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【2008年12月27日　14時20分／岡山県浅口市鴨方町益坂】

山陽自動車道は帰省するファミリーが乗ったミニバンなどで少々通行量が多め。
やはりガソリン価格が下がったからか、昨年よりも全体的な交通量そのものが多くなっているような気がします。

快調な移動で岡山県に入りましたが、ここで鴨方インターチェンジで一旦高速道路を下りることにします。

初めて降り立った浅口市ですが、ここに立ち寄るのは遅めの昼御飯を食べるため。
この地域の伝統的な特産物である「鴨方うどん(備中手延べ麺)」をいただくことしました。

「うどん」といえば真っ先に思いつくのが四国の讃岐うどん。最近もブームは続いているようで、製麺所と一体になったうどん店には、毎日大勢の観光客が訪れているようです。

しかし、ここ岡山も「うどん」では負けていないようです。
思えば岡山やお隣の兵庫、つまり備中や播州は製麺の盛んな地域。播州といえば「そうめん」が全国的に有名ですし、私が気に入っている「もち麦」のようなユニークな麺もあります。

そして「鴨方うどん」は江戸時代に播州そうめん職人を呼び寄せて作られたのが始まりと言われているそうですが、良質の小麦産地であったことに加えて澄んだ水や瀬戸内の良質な塩といった、製麺に必要なアイテムが揃っていたことが誕生の大きな背景であると言えるでしょう。

さて、今回訪れたのは鴨方インターチェンジから車で3分ほどのところにある「手打うどん たぐち」。
訪れたのは食事時とは言えない時刻でしたが、広めの店内は半分以上の席が埋まっている盛況ぶりでした。

このお店では大きな「天ぷら」が載った「天ぷらうどん」が名物なのですが、残念ながら本日は既に品切れ。
ということで私も社員嬢も偶然に同じメニューを代わりにチョイス、しばし待つと「肉うどん」が2つ運ばれてきました。

まず驚いたのがボリューム。メニューには"並"と"大"があり、差額は100円。"大"のオトク感も捨てられませんが、ここはあえて"並"を選ぶことをお薦めします。

うどんは讃岐のような頑強とも言えるコシの強さではなく、もっちり感の中に芯がしっかり一本通った感じ。変な例えですが「車の足回りでいえば、BMWというよりはアウディ」とでも言いましょうか(^^;。

ツユはしっかりした味付け、しかも具のお肉も上質な物のようです。
各テーブルにはネギやゴマ、一味も用意されており、自由に自分なりの一杯を仕上げることが出来ます。

そして是非こちらもお薦めしたいのが「おでん」。
店内で煮られているのは「大根」「さつま揚げ」「こんにゃく」「卵」「牛すじ」などなど。これらはセルフサービス式ですが、とても良心的な大きさ。しかも1本100円という安さが嬉しいところ。
味噌ダレを好きなだけかけていただきますが、これがまた美味しい。

ということで大きめで食べ応えのある「おでん」も堪能したいことから、あえて「うどん」は並のサイズがお薦めです。
　
　
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【2008年12月27日　12時00分／兵庫県神戸市北区八多町中】

小浜西インターチェンジから舞鶴若狭自動車道に入り、一気に丹波の山々を抜けて吉川ジャンクションまでを走破。
そこからは中国自動車道を少し大阪方面に走り、神戸ジャンクションからは山陽自動車道へ。

舞鶴若狭自動車道は日本海側と山間部は冬景色。走行車線への積雪や路面凍結はありませんでしたが、路肩には残り雪。そして山間部では目に入ってくる木々や家屋の屋根などが真っ白に雪化粧していました。

しかし山間部を抜けて太平洋側に移ると青空も広がっており、雪は全く視界に入ってきません。

太平洋側と日本海側で全く異なる空模様、四季のある日本はこうした気候風土の違いも"土地の味わい"を醸しだすひとつの要因になっているような気がします。
　
　
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【2008年12月27日　10時30分／福井県小浜市伏原】

小浜市街から国道27号に戻り、舞鶴若狭自動車道の小浜西インターチェンジを目指します。

そこで高速道路に入る前にコンビニエンスストアに立ち寄り。
たまたま「MINI STOP」の店舗があったので、ドリンクや軽く食べるものを調達。

店内で商品を選んでいると、この系列では恒例となっている「HELLO KITTY 」をあしらったアイテムがあたるキャンペーンを展開していることに気がつきました。
一部の商品に添付されているポイントステッカーを集めると、今回は「スクエアボウル」をもらえるそうです。

