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2007年07月31日 イイね!

地域内交通の情報

地域内交通の情報およそ一月前のエントリで、北海道帯広市と周辺三町における「帯広圏パーソントリップ調査」をご紹介しました。

改めて説明するとこの調査は、北海道十勝地方の中核市である帯広市と、隣接してベッドタウンとしての宅地や郊外型商業施設の発展を見せている音更町幕別町芽室町を対象として、住人が「いつ・何のために・どのように・どこへ」移動しているのかを調査しているものです。

こうした調査は交通政策にとってとても重要なものです。
今回の調査では帯広圏では自動車(自家用車)への依存がとても強く、高齢者であっても自ら運転する自動車で移動するというケースが多いことが数値で裏付けられました。

私は当ブログの紹介記事で比較例として道南の中核市である函館市を持ち出しました。
調査でも函館市は帯広圏と対照的な結果が出ており、公共交通機関が市民の足として機能していることが見えてきます。

先の北海道出張では短い時間でしたが函館市内に滞在しました。
市街地では路面電車が残されており、夕方には多くの学生や会社帰りのサラリーマンなどが乗車している光景を目にしました。
路線バスももちろん存在しており、こちらも比較的乗車率は高かったように思います。

しかし市街地中心部を離れてみると道路整備が進み、郊外のベッドタウン化や人口の中心部から郊外や隣接市への流出も進んでいるように見受けられました。
郊外から市内へと通勤・通学している方々の交通手段が気になるところですが、函館市でも過去に行ったパーソントリップ調査の結果などを基にJR、バス、市電をリンクさせた「ゾーン公共交通システム」の構築について検討を進めているようです。

北海道の場合は降雪期間のことも考えると、公共交通機関の発達が望まれるところ。交通事故対策の一環にもなりますし、高齢者の生活環境にとっても自家用車での移動よりは使いやすい公共交通機関があった方がメリットは大きいでしょう。

また観光客向けという面でも函館は公共交通機関を利用しやすいという印象があります。
路面電車はそのものが情緒を有しているので観光素材になりますが、(社)函館国際観光コンベンション協会が運営する函館・南北海道観光ガイドというウェブサイトでも、電車やバスの路線図・運賃表、周遊パスなどについての案内が掲載されています。

では同様に(社)帯広観光コンベンション協会が運営するおびひろ観光情報のサイトはどうか。
こちらは見栄えこそ悪くないサイトですが、その実態は単なる「リンク集」というレベル。"観光案内"やガイドの要素は皆無に等しいと言えるでしょう(だから函館のように"ガイド"と謳っていないのか?)

公共交通機関は地元住民にとって便利な存在であることは当然であり、地元の民意を反映させた交通体系の整備は大変重要なことです。
しかし域外から訪れる人々にとっても便利な存在であるならば、より利用者は増加することになるのではないでしょうか。

例えば帯広市内や近隣の観光地を巡るとした場合、現状では帯広出身の私でも可能な人は「レンタカー」の利用をお薦めします。
有名な空港やホテルを起点として、菓子店や名物の豚丼を食べられる店、温泉、北海道の自然を体感できるところ。
それぞれ具体的な名称や場所が思いつき、それらはそんなに広範囲ではない中に点在しています。
これらをつなぐことでお薦めの観光ルートが出来ますが、つなぐ"線"としてバスは余りにも不便。本数が少なかったり理想的な路線がなかったり、割高だったり。
タクシーでは少々割高。区間ごとに利用するにも、場所によっては呼び出してから迎えに来るまでに時間を要することも懸念されます。
バス・タクシーともに観光専用のものを使うことも出来ますが、それでは"押しつけ"の観光を強いられます。
自由に楽しむには結果的に「レンタカー」となるのです。

例えばバス路線を上手く使った推奨観光ルートがいくつかあるだけでも、状況は多少なりとも違ってくるのではないかと思いませんか?
Posted at 2007/08/01 01:50:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記

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