連日、制作作業で昼夜逆転状態の日々が続いています。
ということで書くべきネタも少ないので、二日連続でミニチュアカーの話題を記してみます。
今日ご紹介するのは
トミカのセット品から「東京消防庁・ハイパーレスキュー隊 出動!」です。
首都・東京を火災や災害の被害から守ってくれる
東京消防庁。
23の特別区を管轄する他、多摩地区の自治体から委託を受けて消防活動を行っています。東京都下で独自に消防活動を行っているのは島しょ部と、
稲城市、
東久留米市ですが、これらの場所でも必要に応じて応援活動を行っています。
救助機動部隊(通称:ハイパーレスキュー隊)は、阪神・淡路大震災を契機として発足した特別部隊。
その名の通り、大規模災害時における人命救助が最大の任務とされており、救助活動に必要な車両や資機材を有し、選抜された隊員が訓練を重ねて不測の災害発生に日夜備えています。
また東京以外の地で大規模な災害が発生した際には「緊急消防援助隊」として日本全国に派遣されます。
消防は日本では各自治体が運用しているので、その規模は予算や人員、資機材など一定の統一基準こそあるものの全くのイコールではありません。
特に小規模の自治体が運用する消防では、予算などの関係から特に大規模な災害のためだけに部隊を設けることは困難。
そんなときに圧倒的な組織力と規模を誇る
東京消防庁からの応援部隊派遣は大きな意義があり、そういう面では
救助機動部隊(通称:ハイパーレスキュー隊)は東京だけのための組織、とは言えないほどの重要性を持っています。
更にその活動範囲は今や国内に留まらず、海外での災害にも国際消防救助隊の一員として派遣されているケースも多くあります。
そんな
救助機動部隊(通称:ハイパーレスキュー隊)の車両をモチーフにしたミニカーは次のような内容です。
■救助先行車

箱書きでは「救助先行車」となりますが、実際には「指揮車」と呼ばれる車両がモチーフ。
ベースは旧型の三菱パジェロ、ミニチュアカーは3ドアのショートボディですが、実際に使われるとしたら5ドアのロングボディになるでしょう。
任務としては災害現場で救助活動を行う際の指揮命令の中枢となるべき車両。マイクロバスや1BOXをベースとした指揮隊車も存在していますが、災害による道路損壊や自然災害では悪路走行に強いクロカンSUVが活躍するところです。
■災害用水槽車

これは「大型水槽車II型」をミニチュアで再現したもの。
街中で見かけるタンクローリーと似たシルエットをしていますが、当然タンクに積載するのは「水」です。
小型動力ポンプを備え、II型では10000リットルの水を積載することが可能。
これを水利状況の悪い場所での初期消火活動で使ったり、災害などによる断水時には給水車として生活用水の供給を行ったりします。
ミニチュアのベースは日産クオンの3軸シャーシ。
■道路啓開用重機車

「クレーン車」は震災時に緊急車両の通行出来るスペース確保などのために、障害物を排除することが第一の任務。
もちろんそれ以外にも、様々な場面で活躍が想定される装備車両であり、阪神・淡路大震災以降このような重機系救助車両の導入が全国の消防で増えています。
ミニチュアではラフタークレーンですが、実際に使われているのはトラッククレーンです。
ラフター型は街中で見てもわかる様に移動時の速度上限が高くありません。その点ではトラッククレーンは一般的な大型トラックと同等の速度で移動できるので、広域派遣なども想定される任務を与えられる車としてはトラッククレーンの方が適しているということです。
■災害対策用救助車III型

災害や火災、事故などで人命救助に必要な資機材を積載・装備している救助車。一般的には「レスキュー車」と呼ばれることも多い車両です。
この車を含む消防車両には全国統一の基準があり、その分類ではレスキュー車は4つのタイプが存在しています。
I型~IV型までですが、そのうちのIII型は阪神・淡路大震災を契機に設定されたもの。
7トン級広幅高床4WDシャーシ、または5.5トン級標準幅低床シャーシをベースに、定められた救助資機材を装備したもの。
4WDの採用により、悪路走破性を高めていることが最大の特徴です。
車体の主な装備としてはウィンチやクレーン、照明機材の装備など。
ミニチュアは
日野自動車製シャーシがモチーフのようですが、クレーンや照明機材が巧く再現されています。
Posted at 2007/03/02 08:21:02 | |
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ミニチュアカー | 日記