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今回は、昨日手元に届いたミニチュアカーの新製品をご紹介しましょう。

当ブログでは既にお馴染みの(？)、ミニカーショップ ヒコセブンがリリースする「RAI'S」シリーズの最新作です。

今回は「17#系・トヨタクラウン」をベースとした白黒ツートンの制服仕様パトロールカー3点です。


まずは首都・東京の治安を守る警視庁仕様です。

中でも国会議事堂や主要省庁、首相官邸などを管轄内に抱えている麹町警察署の警邏パトロールカーがモデル化されました。

「17#系・トヨタクラウン」の警邏仕様には2500ccエンジンを搭載した4WD仕様と2000ccエンジンの2WD仕様が存在していますが、モデルベースは後者。
警邏パトカーの特徴は、何といってもルーフに"デーン"と構えている昇降式警光灯。



初めて目にしたときは「なんじゃこりゃ？」と思った昇降式警光灯も、今ではすっかり見慣れた存在に。
この装置は停車中に周囲からの視認性を向上させるために、警光灯を高い位置に持っていくことができるもの。
デビュー当初は昇降装置をやや大きめの筐体に納めていましたが、この17#系クラウンから高さを抑えた筐体に変更されました。
　


続いては神奈川県警察の交通機動隊仕様。
交通取締りに従事する部署に配属されている車両は、排気量3,000ccのエンジンを搭載しています。
一昔前であれば交通機動隊車両はマニュアルミッションを特別に組み合わせた仕様だったりしたものですが、この17#系クラウンでは市販仕様と同じオートマチックが組み合わされています。
　


交通機動隊仕様の場合はルーフの警光灯に昇降装置は採用されず、固定式となります。
高速走行が多い部署ゆえ、走行安定性などを重視した当然の結果ですね。
その代わり、停車中の後方からの視認性を高めるためにトランクリッドの裏側に警光灯を備えている車両も多く存在しています。

先程の警視庁警邏仕様と比べると、警光灯昇降装置の有無以外にも、警邏仕様ではキャップが備わっていたホイールはスチールの剥き出し仕様になっています。また、アンテナもルーフに1本のみですね。
　


さらにもう一台今回リリースされたのは、愛知県警察の高速道路交通機動隊仕様。

先に開催された万国博覧会「愛・地球博」を契機に採用されたボディ側面への「POLICE」表記は愛知県警察ならではです。



交通機動隊仕様ということで、先の神奈川県警察仕様と同様に実車は排気量3,000ccエンジンを搭載。
ルーフには固定式警光灯を装備、ホイールもスチールですがこちらはマットブラックとなっています。
そして高速道路交通機動隊ならではの装備である、ボンネット上の「バグガード」がキチンと備えられています。


ではここからは、ディテールをもう少し詳しくご紹介。


警視庁警邏仕様のクローズアップ写真です。
車内にはPATシステムのモニターや無線機が再現されています。
助手席側サイドミラーには、助手席で乗務する相勤員用のミラーが乗っています。もちろん車内のルームミラーも上下二段式を再現。

そして屋根上の警光灯昇降装置も忠実な出来ばえです。
ちなみに警視庁のみ筐体の前後に「警視庁」と文字が入ります。
この件については以前警察を取材した時に、某警察署の方から「ここの前後に名前が入っているのは警視庁だけなんだよ～」と、かなり強調された覚えがあります。



高速道路交通機動隊仕様のフロントまわり。
バグガードがなかなか良い出来ばえです。この装備、高速走行時に雨や虫がフロントガラスに当たるのを防ぐ効果があります。
「果たしてそんなに効くものか？」と思って、やはり取材時に高速隊隊員さんにお聞きしたことがありますが、特に雨の日は効果絶大だそうで。
「覆面にはついていないから、白黒の方が乗りやすいね」とまで仰っていたので、その効果は想像以上のものがあるのでしょう。