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2007年01月21日 イイね!

パッケージング

パッケージング一昨日付けの記事「コンパクトカー」に多くの反響を頂きましたので、その続編とも言える話を書いてみたいと思います。

取り上げる車として「初代・トヨタプリウス」をチョイスしてみました。
 
自動車にそれほどの興味や知識のない方でも知っているであろうブランドネームが「トヨタプリウス」。
1997年12月、「21世紀に間に合いました」のフレーズで鉄腕アトムとともにデビューした世界初の量産ハイブリッドカーです。

デビュー直後からハイブリッドの先進性を自動車雑誌のみならず多くの媒体が取り上げ、全国で多くのユーザーが愛車としてガレージにおさめたり、企業や官公庁でも導入する事例が多くありました。

販売後も改良が重ねられ、2000年には大がかりなマイナーチェンジで電池の小型化によるラゲッジスペースの拡大や、動力性能の向上を果たし、ドライブフィーリングもより自然なものへと改善されました。
 
筆者はこの初代、マイナーチェンジ前後のモデルともに運転した経験がありますが、確かに前期型では気になった独特のブレーキフィーリングや、ちょっと高速移動すると無くなってしまう充電池に対する不満が、後期型では見事に解消されていました。
ちなみに後期型で高速道路100kmのエコランチャレンジを行ったときは、31.0km/Literという燃費をマークしたこともあります。
 
そんなプリウスは2003年9月にフルモデルチェンジして2代目にバトンタッチ。
空力性能を重視した5ドアハッチバックに様変わりするとともに、北米市場を意識してボディサイズを拡大、3ナンバー車の仲間入りを果たしました。
 
 
さて、なぜ「パッケージング」の話題で「初代・トヨタプリウス」を取り上げるのか。
それは、筆者自身がこの初代デビュー時に、ハイブリッドシステム以上に感心したのが優れたパッケージング性能だったからです。
 
スペックをおさらいすると「初代・トヨタプリウス」は全長4275mm、全幅1695mm、全高1490mm、ホイルベース2550mm。
文句無しの5ナンバーサイズ、高さ的にもタワーパーキングに問題なく入れるレベルに抑えられています。
ちなみに室内寸法は室内長1850mm、室内幅1400mm、室内高1250mm。乗車定員は5名となっていました。

このサイズ、実は今のトヨタラインナップで見ると"最小セダン"である「トヨタベルタ」に近いもの。
そのサイズは全長4300mm、全幅1690mm、全高1480mm、ホイルベース2550mm。
室内長は1965mm、室内幅1390mm、室内高1200mmとなっています。
 
 
では両車に乗った感覚はどうか。
約10年という時間の開きがあるので質感などに影響する工作技術は現代の「トヨタベルタ」に利があるでしょう。恐らく直接的な乗り比べをすると、「初代・トヨタプリウス」のインテリアは少々質素さを感じてしまうかもしれません。
 
しかし、パッケージングの秀逸さは「初代・トヨタプリウス」も全く負けていないでしょう。
何しろ現在の基準で"最小セダン"クラスのボディながら、間違いなく大人4人が乗ってもギュウギュウ詰めという感じは受けないと思います。

また「初代・トヨタプリウス」の方がピラーやサイドウィンドゥのラウンドが弱い分、乗員の視覚的圧迫感は少ないのではないでしょうか。

私自身、「トヨタベルタ」も良く出来た車という印象は持っています。
道具である自動車としての使い勝手は高いですし、先代にあたる「トヨタプラッツ」の反省から見栄えも相当豪華なものになりました。
しかし、当然モデルチェンジを受けてサイズは大きくなってしまいましたが・・・。
他の車種も肥大化したので"トヨタ最小セダン"の座は変わっていませんが、寸法的には幅はほぼ5ナンバーサイズいっぱいです。
 
 
さて、現代の"最小セダン"と同等のサイズで秀逸なパッケージングをまとっていた「初代・トヨタプリウス」。
当時、私は「いっそこのままガソリンエンジン搭載車をカローラという名前にしてしまえばいいのに」と思ったりもしたものです。
 
技術的に格段の進化を遂げている「現行型・トヨタプリウス」も決して否定するつもりはありませんが、初代とは異なり"ハイブリッドであること"以外に余り積極的に選択する理由が無くなってしまったようで、少々残念な感じもしています。
Posted at 2007/01/21 23:01:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記

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