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カレンダーは夏休み最後の日曜日。
8月もあっと言う間に過ぎ去っていく感じがしますが、今年の夏は"冷夏"のようで夏物衣料やエアコンなどの売り上げは伸び悩んでいるようです。

私自身にとってはお盆の夏休み、さらには海外出張があったために、逆に国内出張は少なめの一カ月でした。
なにしろ、社用車1号機(日産フーガ 350XV)に、8月は僅か1回しか給油をしていないのですから！7月の給油回数が8回、6月は11回だったことと比べると、本当に激減です。
もっとも、月初めの出張に2号機(フォルクスワーゲン・パサート 2.0)を使ったという背景もありますが･･･。

今更ですが振り返ってみると、全国各地に取材などで車を使ってあちこち赴いていますが、そんな時の楽しみのひとつに「地名との出会い」があります。
今ではカーナビゲーションがありますので、走りながらでもチラッと画面を見たときに、珍しかったり、響きが良かったりする地名を見つける機会が良く有るものです。

例えば先月、やや無謀な海岸線走破をしてきた北海道。
北海道は元々アイヌ語に由来する地名が多く、音の響きで漢字を当て込んでいるところが多いので、難読地名が多いことで知られています。
「倶知安」や「長万部」などは、難読地名として全国的に知られているところです。

7月に走った中で見かけた地名で、2箇所気になるものがありました。
私自身、長く北海道に住んでいたので知っていた地名ではありますが、改めて現地を訪れてみると感じ入るものがあったのです。

ひとつは「婦羅理」。読み方は「ふらり」です。
根室市の東、納沙布岬に向かう道のりの途中にある小さな集落ですが、その昔は鉄道も通っていて駅があったようです。現在では鉄道は無く、バスの停留所が沿道に設けられています。
訪れた日はお天気に恵まれ、なんとものどかな雰囲気が漂っていました。
まさにその名の通り、ふらりと立ち寄ってみたくなる、そんな温かい感じのするところでした。

もう一カ所は「風烈布」。
オホーツク沿岸を北上、稚内の手前にある枝幸町にある地名で、「ふうれっぷ」と読みます。
日本最北の地に近いこのエリアは、特に冬の間は厳しい気候であることが想像できます。雪と寒さ、そしてオホーツクから容赦なく吹きつけるであろう冷たい風。
そんな厳しい大自然と人々は向き合い、この地で時には自然と闘い、そして時には自然の恵みを享受しながら生きているのだと思います。
訪れたのは深夜の時間帯だったので詳しい様子を見ることは出来ませんでしたが、こうした想像をさせてくれる素晴らしい地名であると思います。

最近は再開発に伴って新たに付けられた地名を冠するところも増えてきてますが、これらのようにその場所の地域性を感じさせてくれる名前はやはり訪れてみると土地そのものの魅力を感じさせてくれることが多いように思います。