
今日はプライベート色の濃いお出かけ。
早朝4時前に町田を出発、足立区内に住む友人と自宅近くのコンビニエンスストアで合流。
お互いに仕事も休みということで、ちょっとした日帰りのドライブに出かけることになりました。もっとも当方としては今後の企画に向けたロケハン的な意味合いも若干は含んでいるのですが(^^;。
合流後、加平ランプから
首都高速道路・6号向島線に入り、そのまま常磐自動車道へ。
淡々と北上を続けていきますが、水戸北スマートICまでは
ツインリンクもてぎへの出張で通い慣れた道。
水戸北を通過してさらに北上、右手からは鹿島灘から昇ってきた朝日が眩しく照らしています。
時間的に余裕を持ったスケジュールで移動をはじめたため、最初の目的地に早着しそうな気配が濃厚。そこで予定より手前の日立中央ICで高速道路を下りて、国道6号線での北上に切り替えます。
日立市は言わずと知れた一大企業城下町。
●「先見通せない」「この町はつぶれる」日立城下町に激震
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asahi.com(朝日新聞) 2009年1月31日
さすがに記事は悲観論が過ぎるような気もしますが、
日立製作所も世界的な景気後退の波に揉まれてしまっています。
ここは企業城下町なのですから、官民一体となってこの厳しい難局を乗り切っていくことが必要になってくるでしょう。
日立市のお隣は
茨城県の北東端にある
北茨城市。
国道を走っていると「六角堂→」なる看板が目についたので、まだ時間の余裕があることから寄り道していくことに。
●五浦六角堂 (北茨城市)
市役所のサイトでも紹介されているように、明治の思想家・美術家である岡倉天心の住居跡地にある、天心自らが設計した建物だそうです。
しかし残念ながら時刻は午前8時前ということで門は閉ざされており、その様子を伺うことは叶いませんでした。
六角堂前から国道6号に戻る道は県道354号、この一帯には先の大戦中にある基地が設けられていました。
●YOMIURI ONLINE(読売新聞)|茨城版 特集|歴史を歩く ~風船爆弾基地跡~
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YOMIURI ONLINE(読売新聞)|茨城版
第二次世界大戦で日本軍が開発した兵器のひとつが"風船爆弾"。
その名の通り、爆弾を取り付けた風船を放ち、ジェット気流に乗せて太平洋を横断させてアメリカ本土を攻撃しました。
結果的にはアメリカ側に大きな損害をもたらすには至らなかったと言われていますが、心理的なプレッシャーは相当なものを与えたようです。
それにしても和紙とコンニャク糊で造った風船を、きちんとアメリカ本土まで飛ばしたというのですから、その目的は別にして"日本人の凄さ"を感じさせるものです。

全国に三カ所設けられた風船爆弾基地のうちの一カ所、その跡地を過ぎると国道6号です。
しかし直進すると駅があるようなので、ちょっと立ち寄り。
「
大津港駅」は
JR東日本、常磐線にある駅のひとつ。
県最北端の駅は朝早くから上り・水戸や下り・いわき方面に向かう地元の方々で賑わいを見せていました。
駅での小休止を終えると車は再び国道6号を北上。
福島県に入り、走りやすいバイパスを経てやってきたのは、
いわき市。
小名浜港は県下最大の港湾で、港湾法における重要港湾にも指定されています。
元々が産炭地であったこと、さらに港周辺には化学や製錬、自動車などの大規模な工場が立地しているため、必然的に港湾施設の規模も大きなものとなっています。
そんな小名浜港には魚市場もあり、豊富な海の幸でも知られています。
そこで港近くの食堂で朝御飯をいただくことに。

入店したのは「
うろこいち」というお店。駐車場も完備、午前8時の開店から間もなくの訪問となったため、この日最初の客となりました。
メニューには海の幸がズラリと並びます。もっとも水揚げや入荷の状況によって品切れの物もありますので、ここは店の方に確認してからメニューをじっくり検討。
結果的にはイチオシの"刺身定食"を友人と共にオーダー、さらに"ひらめのエンガワ"を単品注文。
どれも大変美味しい上にボリューム満点、朝から少々食べすぎました・・・。
お腹を満たした後は、市内散策。
高台にそびえるタワーが目についたので、訪れてみました。
三崎公園の中にある「
いわきマリンタワー」は高さ59.99mの展望タワー。
タワーそのものの高さはそれほどでもありませんが、高台という立地ゆえに塔の高さそのもの以上の雄大なパノラマを眺望できるそうです。
また公園は地元の方々にとっても憩いの場となっているようで、朝から散歩やウォーキングをする方や、青空に誘われて出かけてきたと思われる家族連れなどを見かけました。
ところで肝心の「
いわきマリンタワー」ですが、結局は展望室まで登るには至らず。
入場料金は大人320円と決して高くないのですが、なんとなく公園内のスポットから眺めた景色で満足してしまいました・・・。
これでひとまず、
いわき市を後にすることに。
国道49号で内陸部を目指します。ちなみにこの国道、日本的な感覚では欠番扱いにしても良いような気が・・・。
磐越自動車道に沿うように走り、三阪地区で国道349号に。
小野町へ入ると沿道には工業団地があり、大手メーカー系列などの工場がいくつか存在していました。
もしかするとこの町は企業誘致が上手くいって財政的に豊かなのかもしれません。平成の大合併を経てもなお、町が残っていることがその証のような気がします。

街の中心部に近づくと姿を見せたのが写真の"お城"。
「
リカちゃんキャッスル」はご存じ、
タカラトミーの主力商品である「
リカちゃん」のお城。
「
リカちゃん」の歴代商品が展示されているほか、人形を製造する工場を見学することも出来るそうです。
身長160cmまでの方に向けた無料の貸し出しドレスが用意されているそうで、お子さんはもちろん、お母さんも「
リカちゃん」になりきって城内を見学できるのだとか。
入場料は高校生以上が500円、小中学生は200円。午前9時から午後5時までの営業で最終入場は午後4時。
毎週月曜は定休、駐車場は無料のものが充分なキャパシティで用意されています。
ということで・・・。さすがに、むさ苦しいオトコ2人で入るのは躊躇するところゆえ、建物の写真だけ撮影して退散することに(^^;。
ちなみにこの場所は元々の工場だったようで、「
リカちゃんキャッスル」の立地について特にそれ以上の由来はないようです。
この後は
小野新町駅へ移動。
磐越東線の駅ですが、友人は少々"鉄分"が多いので、ここから先は二手に分かれて友人には"鉄道の旅"を楽しんでもらうことに。
なお
小野町は小野小町の生誕伝説がある地。
先にご紹介した「
リカちゃんキャッスル」でも"小野小町バージョン"が製造・販売されているそうです。
しかし駅前や町のウェブサイトを見る限りは、あまり観光に力を入れていないという印象も・・・。
「
リカちゃんキャッスル」も元々が工場だったということもあるでしょうが、なんというか街中にポツンとある異次元空間的な感じがして、町全体として盛り上げようという意気込みのようなものは余り感じられないのが残念なところです。
さて、長くなってきたので明日付けのエントリで続編をご紹介することにしましょう(って、続けていいですかね・・・?)