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2008年01月30日 イイね!

どこに"知性"を感じられるのか?

どこに"知性"を感じられるのか?今日は久しぶりに都心でお仕事。内容は動画のチェック、作業そのものは実質20分もかからないものです。

いつもお世話になっている会社を訪問、そこでクライアント氏と合流して動画を確認、その後は一緒に社用車1号機(日産フーガ 350XV)で移動して夕食タイム。

2008年のモータースポーツに関する打ち合わせも兼ねた夕食は、なんと終わってみれば午前2時、ファミリーレストランに5時間以上も居すわっていたのでした・・・。

ところで移動の際にクライアント氏が仰ったのは「日産フーガって大きいねぇ」というコメント。

確かに車格的にも旧セドリック/グロリアの流れを汲む、日産自動車のラインナップでも最上級クラスの一般オーナー向けモデルですから、ある程度のボディサイズを有しています。

しかし。
実際には今のご時世で見ると、決して"大柄"なクルマではないのです。

比較としてクライアント氏にご紹介したのが昨年12月にフルモデルチェンジした本田技研工業インスパイア
このモデルも商品ラインナップのヒエラルキーでは上位に位置していますが、そのボディサイズは大きく旧型から拡大されました。

参考までにサイズを比較してみましょう。


・日産フーガ 350XV    全長4830mm × 全幅1795mm × 全高1510mm
・ホンダインスパイア  全長4940mm × 全幅1845mm × 全高1475mm

高さこそフーガの方が大きな数字ですが、これはフーガの特徴でもあるセダンとしては異例の高さによるもの。
全長は110mm、全幅は50mm、ともに、インスパイアの方が大きな数字となっています。

このようなスペックに至ったのも、インスパイアがアメリカ市場での販売を主眼に置いて開発されたからに他なりません。
北米では"アコード"を名乗るモデルになりますが、ライバル勢よりも大きなボディサイズを実現して広さを得ることでセールスポイントにしようということです。

しかし、日本市場で見れば、果たしてこの大きさは妥当と言えるでしょうか?

時間を20年ほど巻き戻すと、インスパイアのボディサイズは初代・トヨタセルシオにすら匹敵するほど(全幅はそれ以上!)なのです。

当時、北米での販売のみを予定したものが国内での好景気を背景に日本市場導入を決断されたという初代・トヨタセルシオ。導入を当初は見送ろうとしていた理由のひとつに、日本の社会インフラには適さない大きなボディサイズというものがあったと聞いたこともあります。

20年ほど前は自動車税制改革などにより3ナンバー車の普及が急速に始まったタイミング。
しかし、それでも自動車メーカーの多くは日本のユーザーの立場を考慮したマーケティングや開発を行い、許容されるボディサイズを見いだしてきました。

それが今ではどうでしょうか。最早、マーケティングや開発の主眼は北米などの海外市場に置かれており、日本国内では使い勝手の悪い"肥大化した"セダンが増殖しています。この20年で日本の道路や駐車場が格段に広がったというわけでもないのに。

そしてメーカーは言うのです。低迷する、特にセダンのマーケットが縮小傾向を続ける日本市場ではなく、北米市場を優先せざるを得ない、と。
ユーザーからすれば、大きいだけで魅力のないセダンしかなければ、よりセダンは購入対象から外れるでしょう。そして、多少高価であっても永く乗れそうな欧州製セダンを求めるというユーザーが増えるかもしれません。

インスパイアだけを悪者にするつもりはありませんが、あえて書かさせていただくと、同車のカタログには「息づくのは、大人を満たす知性とダイナミズム」というキャッチコピーが記されています。
しかし少なくとも私には、その昔「MM思想(マンマキシマム・メカミニマム)」を標榜してコンパクトながら広い室内空間を持つ独創性で生み出されたクルマたちの方に、より"知性"を感じてしまいます。

そしてもうひとつ嘆かわしいのが自動車雑誌。
いわゆる"提灯記事"ゆえ仕方ないのかもしれませんが、室内の広さを褒めたたえたり(=ボディが大きいから当たり前)、排気量3000ccのエンジンを搭載するライバル車との比較において、ライバルの欠点に「排気量が500cc小さいこと」などと書いているようでは、お金を出して買って読むほどの価値を見いだせないような感じを抱きます。
Posted at 2008/02/02 02:08:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記

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