
【2009年12月27日 12時30分/徳島県三好市東祖谷菅生】
ふたつの駅訪問を終えた後は、いよいよ今日最大の目的地へ。
大歩危駅の脇を走る県道45号で山間部へと車を走らせ、西祖谷山村一字で県道32号へ。少し走ると現れるのが「
祖谷のかずら橋」。この地域を代表する全国的に知られた観光スポットですが、ここは目的地ではありません。
車はさらに山間へと分け入り、東祖谷新居屋で国道439号と合流。"ヨサク"の別名でも知られる国道439号は、整備が遅れているため"酷道"として全国のマニアに知られているルート。
合流した交差点を右折すると過酷な道で知られる京柱峠ですが、冬の間は通行止め。しかし逆方向は通行可能なので交差点を左折してどんどん先へと進んでいきます。
確かに道幅の狭いワインディングが続く"酷道"ですが、ラリー取材で狭い林道を頻繁に走っている身としてはさして苦にもならず。何度か対向車と離合する場面もありましたが、地元の方々も慣れているようで、特に難儀するような場面はありませんでした。
ただし、一般的なドライバーには決して安易にお薦めできないルートであるのも事実。ここを通るときは慎重なドライビングが求められ、見通しの悪いコーナーでは充分に減速するとともにカーブミラーなどに気を配る必要があります。また、対向車からの被視認性を高めるため、好天の昼間でもライトオンで走行するのが良いでしょう。
こうしてやってきたのは、東祖谷菅生にある「
いやしの温泉郷」という施設。
その名の通り温泉がメインですが、日帰り温泉はもちろん宿泊施設やレストランも完備。山間の静かな環境ですが、施設は新しく清潔感の高いもので、女性にも安心してお薦めできる"秘境の湯"です。
到着して、まずはレストランで腹ごしらえ。
昼食メニューには麺類やご飯ものがいろいろと並びますが、その中でチョイスしたのは地元の特産である"祖谷そば"。手打ちの蕎麦は寒さが厳しく、やせた厳しい土地であるこの地で重要な食料として栽培されてきたものですが、今では特産品として訪れるもののお腹を満たしてくれています。
いくつかある蕎麦メニューから私は山菜蕎麦、同行している社員嬢は天ぷら蕎麦をオーダー。
温かいそばはコシのある"のど越し"の良いものですが、手打ちの田舎蕎麦といった感じでどこか懐かしさを感じさせてくれる美味しさ。山菜や天ぷらはとても良心的なボリュームが添えられており、リーズナブルな価格も相まって大満足の昼食。

そしてお楽しみの温泉。
日帰り入浴は大人1,000円、別料金でハンドタオルやバスタオルのレンタルもありますので、旅行者も気軽に秘境の温泉を楽しめます。
もちろん男女別となっている浴場は明るく清潔なもの。内湯にはジェットバスやサウナもありますが、何といっても嬉しいのが大きめの露天風呂。四国の大自然に囲まれての温泉は身も心も本当に癒してくれるもの、特に温泉もさることながら澄みきった空気がとても気持ちよい昼下がりの温泉タイムを満喫させてくれました。
更に幸いなことに、日曜の昼下がりであるにも関わらず、温泉利用客は私と社員嬢の二人だけ。男女それぞれの温泉を完全に貸し切りの状態で楽しませていただけました。
ちなみに泉質はアルカリ性単純泉。ほぼ無色かつ無臭で癖のないサラリとしたお湯は、湯上がりのサッパリ感も高く日帰り湯としてとても良い感じ。
ですが温泉に入っていて、ここには時間をたっぷり用意して一度宿泊してみたいと思いました。その方がこの温泉もよりたっぷり堪能出来るでしょうし、食事も夕食は地元産の材料で美味しい品々が用意されるようです。
そして何より自分が入っている露天風呂につけられた名前がその思いを強くさせました。
その名も「名月の湯」。
周囲に余計な人工光がない地域、ゆえに満点の星空と月明かりの下で入る露天風呂は格別なものだと想像できます。
季節はやはり紅葉も美しい秋が一番のように思えますが、モータースポーツ競技会真っ盛りの中で再訪は難しいというのが現実だったりして少々残念でもあります。
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Posted at 2009/12/27 22:40:21 | |
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2010年 四国・中国・紀伊半島 | 日記