
スーパー耐久第6戦、日曜日は通常ならばフリー走行から始まるところですが、今回は公式予選が順延となっているために、午前8時から予選が行われます。
今季からA/B両ドライバーが走行したベストタイムの合算タイムが決勝グリッドに反映されることになっていますが、それは今回も変わらず。但し、ST-1/2とST-3/4それぞれのA/Bドライバー走行枠が用意されるのではなく、全クラス混走でのA/B各ドライバー予選走行が各15分間というタイムスケジュールになりました。
ただでさえ混雑する上に、天気は晴れながらも昨日からの雨がコース上に残る難しいコンディション。
序盤、スリックでコースインした車両の中にはスピンを喫するものも何台か・・・。
さらに8時30分からのBドライバー予選では路面コンディションが好転しつつあることを受けてスリックタイヤで走行する車両が増えたのですが、これまたスピンやコースオフ車両が何台か現れたりで、2回の赤旗中断をはさんでの予選となりました。
決勝は気持ちよい秋晴れの下でスタート。
ただ、良好なコンディションの割りには、観客動員は今回も物足りないの一言に尽きるレベルに留まりましたが・・・。
500kmのレースそのものは見応えあるもので、終盤の3号車「ENDLESS ADVAN Z」と23号車「CAR-CHANNEL ADVAN Z」との手に汗握る総合トップ争いは素晴らしいものでした。
さらにこれに猛追した50号車「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」は、あと一歩でトップ争いに加われるというところでバックマーカーとの接触から派手なコースオフ。タイヤバリアにボディ側面から衝突しましたが、なんと再びコースへ復帰!
優勝にかける凄まじい執念を感じさせたシーンでした。
結果「ENDLESS ADVAN Z」が優勝を飾り、堂々のシリーズチャンピオンを獲得。
またST-2クラスではトラブルを抱えながらも「オーリンズ・ランサーEVO・MR」がチェッカーまでトップで走りきって、遂に連勝記録を6としてシーズン完全制覇に王手をかけました。
このクラスでは2位に「ゼルスコラントッテEVOワゴン」が食い込みましたが、菊地靖選手が先行車をパスする際に、後ろから来た50号車を先行させるタイミングを巧みに利用したシーンが印象的でした。
ST-3クラスはポイントリーダーの「FINA GSX ADVAN M3」が1回目のピットインから間もなくしてブレーキトラブルでまさかの後退。
74号車「アラビアンオアシスZ」が嬉しい初優勝を飾るとともに、113号車「カルラレーシング☆ings北海Z」が3位表彰台を獲得、シリーズランキング争いでトップに立って最終戦を迎えることになりました。
そしてST-4クラスは激しい順位変動が続きましたが、激戦を制したのは34号車「AUTOBACS ADVAN WORLD ONE インテグラ」。こちらも嬉しい初優勝です。
シリーズ争いの方はリーダーの76号車「Honda Access ADVAN CIVIC」が3位表彰台だったのに対して、2番手だった「PSY.HondaCars南河内ERG.ED.DC5」は単独クラッシュもあって7番手に沈み、76号車が大きくシリーズポイント差を拡げて最終戦に臨みます。
ということでレース中は写真撮影や取材活動に勤しんでいたのですが、今回呆れたことがありました。
それは決勝中のコースサイド(一般立ち入り制限区域)において、喫煙しているカメラマンがいたのです。
あるサーキットイベントでは比較的良く見かける光景であり「公認レースとは違うなぁ」などと思っていましたが、まさかJAF公認レースであるスーパー耐久でも同じ光景を目にするとは!
取材者側の"質"について、背景にある組織団体や企業、本人の経歴やネームバリューに捕らわれない検証が必要に思えた瞬間だったのでした。
決勝が終わり、表彰式も終了するころには既に夜の帳が下りています。
19時頃に
スポーツランドSUGOを出発、村田インターチェンジから東北自動車道へ。
「
国見サービスエリア」での夕食、相変わらずここのレストランはドライバーズサロン状態でした。
夕食後も快調に東北道を南下、首都高速3号線が渋滞しているとの情報から湾岸線→保土ヶ谷バイパスと遠回りで町田に到着。距離的にはかなり余分に走りましたが、間違いなく時間的には早く到着できたと思います。
Posted at 2007/10/30 21:20:10 | |
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