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もう飽き飽きした感じもありますが、またも"食の安全"に関するニュースが世間を騒がせています。

●「マクドナルド」４店、サラダの調理日時シール張り替え
－YOMIURI ONLINE(読売新聞)　 2007年11月27日 13時43分

日本マクドナルドとフランチャイズ契約を結んだアスリート社が運営する東京都内の店舗で、サラダの調理日時を示したシールを張り替えていたという偽装事件です。

この件については発覚当初、次のような記事もありました。

●マクドナルド都内４店舗、調理日時を張り替え
－asahi.com(朝日新聞)　 2007年11月27日　 8時02分

この記事中で取材を受けた日本マクドナルドの広報担当者は「改ざんしたという証言はあるが、その事実までは確認できていない。調理日時の表示は消費者のためでなく店側の管理のためのもの。不当表示には当たらず、何ら違法性はない」と語っていますが、これは消費者側としては見過ごせない発言であると言えるでしょう。

その後、日本マクドナルドの社長が記者会見で謝罪、アスリート社との契約を解除するなどの対応をして、事態の収束化が図られています。

果たしてこうした偽装は、今回発覚したフランチャイズ店だけなのでしょうか。
疑えばキリがありませんが、全国に3700店以上を展開するブランドだけに、直営／フランチャイズ問わず気になるところです。

そして、それよりも気になるのがマスコミ側の報道姿勢。
私はテレビを全く見ないのでインターネット上の媒体を通じての情報を見ていますが、果たして民放テレビ局や新聞社にとって大広告主である日本マクドナルドの不祥事をどこまで追求することが出来るのでしょうか。

最近ではお土産品として有名な菓子や、肉、干し芋などで偽装事案が発覚しましたが、それらはどれも全国規模で展開するまでの規模を有する企業ではありませんでした。
すなわち東京にあるテレビのキー局や新聞社にとっては、重要な顧客ではなかったのです。
それが背景にあるのかはわかりませんが、連日徹底的に追求する姿勢の報道が、ワイドショー的な要素も多分に含んで展開されました。

果たして今回の日本マクドナルド、発覚した事案が氷山の一角でないことを願いたいところですが、果たしてそうなのか、それともたまたまモラルの低い今回発覚した店舗だけがやってしまったことだったのかは、しっかりと検証される必要があるでしょう。

数年前、ある大企業の不祥事が発覚した時のこと。
良く言われるのは、その企業が犯した最大の判断ミスは「不祥事の責任をとって広告宣伝活動を自粛した」ことであるとも言われています。
テレビ局や新聞社にとっては"広告主という名のお客さん"ではなくなったので、何の遠慮もなく徹底的に糾弾する姿勢で臨めたと言われています。
同業種の大手企業で似たような不祥事があっても、大広告主であり続けていることも背景にあるのか、報道は実にアッサリとしたものでした。

結局のところインターネットの普及もますます加速する中、情報に対する自分なりの分析能力を高めることと、多角的に物事を見る姿勢が一般消費者にも強く求められる時代になってきたということでしょうか。