そしてさらに、こちらも恒例となっている「HELLO KITTY 」グッズのクジ引きもやっていました。
1回のクジ引きは500円。
そこで、"ご当地キティ"をきっかけに「HELLO KITTY 」のファンになったウチの社員嬢にクジ引きをさせてみることに。

陳列された賞品の中では、「カールドライヤー」「大型のひざ掛け」「クッション」あたりが、実用性もあって狙い目という感じ。
2枚の三角くじを引いた結果は･･･、見事に「ひざ掛け」と「クッション」をゲット！
どちらも車内ですぐにでも使えるアイテムだけに、この結果は見事な"当たりクジ"でした。

そう言えば社員嬢、昨夜は「ホテルルートイン敦賀駅前」のチェックイン時にも、くじ引きで最も良い賞品とされている「ワインオープナー」をゲットしています。

なにやら、クジ運がかなり向上している模様。
かといって、これで"宝くじ"を買っていたら当たるのかというと、そんなに世の中甘いはずもないんですよね。このくらいの物で当たっている方が幸せなような気もします(^^;。
　
　
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【2008年12月27日　10時20分／福井県小浜市大手町】

小浜市内を走っていて、ふと目に入ってきたのが大きな二つの建物。
カーナビゲーションの表示を確認すると、ひとつは小浜市役所。そしてもうひとつは"公立病院"とされています。

「あ～、なるほどね」。
というのが素直な感想。地方都市では役場と病院が比較的大きな建物ゆえに目立つというのは、決して珍しいことではありません。

そして"市立病院"の前を通りすぎるときに建物をふと見ると、その病院名にちょっと驚かされました。

「杉田玄白記念 公立小浜病院」。

日本史の授業で必ず習う先人の一人が杉田玄白。
ご存じ江戸の蘭学者で、人体解剖を行なったことで知られています。解剖の結果、オランダなどから伝わっていた蘭学書に記されていた解剖図の精密さと正しさを知るに至り、「ターヘル・アナトミア」というドイツ人医師の解剖学書のオランダ語版を日本語訳することに取り組み、1774年に「解体新書」を完成させて日本の医学に大きな功績を残した人物です。

この杉田玄白は東京(江戸)の小浜藩下屋敷で生まれ、幼少の頃に小浜へと移り住んでいます。そして小浜藩の藩医を経て、江戸で開業しました。

こうした由縁から、小浜市の公立病院は"杉田玄白記念"という名称を冠しているようです。
"○×記念病院"というのは全国各地にありますが、ここまで誰にでも分かる由緒正しい記念病院は珍しいような気がします。
　
　
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【2008年12月27日　10時15分／福井県小浜市一番町】

国道27号を一旦離れて、車は小浜市の市街地に入ります。

てっきり昨今のニュースなどを見て、街中は「オバマ」だらけなのかと思いきや、そうでもありません。
特に「オバマ」「Obama」の文字や、"あの人"をイメージさせる似顔絵があるわけでもなく。
むしろこの町が舞台となったテレビドラマに関するPRや看板の方が目につきました。

ここを訪れたのは、今回の訪問では最後となる「福井の幸」を購入するため。
それは和菓子、向かったのは「御菓子処 伊勢屋」。

創業は天保元年、西暦にして1830年ですから178年もの長い歴史を誇ります。
名物は「くずまんじゅう」、しかしこちらは残念ながら昨日買い求めた「水ようかん」とは異なり、福井でも夏のお菓子として位置づけられています。ゆえに4月半ばから9月いっぱいまでの期間限定となっており、今回は残念ながら購入出来ず。

そこで、写真の「葛むらさき」をはじめとした和菓子を数点購入。
上品な甘さも好印象ですが、なんでも"雲城水"という名の名水と、若狭特産の"葛"が出会ったことから、見事な逸品に仕上がっています。

こうして美味しさを知ったがゆえに気になったのは、夏期限定販売の「葛饅頭」。
これは"夏にも福井を訪れなさい"、ということなのでしょうか･･･。
　
　
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