
昨夜から今朝にかけて、東北地方北部などでは大雪に見舞われたというニュースが入ってきました。
クリスマスも間近になって、いよいよ冬本番の到来ということでしょうか。
●津軽地方、白銀の世界に 降雪本格化
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陸奥新報 2008年12月22日
しかし青森県内では湿った雪が大量に降ったことから、倒木などの被害も発生。交通機関にも乱れが生じてしまったようです。
一方で、津軽海峡を渡った北海道では、同じ日にこのようなニュースが。
●冬至なのに道内少雪 積雪、平年の1-4割
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北海道新聞 2008年12月22日 9時06分
北海道地方は平年の半分以下しか雪が積もっていないとのこと。
しかし大晦日を前にして26日頃からは荒れた天気になるという予報なので、一気に雪景色へと変貌するのかもしれません。
気象にまつわる話題でいえば、2008年は台風の上陸がひとつも無かった年になりました。
●台風上陸数ゼロ|日本気象協会 10大ニュース
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tenki.jp (日本気象協会)
夏には各地で"ゲリラ豪雨"が頻発しましたが、意外にも台風の上陸は皆無。これは1951年の観測以来4回目で、2000年以来8年ぶりということです。
ちなみに2000年の場合、年が明けた2001年の1月には大雪が各地で降り、元々の降雪地域でもある日本海側の各地はもとより、九州の長崎で14cmの積雪を記録したり、首都圏も大雪で交通機関が大幅に乱れたという事がありました。
さて雪のシーズンを迎えましたが、最近は"ルーフキャリア"を装着しているクルマがめっきり減ったように感じます。
その昔はスキーやスノーボードがウィンターレジャーの定番。この時期になるとルーフキャリアを装着したクルマを頻繁に見かけ、週末にはゲレンデに向かうカップルや家族連れが多くいたものです。
しかし最近はミニバンの普及によってボックス自体を必要としなくなった面もあるのでしょうが、現実的にはスキー&スノーボード人口の減少が大きな理由のようです。
北海道運輸局が2008年3月にまとめた調査報告によると、北海道内のスキー場来場者数は1991(平成3)年と比較して約半分にまで減少しているそうです。
具体的には索道事業輸送実績、すなわちスキー場のリフトがシーズン中に運んだ人数の推移で確認していますが、1991年が9,600万人だったのに対して2006年は5,100万人にまで減少しました。これに伴い輸送による収入も約180億円から100億円以下にまで落ち込んでいます。
当然スキー場の経営が苦しくなってくるわけで、1993~1994年のシーズンには142ヶ所あった北海道のスキー場は、2007~2008年シーズンでは106ヶ所にまで減少。減少率は全国最多となっています。
スキー&スノーボード人口の減少やスキー場の廃止は北海道に限ったことではなく、全国各地で同様の状況になっています。
特に近年はレジャー志向の変化や多様化、景気後退感の強まりなどによって、道具を揃えるにも実際にスキー場を訪れるにも何かとお金がかかるスキー&スノーボードは敬遠される傾向が強くなっているようです。
またリゾート開発業者の破綻や経営収縮もスキー場の減少に追い打ちをかけています。これに加えて地方では自治体が運営する"市民・町民スキー場"が多かったのですが、昨今の財政難によってこちらも合理化・縮小の方向にあるようです。
こうした厳しい状況を受けて外国からの旅行客をターゲットとして活路を見いだそうという動きも出てきています。
●ニセコ 豪州ラッシュ
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YOMIURI ONLINE ズームアップ・ウィークリー (読売新聞) 2007年1月31日
積極的な取り組みがニセコでは功を奏しているようですが、果たして世界的に大恐慌とも言える景気減退に波が押し寄せる中、この冬のシーズンが昨シーズン同様の賑わいをみせるのかが気になるところ。
また解決策のひとつとしてリフト料金の値下げを断行するスキー場も多く、一律の値下げや高校生以下に限った大幅な引き下げ、子供について保護者同伴を条件に無料化するなどの設定をしているスキー場も現れました。
景気が後退局面に入った中で、ウィンターレジャー産業には厳しいシーズンとなりそうなこの冬。
ゲレンデに向かう多数のルーフキャリアを装着した車も、夜に首都圏を出発するスキーバスツアーの賑わいも、そう簡単に戻ってくることは無さそうです。
私自身も北海道在住時代はスキーをしていました。車を運転するようになってからもスキーキャリアを装着してシーズン中に何度かは
富良野スキー場などを訪れたものです。
また週末は出勤時に道具一式を車に積んで行って、退社後にゲレンデに直行してナイターを楽しんだ、ということもありました。
しかし東京に来てからは一度もゲレンデを訪れていません。道具は一式持ってきていますが、使うことなく10年以上が経ってしまいました。
首都圏からは時間的・金銭的負担が大きいことと、ゲレンデをスノーボーダーが占めるようになってきたことが理由です。
スキーの話題となると1987年公開の映画「私をスキーに連れてって」を思い出す方も多いかもしれません。この映画もスキーブームを巻き起こすキッカケのひとつになりました。また劇中で使われた「4代目(160系)トヨタセリカGT-FOUR」も大いに注目を集め、乗用タイプ4WDの躍進を支える背景にもなりました。
スキーやスノーボードに車で出かける。女性を伴い、車種はクーペなどの"デート・カー"。確かにもう20年前の感覚、レジャーとしては少々古典的な価値観の部類に属してしまったことは否めないようです。
今は仮にスキーやスノーボードに行くとしても、どんな車で行くかをそんなに深くこだわる人も減っていることでしょう。
※写真はイメージであり本文には関係ありません。
Posted at 2008/12/23 18:42:04 | |
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