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今日、たまたま視界に入ってきた車の後ろ姿に、なんとも言えない違和感が。

思えば事例としては、たまに見かけるものなのですが、ついつい今回は写真におさめてしまいました。

あるハッチバック車なのですが、リアのハッチゲートに車名エンブレムに加えてオーナーの手で貼られたと思われる物体が。

そう、JAF(社団法人 日本自動車連盟)の会員に入会時に配布されるカーエンブレムです。
ここをご覧の皆さんであればお気づきの通り、この写真の貼り方は天地が逆さまになってしまっています。
J・A・Fの三文字をデザイン化しているのですが、興味のないかたには文字だという認識もされていないのが現実なのでしょう。

JAFと言えば一般的には「困ったときのロードサービス」でお馴染み。
またモータースポーツ関係者にとってはFIAが定めた日本で唯一のASNとして、日本のモータースポーツを統括している団体として知られています。公認競技に出場するドライバーやチーム、さらには競技運営に携わるオフィシャルに必要なライセンス、サーキットコースの公認などの発給窓口は、日本では唯一JAFしかありません。

その昔は万一の際の保険的な意味合いで、免許を取ったり車を買ったときには、ほぼ同時に入会するのが慣例でした。
実際に自動車販売店の見積書や契約書には「JAF入会費」という項目もあったほどです。

しかし最近では民間参入も徐々に進んでおり、自動車保険にロードサービスがセットとなるケースが増えているため、会員の増加も頭打ちになっているようです。
確かに年会費4,000円は、自動車保険に無料でロードサービスが付帯されるのであれば、無駄な支払いと感じる方が多いのも致し方のないところでしょう。

JAFは組織としては社団法人。
ロードサービス隊員をはじめとした現場の方々は、困り果てた会員に対してとても迅速・丁寧に接して救ってくれる頼もしい存在。
しかし組織として見ると、巨額の内部留保金や天下り役員の存在などは、時に週刊誌などで問題として指摘を受けています。

この巨額の内部留保金に対する批判をかわすためか、JAFでは近い将来ドクターヘリを導入・運用する計画もあるそうです。
それ自体は非常に良いことだと思いますが、果たして現実的な効果をあげる下準備は整っているのでしょうか。ヘリコプターというハードウェアだけを揃えても意味は余り無いような･･･。

モータースポーツ振興などに使ってほしいという関係者の願いもありそうですが、こういった"利権話"になると業界内からも魑魅魍魎が沸きだしてきそうで、なんとも歯がゆいものです･･･。