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【2008年12月31日　11時15分／熊本県苓北町富岡】

70分の航海を経て「フェリーきずな」が富岡港に着岸。

ハッチが開いて順に下船を開始、遂に初めての天草上陸を果たしました。

しかし、残念ながら空模様は下り坂。
上空には一部に晴れ間も見えるものの、空の大半は灰色の雲に覆われています。

なにはともあれ無事に天草に来ることが出来て一安心。
下船後にカーナビゲーションをセットして、いよいよ天草巡りのスタートです。


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【2008年12月31日　10時30分／橘湾(茂木→富岡航路 フェリーきずな)】

一時は自走で陸路を使ったアプローチも考えた天草紀行。

幸いなことに関係者の方々のご配慮もあって、社用車1号機(日産フーガ 350XV)ともども、船上の人＆車になることが出来ました。

乗船した「フェリーきずな」は98トン、定員は125人。積載出来る車両はスペースの関係から乗用車で5台程度という、とても小さなカーフェリーです。

こうした小型のカーフェリーでは"お約束"なのが、バックでの乗船。車両は船体最後部のハッチから後ろ向きに乗船します。
もっとも最大5台程度ですから、乗船作業にはそれほどの時間を要するわけでもありません。


船内もこぢんまりとした感じ。
雑魚寝も出来る、とは言ってもごく小さな"座敷"状のスペースやボックスシートもありますが、メインはベンチシート。
船内の"アメニティ"はテレビと自動販売機、あとはトイレくらい。乗船時間が70分と短いので、これで充分でしょう。

船内は大晦日ということもあってか、思った以上の賑わいぶり。
地元、特に天草側の皆さんにとっては、長崎に買い物や通院などで使う貴重な足となっているようです。


乗船中は、すっかり惰眠を貪ってしまいました･･･。
不思議な感じの音楽で目を覚ますと、フェリーは既に富岡港への着岸体制に入っています。

そこで急ぎデッキに出て、一服がてら外の様子も写真撮影。

このような短距離航路のカーフェリーに乗船するのは初めてのことでしたが、眠れたおかげでスッキリとして天草への上陸が叶ったのでした。

ちなみに運賃ですが、乗用車(4～5m)はドライバー1名の乗船を含めて4,700円。
人だけで乗船する場合は中学生以上が1,900円となっています。
　
　
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【2008年12月31日　9時30分／長崎県長崎市茂木町】

次なる目的地は熊本県の天草地方。
長崎からは高速道路を使って熊本市経由で陸路アプローチする方法もありますが、ここは興味もあったのでカーフェリーに乗船するルートを選択しました。

長崎の茂木港と天草の富岡港を結んでいるのが、安田産業汽船株式会社が運航しているカーフェリー。
2004年11月に乗客の減少から一旦は休止されてしまった航路ですが、天草側の苓北町がカーフェリーを購入。
このフェリーは昨日訪れた大島の旧・大島町(現在の西海市)から中古船を購入したもので「フェリーきずな」と名付けられ、安田産業汽船株式会社によって2006年4月から再び運航されています。

ということで長崎と天草を70分で結ぶフェリーに乗船するべく、ターミナルを訪れました。
「フェリーきずな」は積載量が限られているため、車での乗船は完全予約制。
ただしインターネットやメールでの予約制度は無く、電話での予約のみで対応となっています。

東京を出発する数日前に電話で予約は済ませていたのですが、実はちょっと嫌な予感がしていました。
予約を受け付けてくれた担当者の方が、少々心もとない対応だったのです。
その予感は的中。ターミナルを訪れてみると、こちらが伝えたものとは別の便に予約を入れられていました。

ということで、最悪は乗船出来ないかもしれない状態で待機することになってしまいました･･･。

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【2008年12月31日　9時00分／長崎県長崎市大黒町】

2008年もいよいよ最後の日を迎えました。
28日から滞在してきた長崎県とは今日でお別れ。荷物を片づけ、身支度を整えて、当初予定より少し早めにホテルをチェックアウトして出発です。

今回3泊して長崎滞在中のベースとしたのが、長崎駅に隣接する「ホテルニュー長崎」。

地元では老舗の高級ホテルで、お友達のぴくるすさんによれば「ここで行なわれる結婚式に呼ばれると、より一層おめかしする」とのこと。

確かに全国展開する高級ホテルチェーンに劣らない格式とサービスを提供しているという印象でした。
ハードウェア、スタッフの対応などソフトウェアの両面ともに文句無し。やはりこうしたホテルのスタッフは客対応がしっかりしていて、「ホテルマン＆ホテルウーマン」を名乗るのに相応しいですね。

ブロードバンドはVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)こそ使えないものの、全室に完備。
今回はツインルームのシングルユースでしたが、例え二人で宿泊しても全く狭さを感じない専有面積の部屋は、連泊でも非常に居心地のよいものでした。

ロケーション的には駅に隣接しているので利便性の高さは市内でもトップクラス。
鉄道、路面電車、バス、タクシーと、」あらゆる公共交通機関の使い勝手が良いので、観光でもビジネスでも重宝すること間違いなしです。

更に嬉しいのが駐車場。地下に2フロア用意されていますが、収容台数は80台と多め。長崎市内のホテルには駐車場事情が芳しくないところも少なくないだけに、これは車で旅する者としては大いに選択の理由になります。
その駐車場は格式あるホテルだけに、メルセデス-ベンツのSクラスなどでも狭さを感じない広めの区画、こちらも車の旅では安心出来る大きなポイント。

このように快適な宿泊で過ごせた三泊四日の長崎をいよいよ後にして、次なる目的地であるお隣の県を目指します。


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