 北海道(道東・道北) | 日記