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2007年10月27日 イイね!

スーパー耐久 第6戦・2

スーパー耐久 第6戦・2スーパー耐久第6戦の公式予選日、仙台地方は朝から雨模様。

タイムスケジュールでは予選開始は13時30分、昨日は深夜まで原稿書きに勤しんでいたので朝寝坊気味にホテルを出発してスポーツランドSUGOへと向かいます。

サーキットももちろん雨。フルウェットの路面で10時30分からはサポートレースとして開催されるフォーミュラ・トヨタの公式予選が行われました。

冷たい雨が降っていることもあって観客もまばら。しかし、こんなバッドコンディションの中でサーキットに足を運んで下さった皆さんがいるというのは、大変ありがたいことです。

そして時計は13時30分に近づいていきますが、ここで予選開始時刻を10分間順延するというアナウンス。

確かに雨は降っていますが、霧などはなく視界は確保されています。天気予報を見ても今日は終日の雨、空も一面の雨雲で天候が回復する要素は皆無。

10分過ぎると、再びの10分間順延。そしてまた10分経つと、またまた10分間の順延。
予選に向けて緊張感が高まっていたピットには、徐々に脱力感が漂い始め、コクピットで待機していたAドライバーもマシンを下りてしまいました。

繰り返し順延がアナウンスされる過程において、コース上にはマーシャルカーが入って状況の確認。

そして数回の順延が続いた後に各チームの代表者が集められて、15時を最終期限として公式予選を実施するか否かの最終判断をするという説明が競技運営団から行われました。

スポーツランドSUGOは比較的水ハケの悪いコースであり、天候も結局回復しなかったことから予選の実施は見送られることに。
日曜日朝のフリー走行を廃して、代わりに8時から15分間全クラス混走のAドライバー予選を行い、15分間のインターバルをはさんで8時30分から15分間Bドライバー予選をこれまた全クラス混走で行うこととなりました。

この結論には賛否両論があると思います。
コース上には4ヶ所、深い水たまりとなっている場所があることが予選順延の最大の理由でした。
また純粋な速さを競い合い公式予選に相応しい走りが出来ない状況であるということも、理由のひとつとして挙げられています。決勝ならばセーフティカーを導入して周回を重ねてコース上の水を飛ばすという方法もありますが、予選ではこれは出来ません。

水溜まりが最終コーナー入り口と出口付近にあったことも安全面でいえば懸念される材料となりました。上りながらコーナーリングする最終コーナーは先の様子がドライバーから分かりにくく、思わぬアクシデントの原因となりえるからです。

しかし、私個人としては今回の予選順延については残念であるという印象です。

まずモータースポーツは屋外で行う競技なのですから、天候という要素が大きく関わってくるのは当然の前提。しかも全参加者に均等な条件なのですから、不公平という話にはならないわけです。

もちろん安全性を優先するのは重要なことですが、果たして今日の雨を見て「危険だから走行しません」と中止されたことを観客はどのように思うでしょうか。
ドライバースキルの差はありますが、全体的にレベルの低いレースという印象を抱かれるのではないかと思っています。

またドライバーによっては危険を感じるという人もいるでしょうが、ならばスキルに合わせた走りをすれば良いわけで、その結果としてラップタイムに大きな差が生じても、それはそれで実力として受け入れるべきでしょう。

駆動方式などが異なる車種特性についても、バラエティ豊かな車種が戦っているというスーパー耐久の特徴を考えれば、雨によって思わぬ下克上が生じることも面白さのひとつであるといえるでしょう。

一口にウェットコンディションといっても実態は様々であり、コースコンディションも色々。確かに走らせないことは間違いなく安全確保につながりますが、レース=モータースポーツ、さらには少なくとも全国を転戦する全日本選手権級のカテゴリーとしては、今回の雨量で予選が中止されたことは残念でなりません。

思えば今年の開幕戦は豪雨の中でST-2クラス車両が史上初の総合優勝を飾りました。
歴史を振り返れば、1999年の第2戦では豪雨の公式予選でスバルインプレッサが総合ポールを獲得、これも当時は大きな話題となり、これがきっかけで「雨のインプレッサ」という言葉も生まれました。

こうしたドラマが生まれる可能性もあった今回の公式予選。
明日は15分×2枠に、通常とは異なり全参加車両が混走します。当然、コース上の大混雑は必至、かつ各ドライバーには15分しか持ち時間がないので開始直後からの混雑となるでしょう。
その中でアクシデントが起こらないことを今は祈るばかりです。

もうひとつ気がかりなのは、今日来場された観客の皆さんへの対応。入場料金の払い戻しなどはあったのでしょうか。
まして、予選が中止されて日曜日のタイムスケジュールが変更されたにも関わらず、22時の時点でスポーツランドSUGOのウェブサイトにもスーパー耐久の公式サイトにも、一見すると何のアナウンスも掲載されていません。

実はスーパー耐久の公式サイトの中を見ていくと、レポートでは明日のタイムスケジュールについて触れられており、タイムスケジュール変更の公式通知も掲載されています。

しかし、階層の深くにある情報にまんべんなくすべてのファンや関係者がたどりつけるのでしょうか。
こうした突発的かつ重要な情報は、臨時にトップページで知らせたり、大きくトップページにリンク表記して(「公式予選の順延と日曜日のスケジュール変更について」などと)、一般のファンでも分かりやすいページを作るのが正しい情報発信ではないかと思います。

雨の中で待たされた今日の観客、そして明日の来場を予定しているが今日の状況を知らず「フリー走行はパスして決勝だけ見よう」と思っている人も必ずいると思います。
そうした多くの方々に正しい情報を如何に的確に速く伝えられるか。
それがファンサービスの基本であり、今もっともスーパー耐久に欠けているものではないかと思います。

※写真は金曜日の専有練習走行3本目です。
Posted at 2007/10/27 22:06:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記

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