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いよいよ今日は中国滞在最終日。

朝、南京市内のホテルをチェックアウトすると、そこからは約3時間かけて上海市までクルマでの移動。
片側4車線の高速道路で移動距離はおよそ260km、高速道路は整備されたばかりとのことで路面状態も良く快適な移動です。
移動に使うクルマは三菱のデリカ・スターワゴン。もちろん運転は現地の方なので、私たち"日本からの遠征組"はリアコンパートメントでノンビリと過ごします。

無事に上海市内に到着したのはお昼時、そのまま小籠包が美味しいお店でランチ。外観から察するに地域の中では高級な部類のお店、たしかに店内には日本人をはじめとした海外企業の現地駐在スタッフと思われる方々を多く見かけました。
メニューの価格は日本の感覚では決して高くないのですが、昨日地元の方にお聞きした上海の平均月収を考えると、当地ではなかなかの高級店と位置づけられそうです。

美味しい小籠包や餃子、焼きそばなどでお腹を満たした後は、現地でアテンドしていただいている方が気をつかってくださり、一般的には"上海タワー"と呼ばれている「東方明珠電視塔」を案内してくださいました。
このタワーは15年前に完成した上海市のシンボルと言えるもので、高さは467.9m。アジアで最も高く、世界でも第3位の高さを誇る堂々たるものです。

今回は駆け足でこのタワーの350m地点、3つある中で最も高い場所に位置する展望台に昇り、上海市内を一望してきました。
なお、展望台には一般的なガラス張りの展望室のほかに、屋外に出られるバルコニー状のところもあります。そしてバルコニー状の展望室では床が強化ガラス張りになっています。

見学を終えたらその足で「上海トランスラピッド」の駅まで移動。これは2003年に営業運転を開始した"リニアモーターカー"。そう、磁石の力で浮上して高速走行する鉄道です。
機会があれば乗ってみたいと思っていましたが、上海市外から浦東国際空港に向かう道路は混雑するということで、折角の機会だからと帰りの空港までの足に使うというプランを現地の方が組んでくださいました。

見た目は少々"古めかしい"感じのデザイン、車内も特に華やかさはなく実用的な印象。あくまでも空港と街を結ぶ"ビジネス・エクスプレス"という趣です。
車内は3-3レイアウトのシート。各車にデジタル式のスピードメーターが備わっており、最高速度が近づくにつれて乗客のほとんどが写真を撮り始めます。

営業運転での公称最高速度は430km/h。確かにスピードメーターも最高で431km/hを示しました。
しかし車内にいると思っていたよりも"スピード感"がありません。リニアモーターカーゆえに車輪を通じて伝わってくる振動などがなく、あまりにもスムーズに走るからなのでしょうか。
また窓の外に広がる景色も田園風景ではなかなかスピード感をつかめません。しかし高速道路を走っているクルマと比べると、こちらが圧倒的に速いことがわかります。
そして最も速さを感じたのは"すれ違い"の時。「バシュッ！！」という轟音とともに、まさに"目にも留まらぬ速さ"で対向列車が過ぎ去っていきました。

初体験のリニアモーターカー搭乗はわずかに7分ほど。
快適な移動で浦東国際空港に到着、往路と同じ中国東方航空のエアバスA330で帰国の途に。
ほぼ定刻通りのフライトで既に夜を迎えていた雨の成田国際空港に到着、4泊5日の旅が終了しました。