
鋸南町漁業協同組合の直営ということもあって人気の「
お食事処 ばんや」でお腹を満たしたドライブ。
館山市の最高気温が24度と、2月としては異例の暖かさになった土曜日。
食後は目の前の漁港を見ながら一服しましたが、半袖でも全く寒さは感じない絶好のドライブ日和です。
■世界のネコたちに癒される
次なる目的地に向けて国道127号を更に南へ進み、再び右手に東京湾・浦賀水道を望みながらの南下。
富浦駅の先で国道をトレースして左にカーブすると、間もなくして右手に「
道の駅とみうら 枇杷倶楽部」が現れます。
この地域では枇杷(ビワ)が特産なので、道の駅でもそのことを強く押し出しています。
ここでは、いちご狩りやビワ狩りも楽しめるそうで、特にビワは皇室にも献上される「房州びわ」。
気になる料金は、30分のもぎ取り食べ放題で2,100円です。
この道の駅の斜向かいにある施設が今回の目的地。

その施設は「
猫(にゃん)だ!PARK」といいます。
名称から察しがつくように、ここは猫好きにはたまらないスポット。
世界各地の様々な種類の猫、100匹以上と触れ合うことが出来る施設です。
訪れてみると、まずはお土産コーナー。ここのレジで入場したい旨を告げて入場料金を支払います。
すると係員から入場に際しての注意事項が。
いくつかの項目で大切なのは「猫に優しく触るのは良いが、抱っこしたり嫌がっている&寝ている猫には触らないこと」、「写真撮影については絶対にフラッシュを使わないこと」という二点でしょうか。
特に後者についてはここに限らず、動物園や博物館などでフラッシュ禁止のところが多いですが、余り守られていないようにも見受けられます。
多くは分かっていてもついついデジカメの設定を発光禁止にし忘れて光らせてしまった、というケースかと思います。しかしきちんと禁止が謳われている限りは、発光禁止設定をしてから入場するか、設定方法がわからなければ撮影を諦めるようにしなければなりません。
注意事項を聞いたら両手と靴の裏を消毒して、いよいよPARK内へ。
もっとも壮大なテーマパークというわけではなく、比較的こぢんまりとした規模なので身構える必要もありません。

施設に一歩足を踏み入れると、独特の"ネコ臭"。決して不衛生というわけではなく、むしろ数多くの猫が飼われているわりには高いレベルで施設は清潔に保たれています。
しかし臭いはそこそこありますので、猫が苦手な方は入場を控えた方が良いでしょう。もちろん数分で気にならなくなるレベルではありますが。
そして広い部屋の中は、それこそ"ネコだらけ"。色々な種類の猫が気ままに暮らしている感じです。
ここの猫たちは人に慣れているためか、顔を近づけたり、背中を撫でてもそんなに嫌がりません。
もっとも、訪れた際には7割方の猫はお昼寝の真っ最中でしたが・・・(^^;。
寝ている猫がいる一方では、元気にPARK内を歩き回って"偵察"に勤しんでいる猫もいます。
この施設では"猫のおやつ"も販売されているので、"猫ハーレム"を楽しみたい方には、おやつ購入もお薦め。

そして、訪れる際には時間に注意して行くと良いでしょう。
その時間とは午後2時22分。2が並ぶ"ニャンニャンニャン"のこの時間になると、猫の大行進が始まります。
要するに午後のお食事タイムなのですが、大勢の猫がこの時間は目を覚まして、お食事に群がってきます。
中にはちゃっかり、自分の元にスタッフの方が食事を持ってきてくれるのを、じっと待っている猫もいたりしますが(^^;。
この施設の入場料金は大人(中学生以上)1,000円、小人(4歳~小学生)は500円。
ただし「
猫(にゃん)だ!PARKのウェブサイト」、そのトップページを印刷して持参すると入場料金が一割引となります。
■いざ、房総半島最南端へ
大勢の猫に癒された後も引き続き国道127号を進みます。
館山市内で国道127号は終点、その先は国道410号へ。
地図で見たときの房総半島の左下部、その海岸線に沿って走るルートは、太平洋を望む気持ちの良いコース。道幅も広く、爽快なドライブを楽しめます。
その途中には「
白浜フラワーパーク」などの観光施設もあるので、時間があれば立ち寄ってみるのもお薦めです。

そして視界前方に見えてくるのが白亜の灯台。
海上保安庁が選んだ「日本の灯台50選」のひとつでもある「野島崎灯台」です。
房総半島最南端というロケーションの野島崎。台風の関東接近時や、房総半島沖での海難事故などを伝えるニュースでも、しばしば耳にする地名です。
東京港や横浜港、千葉港といった主要港湾、さらには横須賀の防衛・米軍施設など、世界的に見ても屈指の混雑ぶりを見せる東京湾。
浦賀水道が東京湾の出入り口となりますが、事故を防ぐために航空機同様の管制を航行する船舶は受けています。
具体的に言うと、観音崎にある"東京マーチス"という無線呼び出し符合の「
東京湾海上交通センター」が船舶の状況を常時モニタリングしており、船舶に適時指示を出すことで安全を守っています。
その東京湾に向かう船舶にとって、重要な道標となる灯台のひとつが、ここ「野島崎灯台」。
日本の灯台として二番目に点灯した洋式灯台ですが、周辺は公園として整備されており観光スポットとしても人気の場所です。
今回のプランでは折り返し地点に設定したこの地での一休みを挟んで、ドライブはここから復路になります。
■温泉天国・南房総
帰りは館山市街地までのショートカット路になる県道86号をチョイス。

ところで日本でドライブといえば"温泉"がつきもの。
関東地方で温泉というと、箱根方面や群馬・山梨など北部が思いつくところですが、南房総も温泉が多数存在しています。
写真の「
南総城山温泉 里見の湯」は国道127号・館山バイパス沿いという立ち寄りやすい立地。
塩化ナトリウム主体の温泉で、10時から24時までの営業となっていますので、行楽帰りに汗を流していくのに最適。
料金は大人(中学生以上)1,580円、少々高いような感じも受けますがタオルとバスタオル、館内着が料金に含まれているので、手ぶらで気軽に立ち寄れるのが嬉しいところ。
この他にも今回の沿道では「
ジャングルパレス」、「
天然温泉 海辺の湯」、「
不老山 薬師温泉」などの温泉施設がありますので、時間があればこれらの温泉でサッパリしていくのも良いでしょう。
■帰りは手軽な"東京湾クルーズ"で
東京湾アクアラインで訪れた千葉・南房総ドライブ。
帰りも往路同様にアクアラインで一気に東京湾を横断することも出来ますが、それではちょっと"芸"がありません。
そこで復路では手軽に楽しめる"東京湾クルーズ"を味わってみることにします。
ということで向かったのは金谷港のフェリーターミナル。
ここから短いながらも旅情あふれる"船の旅"がはじまります。
●ルートマップ|お食事処ばんや → 猫(にゃん)だ!PARK → 野島崎灯台 → 金谷港
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