仕事に一段落ついた深夜、何気なく徘徊していたネットショピングで、とうとう見つけてしまったモノが。
ランチア テーマのミニチュアカー、しかも中期型(フェイズII)のターボi.e.。
ボディカラーのダークブルーと合わせて、
まさにこのモデルを所有していた自分としては、即決で購入しました。
「ティーポ4プロジェクト」と名付けられた自動車メーカー横断型共同開発の一環として誕生した
ランチア テーマ。
このプロジェクトからは「
アルファロメオ164」「フィアットクロマ」「
サーブ9000」も産み出されましたが、その中でもひときわ高級なポジショニングとされたのが
ランチア テーマ。

巨匠・ジウジアーロがデザイン、フェイズIIではI・DE・Aの手によりフェイスリフトが施され、ヘッドライトなどが変更されています。
現在は残念ながらランチアの日本への正規輸入は途絶えてしまっていますが、当時はマツダ系のオートザムで扱っていたこともあり、北海道の片田舎に住んでいる私でも比較的安心して購入することが出来たものです。

購入したのは年式こそ違えど、まさにミニチュアで再現されたフェイズIIのターボモデル、ボディはダークブルー。
排気量1995ccの直列4気筒エンジンにインタークーラーターボを組み合わせ、185psの最高出力と32.6kg-mの最大トルクを誇りました。
ミッションは5速マニュアル、左ハンドルです。
当時、北海道でサーキット職員をしていましたが、それまで乗っていたシトロエンBXが10万kmを超えてくたびれていたこともあって買換えを検討。
「関東版CarSensor」をパラパラとめくっているうちに、埼玉県内のマツダディーラー中古車センターにあるのを発見、購入となりました。
1年落ちで走行わずか3000km。聞くと、マツダ愛好者が着実にステップアップをしていって、センティアの次に「更に上級のクルマを」となって、当時マツダ系で取り扱っていたテーマを購入したとか。
しかし左ハンドル+マニュアルミッションが不便だったため、早々に買換えとなって下取りしたタマだそうで。

今思えば、やはり全体的な雰囲気や佇まいが気持ちよいクルマでした。
高級サルーンとしてそれなりの場所に赴いても悪い対応はされませんでしたし、大切なゲストを後席にお迎えしてもスクエアなボディゆえに広い室内空間でゆったり過ごして頂けたものです。
そして一度ムチ打てば、パワーウェイトレシオ6.95という値から想像する以上のパフォーマンスを発揮。
サーキットコースで試した際の最高速度は、メーター読みで220km/h程度でした。
もっともボディ剛性がとても低く、ちょっと攻めると軟弱な一面も見せましたが、まぁそんな走りは似合うクルマではありませんので。
北海道在住中は、このクルマで当時の道の駅全制覇を達成するなど、とにかく道内隅々あちこち巡りました。
しかし、そんな中で同じテーマと出会ったのは、僅かに1回きり。当時、北海道でテーマは10台いるとか、いなかったとか。
ゆえにクルマに知識の深い方からはとても興味を持たれました。
仕事の営業でも使っていましたが、逆にドイツ製某車に間違われることも多く、やはりネームバリューは低いという印象でした。
今でもこのようなラテン系をはじめとして、趣味性を持った輸入車を所有したいという願望は常に抱いています。
しかし、車が本当の意味で仕事のツールとなった現在では、余程のゆとりが出来ない限り、趣味を第一に考えての車選びは出来なくなってしまいましたね(^^;。
最近、知人が
アルファ156を購入しましたが、なんとも羨ましい限りです。
ちなみにイタ車に乗っていたというと必ず聞かれる「壊れたでしょ?」の問い。
確かにノートラブルとはいきませんでしたが、そんなに致命的なものはありませんでした。
常に警告灯がひとつ点灯しており、これが消えると何かが壊れるという愛嬌もありましたが。
北海道は高温多湿&渋滞の激しい東京に比べて、圧倒的にラテン車には優しい環境なのでしょう。その証拠に転職して東京に持ってくると、それほど間を置かずにトラブルが頻発して最後はオーバーヒート症状が改善せずに幕引きとなりました。
お約束のタイミングベルトはもちろん3万キロごとに交換。
意外と小さな部品が高価だったり、これは!?という部品が安かったりで、日本車の常識は通用しない部分も多々ありました。
buunobuunoさんのように現役でお乗りの方には、いつまでも大切にしていただきたいですね。
Posted at 2007/03/08 04:25:37 | |
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ミニチュアカー | 日記