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2009年03月06日 イイね!

函館・冬の味わい紀行 (3日目・前編)

函館・冬の味わい紀行 (3日目・前編)いよいよ函館滞在も最終日。

これまでの二日間は市内の観光スポットを巡ってきましたが、昨日の"前編"にも記したようにここまでの行程は路線バスや路面電車などの公共交通機関を利用することで訪れることが出来るものでした。

そこで最終日は折角借りたレンタカーもあることですから、ちょっと足を伸ばしてのドライブを楽しむことにします。

訪れたのは2月、滞在中には雪も降りました。冬の北海道ドライブは雪道に慣れていない方には余り積極的にお薦め出来ませんが、幸いに道南地方は道内でも寒さがそれほど厳しくない地。
北海道は幹線道路の除雪体制もしっかりしているので、最低限の注意事項に留意すれば、冬のドライブも満喫することが出来るのです。



■朝は美味しい地元の幸から

昨日同様に「ホテル&スパリゾート ラビスタ函館ベイ」での朝食から一日をスタート。

ビュッフェスタイルの朝食は内容の一部が日替わりとなっているので、連泊でも飽きることはありません。

海鮮勝手丼をメインとしたメニューから仕立てた二日目の朝食が写真の内容。
丼はイクラ、とびっこ、イカ、エビ、そして昨日は無かったマグロを載せてみました。

揚げ物はコーンの包み揚げ、チキンナゲット、カニクリームコロッケ。
玉子焼きと筑前煮は、朝御飯らしい品々です。そして名物"いかめし"と"たこわさ"。
汁物は、いかのすり身団子汁。

このようにバラエティ豊かな朝食でお腹を満たした後は、居心地の大変良かったホテルをチェックアウト。少々名残惜しい感じがする中でホテルを後にします。
なお今回の宿泊はホテルの公式ウェブサイトから手配しましたが、シングルルームの朝食付きプラン。
3月以降についても同様のプランが設定されており、"連泊がお得♪函館満喫プラン【朝食付】"は8,000円~9,500円となっています。



■全国区になった地場コンビニへ

早速目的地へ向けてスタート・・・、の前に、ドライブ中の飲み物やおやつ、そしてついでに気が早いですが昼食も調達しておきましょう。

そこで立ち寄ったのが「ハセガワストア」。
函館市内と周辺に14店舗を展開(2009年3月現在)している地場のコンビニエンスストアですが、"ある商品"のおかげで今や全国区の知名度を誇るお店になりました。

ホテルの間近には"ベイエリア店"がありますので、ここに立ち寄り。もちろん宿泊滞在中も何かと重宝するお店なので、その存在を知っておいて損はありません。

 【ハセガワストア・ベイエリア店】
北海道函館市末広町23-5
電話番号  0138-24-0024

営業時間  7:00 ~ 23:00
駐車場  店舗前に3台分程度あり



■日本の農業史、そして自動車史に名を残す偉人

国道228号で函館のお隣、北斗市へ。
2006年に2町合併によって誕生した新しい自治体ですが、函館のベッドタウンとして発展を続けています。

市境周辺はロードサイド店舗などがある典型的な都市郊外の様相ですが、それも更に西へ進むと国道は片側一車線の対面となり、ローカルムードが色濃くなっていきます。

そして江差当別駅&郵便局を過ぎたら、国道を離れて少し寄り道。
まず立ち寄りたいのが「男爵資料館」です。

ここは明治から大正、昭和と三つの時代で多くの功績を残した川田龍吉男爵を記念した資料館。
川田男爵の功績は大きくわけて三分野にわたります。

まずは経済分野。
三菱グループの祖である岩崎弥太郎氏の命を受けて1877(明治10)年イギリスに留学、船舶機関術を習得して帰国。
帰国後は三菱製鉄所や日本郵船を経て、造船業の横浜ドック社長に就任。その後、不況で業績が低迷していた函館ドックの専務取締役となり、経営再建に尽力しました。

次に、これが最も知られているところであろう農業分野。
函館に赴任した川田男爵は「アイリッシュ・コブラー」という病害に強い品種のイモの普及を図ります。これは"男爵イモ"と呼ばれるようになり、現在に至っています。
川田男爵は函館ドックを退社してから北海道の農業近代化に大きな貢献と実績を残しています。

最後に、これは功績というものではないかもしれませんが、川田男爵は日本の自動車史にもその名を残しています。
1901(明治34)年、横浜ドックの社長だった男爵はロコモビル製のS2S型蒸気自動車を購入。日本で初めての"オーナードライバー"となりました。

男爵資料館」にはこうした功績を示す貴重な資料を数多く展示しています。
日本初のオーナーカーであるロコモビルも復元され、動態保存されています。

ちなみに男爵がロコモビルを購入したのは「衝動買い」だったそうです。
その背景には"女性に格好良いところを見せたい"という、いつの世の男性にも共通の想いがあったようです。

