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昨日、ラリー取材を終えて新城市の桜淵公園を後にしたのは18時近くになったころ。

秋の大型連休が終わった後とはいえ、相変わらず週末は高速道路の混雑が激しく、16時すぎの時点で東名高速道路は大和トンネルを先頭に20km近い渋滞が発生していました。
これが時間とともにどんどん"成長"して、17時すぎには渋滞35kmという情報が。

そんな状況だったことから特に帰りを急ぐことなく、メディア関係者の中では最後の一人に近いタイミングでサービスパークを後にした次第です。

東名高速道路に入ってみると、まずます順調に流れています。日曜日ということで心配した「流れを乱す車」も幸いに現れることなく、淡々と定速クルージングで車は東へ。
結果的には渋滞は思っていたよりも早めに解消したようで、若干の"残り香"のような渋滞こそあったものの、総じて順調なペースで事務所に到着。
"日付またぎ"も覚悟していた中、22時頃の到着は体力的にもとても嬉しいものでした。

ところで帰り道の東名高速では、混んでいる中をキセノンヘッドライト＆アシストランプを煌々と照らしながら、先行車両との車間を詰めて爆走する"ラリー車もどき"に遭遇しました。
実は土曜・日曜の新城市内にも、熱心なラリーファンなのでしょう有名なラリーマシンと同じカラーリングにした愛車で観戦に訪れている人が多数見受けられました。

しかし、こうした「レプリカ車」に乗る上は、一般的なラリーファンにもまして節度ある行動が求められます。
特に一般の方には本物の競技車両と、ファンが乗るレプリカ車の区別はつきません。どちらも「ラリーの車」として見られるだけに、その走り方はマナーや法規の遵守を徹底する必要があります。

ところが前述の東名高速で遭遇した車も追越車線を相当な速度で爆走し、いわゆる"煽り行為"に近いことも繰り返していました。
また、新城市内では早朝、爆音を立てて何台ものレプリカ車が連なって走る風景に遭遇。マフラーを社外品に交換しているのでしょうが、時間帯や住宅も沿道にあることを考えれば、もう少しアクセルの踏み方に神経を使ってほしいものです。

ラリー競技のロードブックには、道順などの情報に加えて「この区間は静かに」などといった記述がされていることも珍しくありません。
これもひとえに、公道を使用するラリーという競技ゆえに、サーキットレース以上に地元の皆さんの理解と協力が開催には欠かせないからに他なりません。

こうした努力を主催者も参加者もしている一方、レプリカ車に乗る観客が騒音を早朝から撒き散らしたり、制限＆法定速度を無視した暴走を繰り返していたら･･･。
何もしらない一般市民の方は「ラリー車というのは煩くて危ない、迷惑な存在だ」と思ってしまわれるかもしれません。

ここ数年ラリー競技会を取材するようになって、ラリー競技の定着がモータースポーツ文化の構築につながると強く感じていますが、心ないファンによって主催者や参加者、関係者の努力が水の泡になってしまうとしたら、これほど残念なこともありません。