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2007年10月01日 イイね!

フラッグシップサルーン

フラッグシップサルーン相も変わらず、仕事の合間に通販サイトを覗いては、ついついミニチュアカーを買い漁ってしまう今日この頃。

そんな"通販生活"で仕入れたアイテムのうち、今日は玩具メーカー4社によるコラボレート事業である「トイズドリームプロジェクト」からリリースされた品が届きました。

題して「あこがれの名車セレクション」。
トミカの過去レギュラー品番ラインナップからを中心に、昭和30~40年代の6車種が特別塗装仕様でラインナップされました。

そのうちの1台が日産自動車のフラッグシップサルーンであるプレジデントの二代目モデル。
1965年に初代がデビュー、1973年には今回のミニチュアにもなっている二代目へとバトンタッチ。
ようやく一般庶民にとって自家用車が夢ではなくなった時代、当時の日本車として最大級のサイズを誇った超高級セダンがプレジデント
アメリカ車の影響を強く受けた直線基調のスタイリング、大きなボンネットの下には国産最大排気量だった4,400ccのV型8気筒エンジンを搭載。

当時、3ナンバー車は庶民にとって所有は夢のまた夢とも言える高嶺の花、そんな時代にセドリックやグロリアよりもさらに上級に位置するフラッグシップサルーンとして君臨していました。

用途はそのほとんどが運転手つきのショーファードリブンカー。官公庁や大手企業などの公用/社用車として、また高級ハイヤーとして都市部を中心に一定の需要を有していました。
時代はまさに高度経済成長の真っ只中。日本を動かす政財界の重鎮たちが、この二代目プレジデントのリアシートに多数おさまってきたことでしょう。

ちなみにライバルのトヨタ自動車においてはセンチュリーが同等のポジショニングとなっています。
こちらは1967年にそれまでのフラッグシップだったクラウン・エイトの後を受ける形でデビュー。初代はV8・3000ccエンジンでデビュー、最終的にはエンジンは4,000ccにまで拡大されました。

ともに皇族や政府首脳などもリアシートに迎える、二大自動車メーカーのフラッグシップサルーン。高価なプライスタグをつけていましたが、徹底した作りこみや他車種との共通性の低さゆえに、決して利幅の大きな商品ではなかったと思います。むしろ自動車生産国として、かつそれぞれのメーカーの威信をかけた存在であったと言えるでしょう。

しかし1990年代になって両車が歩んだ道は異なるものでした。
1990年にプレジデントは三代目へとバトンタッチされますが、それまでの独自性は一気に薄まり、前年にデビューしていたインフィニティQ45を部分的に意匠変更したモデルがプレジデントを名乗ったのです。

一方のセンチュリーは1997年に二代目に進化しますが、こちらは旧型の趣を色濃く残しながらも洗練されたスタイリングをまとい、エンジンは専用開発のV型12気筒を搭載しました。

ここで両車のオリジナリティに大きな差がついたのです。

さらに2003年に現行型プレジデントがデビューしましたが、これもシーマに意匠変更を施したモデルがプレジデントを名乗っています。

インフィニティQ45/シーマというオーナー向け最上位のモデルをベースに、グリルの大型化やリアシート装備の拡充で対応したプレジデント
対してオリジナリティを守ったセンチュリー

フラッグシップサルーンとしてどちらがより名声を得ているかはなんとなく想像がつくように思えませんでしょうか。
センチュリーについていえば、あえて先代のスタイリングを大きく崩さないモデルチェンジを行ったことが評価を受けています。
例えば公式なパレードの車列。伝統と格式を重んじる傾向が強い公式行事において、あまりにもデザイン的にバラバラの車が居並ぶ車列は好まれるものではありません。
また公用・社用というマーケットにおいて、明確に車の"新旧"が出るスタイリングの違いは、何かと角が立つ場面もあるものです。

おそらくはこうした市場背景も考慮して開発されたであろうセンチュリー。対してコスト面を重視しての結果であろう部品やボディの共用化拡大を展開したプレジデント

やはり世界有数の自動車生産国としては、独自性の高いフラッグシップサルーンが存在していることの意義は大きいのではないかと、ニュース映像などを見るたびに思っています。


今回購入した「あこがれの名車セレクション」、全6車種についてはフォトギャラリーに掲載しましたので、よろしければご覧下さい。
Posted at 2007/10/03 23:54:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミニチュアカー | 日記

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