なお、この資料館は冬期休館。ゆえに残念ながら今回は館内を見学するには至りませんでした。

 【男爵資料館】
北海道北斗市当別4-3-1
電話番号  0138-75-2894

営業時間  9:00 ~ 17:00
営業期間  3月 ~ 11月
休館日  営業期間中は無休
入館料金  大人 500円、小・中学生 300円

付帯施設  レストラン「龍杉創」
駐車場  無料駐車場完備



■豊かな自然の中で流れる厳粛な時

男爵資料館から近いところに、もう一カ所有名なスポットがあるので、こちらも是非立ち寄っておきましょう。

「トラピスト修道院」。

初日に訪れた「トラピスチヌ修道院」と混同されてしまう方も少なくないようですが、"トラピスチヌ"は女子修道院であるのに対して、こちらの"トラピスト"は男子修道院です。

男女の違いはあるにせよ、厳格な戒律を守りながら"祈り、働け"の精神で日々を過ごされている神聖な地であることは変わりありません。

美しい並木の先に院の建物が建つ美しい風景の地ですが、元々は荒野だったそうで入植した修道士の方々が大変な苦労をされて院を建設されたとのこと。
修道院では酪農や農業を手がけており、これは道南地域の酪農業発展にも大きく貢献しました。

そして現在でも乳製品の製造は続けられており、バター飴やクッキーは函館・道南土産の定番として高い人気を誇っています。
修道院の脇には売店があり、こちらで乳製品を購入することも可能です。

 【トラピスト修道院】
北海道北斗市三ツ石392
電話番号  0138-75-2139

見学方法  館外からの見学は自由。
院内見学  月曜のみ14時から。男性のみ限定、事前に往復はがきで予約が必要。

売店営業時間  8:30 ~ 16:20
駐車場  無料駐車場完備



■北海道最南端の岬から青森を望む

二カ所のスポットに立ち寄った後、再び国道228号を西進します。

木古内町知内町福島町を経て、いよいよ目的地である松前町に入ります。

そして松前町に入って間もなく現れるのが「白神岬」。ここが北海道最南端の地です。

国道沿いの岬は駐車場を完備。北海道最南端の地を示す石碑や看板も設けられていますが、売店などの観光施設は無くひっそりとした印象です。

しかし天気に恵まれれば津軽海峡の先に本州を望む素晴らしいパノラマを楽しめます。駐車場も広めですから、愛車で訪れた際には石碑を交えた記念写真を撮影することも可能です。
なお駐車場は随道(トンネル)の出入り口直近から出入りするかたちになりますので、入る際は早めのウィンカー、道路に出る際は念入りに通行車輛がいないことを確認することが必要です。

また、近くには「白神岬灯台」や、津軽海峡を監視している海上自衛隊・松前警備所などがあります。



■好天の下、無事に松前到着!

函館からおよそ100km、立ち寄りを除いた実質所要時間はおよそ2時間少々というドライブを経て、無事に松前町の中心部に到着。

早速「松前城」を訪問します。
街を見下ろす丘の上に建つ城は1854(安政元)年に完成。
蝦夷松前藩の中心であり、後年は戊辰戦争において旧幕府側の土方歳三が率いる軍によって落城させられるなど、歴史の大きな節目となった城でもあります。

この城は北海道という寒冷地に建てられたこともあり、寒さ対策が色々と施されています。「切り妻屋根」や「亀甲積石垣」などですが、これらも大いに見どころになります。
なお、天守は1949(昭和24)年に火災で消失、現在の天守は再建されたもので、内部は資料館となっています。

近隣にはこのほかに松前藩時代の街並みを再現した「松前藩屋敷」もあります。
こちらは交易やニシン漁で栄えた松前の歴史を感じられる施設で、手作り体験イベントなども開催されているようです。

 【松前城 (松前城資料館)】
北海道松前郡松前町字松城2
電話番号  0139-42-2216

入館料金  大人 350円、小人 230円
開館時間  9:00 ~ 17:00 (最終入場 16:30)
開館期間  4月10日 ~ 12月10日
駐車場  無料駐車場50台分


 【松前藩屋敷】
北海道松前郡松前町西館68
電話番号  0139-43-2439

入館料金  大人 350円、小人 230円
開館時間  9:00 ~ 17:00 (最終入場 16:30)
開館期間  4月8日 ~ 11月上旬 (期間中無休)
駐車場  無料駐車場あり


●ルートマップ|ホテルラビスタ函館ベイ → (ハセガワストア) → 川田男爵資料館 → トラピスト修道院 → 白神岬 → 松前城
 
Posted at 2009/03/08 05:45:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 旅行/地域

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