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2008年02月17日 イイね!

ナショナルフラッグキャリアの呆れた実態

ナショナルフラッグキャリアの呆れた実態立て続けにニュースを賑わせている「日本航空(JAL)」の不祥事。

●日本航空:トイレに軽食用カート 離陸後、乗客に配る--釜山発成田行き
毎日jp(毎日新聞社)  2008年2月16日 東京夕刊

離陸時に収納されていなかった機内食を搭載したカートを、客室乗務員が咄嗟の判断でトイレに押し込み、なんとそのカートに収納されていた食事を飛行中に乗客に配ったというもの。

そもそもカートを1台下ろし忘れたことが発端ですが、いくつものミスが重なっていくのを防げなかったことが疑問です。
カートを下ろし忘れたこと。それをきちんと収納されているかを出発までに客室乗務員が確認出来なかったこと。

そして呆れるのは、トイレに押し込んだカートに搭載されていた軽食を、乗客に配ったという事実。しかもこの件が当該航空機の最高責任者である機長には事後報告されたという点も驚きです。

さらに絶句したのが「日本航空(JAL)」の会社としての正式な対応。
会社として出したコメントは「衛生上の問題は無いが配慮が足りなかった」というものです。

●日本航空のリリース

食も扱う業務を担っているとは思えませんね。
しかも「日本航空(JAL)」は、ほんの一月半前にも機内食に関するあり得ないトラブルを引き起こしているのです。

●歯形の付いた空揚げ JAL系旅客機機内食
MSN産経ニュース(産経新聞)  2007年12月25日  13時05分


そして同じ日、さらに深刻な事案が報道されました。

●滑走路に到着機いるのに離陸滑走開始 新千歳でJAL機
asahi.com(朝日新聞社)  2007年1月17日  1時52分

これは一歩間違えると未曾有の大惨事になっていたであろう重大な事故です。

報道を見ると、気象条件的には最悪といえるコンディションだったようですが、現在までに伝えられている内容を私なりに判断する限りでは、離陸滑走を始めた便の正副操縦士に原因のほとんどがあると思います。

事故が発生した千歳空港は軍民共用で管制業務は航空自衛隊が行なっています。
世界的にも最大の旅客数を誇る東京便を有するだけに空港施設は充実しており、地上レーダーが配備されていたことが今回の事故を大惨事から救ってくれました。

原因については国土交通省の「航空・鉄道事故調査委員会」が調査を進めていますが、最終的には離陸滑走した便の乗組員による管制官からの指示誤認と確認不十分ではないかと思います。

当時は荒天であり、2本ある滑走路のうち1本が閉鎖されていたと伝えられています。ゆえに地上・上空ともに混雑していたことが予想され、管制官は時間のロスを最小限に抑えるために到着機の着陸から間もなくして当該機が離陸出来るような指示を出したのでしょう。さらに離陸から間もなくして次の便が着陸出来るような順番を組み立てたと予想できます。

しかし、到着機が滑走路上から離脱する前に、指示を確認しなかった当該機が離陸滑走を始めてしまいました。
もし管制官の離陸中止指示が遅れるなどしていたら・・・。乗員乗客は当該機が446人、先行着陸機には126人。さらにこの後に着陸を予定していた便(日本航空513便)についても衝突に加わる可能性があったわけで、こちらの乗員乗客数は手元に資料がありませんが東京発の便だったので400人程度と予想できます。
つまり、滑走路上で二機が衝突すれば最悪で572人が、さらに513便がそこに着陸してしまい巻き込まれると実に1000人近い死傷者を出す航空史上最悪の事故が起きかねない危険な事態だったのです。

この件についても、「日本航空(JAL)」は2005年の1月に今回と同じ千歳空港で管制から待機指示を出されたのに対して離陸滑走を開始し、管制官から停止を命じられて事なきを得たことがありました。


私は今も航空ファンであると同時に、その昔は航空業界を夢見てちょっとだけ"かじった"経験もあります。
常々、自動車よりも航空機の方が安全という認識でいました。なぜなら、自動車は個々のドライバーが最低限の法規に縛られる中で自由に動き回ることが出来、しかも法規の遵守も徹底しているとは言えません。対して航空機は基本的に管制官が一括コントロールをしており、個々の機体はその管理下で動いているからです。

しかし、あくまでも最後は"人"の問題。
携わる人間のミスを如何に防ぐか二重三重の策を講じるとともに、人の教育と高い安全意識の徹底が事故防止においてはもっとも重要なことです。

ですが、どうやら「日本航空(JAL)」は自浄能力が相当に欠けているようです。

●東京―大阪間は飛行機?新幹線? 値下げで「消耗戦」
asahi.com(朝日新聞社)  2007年1月17日  10時00分

このような状況では、いくら値下げを行なったとしても賢明な消費者の支持を集められるはずはなく、遠くない将来に日本の、いや世界の空から退場を求められることになるかもしれません。

日本のフラッグシップ・キャリアも、まさに地に落ちたものです。
Posted at 2008/02/18 01:35:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 航空・鉄道・海運 | 日記

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