
今日は朝イチで社員嬢とともに外出。
2時間ちょっとの移動で向かった先は
埼玉県の
上尾市にある「さいたま水上公園」。
ここは屋内外プールなどがある県民憩いの場として親しまれている公園ですが、今日はその中でも"駐車場"が目的地です。
カーナビを頼りに公園に到着すると、駐車場には大量のパトロールカーや白バイが。
そう、先日行われた
警視庁の年頭部隊出動訓練に続いて、今日は
埼玉県警察の年頭視閲式を撮影にやって来ました。
やっている内容や趣旨は両者ともに大差ありませんが、一般市民への対応という面では大きな違いがあります。
警視庁のものは積極的な一般公開型ではなく、日時や場所は事前に公式アナウンスされません。情報を聞きつけて訪れた一般市民は見ることが出来ますが、あくまでも内輪の催しという位置づけです。
対して
埼玉県警察の場合は積極的な公開型。事前にウェブサイトでは日時や場所などを記して来場歓迎の旨が記されていますし、来賓などではない一般市民向けにも駐車場の一角にパイプ椅子が並べられた観覧場所が設けられています。
さらにはパトロールカーや白バイが展示されて停止状態ではありますが体験乗車や記念撮影が出来る"ふれあいコーナー"が設けられており、
埼玉県警察のマスコットもやってきています。記念撮影では白バイ隊員などが自ら一般市民のカメラを手に"撮影係"を買って出てくれるなど、会場はとても和やかな雰囲気に包まれています。
式典開始前には視閲を受ける車両群を間近に見ることも出来ます。
警視庁に比べると参加車両の台数、特に機動隊の特殊車両は数が少なめですが、なにより警察官の方々との親しみやすさではこちらが数段上。
機動捜査隊車両などは市民のリクエストに応じて赤色警光灯を点灯してくれたり、ごく自然に日頃の活動などについてのお話しを聞くことが出来ます。

ところで
埼玉県警察と言えば、全国の都道府県でも屈指の"ユニークな県費導入車両の宝庫"という側面もあります。
中でもスカイラインの導入率が高いことは有名で、R34型のスカイラインGT-Rは白黒ツートンの制服仕様に加え、覆面仕様までもを導入・配備していました。
またV35型ではエクストロイドCVTを搭載した"GT-8"というグレードを配備。全国配備車両とは一風異なるチョイスも注目を集めました。
そして今回、最新のV36型スカイラインをベースとした制服仕様の交通取締車両が配備されたことを確認することが出来ました。
V36型の制服仕様については既に
北海道警察が導入しており、
2009年7月7日付のエントリでもご紹介しています。
今回、埼玉で確認した車両は、速度測定用レーダーこそ搭載していないものの、紛れもないV36型。しかも2008年12月のマイナーチェンジによって排気量3,700ccのエンジンを搭載して以降のモデルであり、グレードは370GTとなっています。ちなみに
北海道警察の車両は3,500ccエンジン時代の350GTがベースとなっています。

次に目を惹いたのが現行S200型・トヨタクラウンの機動捜査隊車両。
クラウンは今や警察車両の代名詞的な存在ですが、交通や警邏部門では大多数を占めるものの、捜査部門の車両としては意外と少数派。特に現行モデルの警察車両は全国的にも稀な存在であるだけに、一際注目を集める存在です。
グレードはロイヤルサルーン。
外観上はTL型やTA型のアンテナが見当たらず、あるのはルーフ後端のユーロタイプアンテナだけ。これにしてもクラウンの場合はメーカー純正のカーナビゲーションを装着していると一般車両にも備わるものであるだけに、まず街中でこの車を警察車両であると見分けるのは至難の業でしょう。
そこが機動捜査車両としては抜群のポテンシャル。高い秘匿性は事件解決や犯罪の抑止に効果的であることは言うまでもないからです。
大勢の市民に見守られる中で行われた
埼玉県警察の年頭視閲式。
式典中もキビキビとした動きが好印象で、ぜひ多くの県民の皆さんに一度は見ていただきたいと思います。

「さいたま水上公園」を出てからは、時間がまだあったので次なる目的地へ。
今度は東京と埼玉の都県境にある
陸上自衛隊・朝霞駐屯地の一角に有る「
陸上自衛隊広報センター」。
私自身、これまでに浜松にある「
航空自衛隊浜松広報館・エアーパーク」と、佐世保にある「
海上自衛隊佐世保資料館・セイルタワー」、「
海上自衛隊呉資料館・てつのくじら館」を訪問したことはありますが、陸上自衛隊の広報施設は初めて。
館内には自衛隊の仕組みや歴史、日本周辺の防衛に関する解説などが分かりやすく展示されています。
また戦車やヘリコプターなどの装備類、地下指揮所を再現したスペース、イラクで治安維持活動を展開した際の宿営地を再現したものなど、様々な展示が屋内外に用意されています。
残念ながら日本の義務教育では近代史を軽視する傾向があるので、第二次世界大戦以降の日本の社会構築についての流れや、国際情勢については余り勉強する機会がありません。しかし、今を生きる者にとっては近代史がとても重要なことであり、かつ国際情勢を理解するためにも大切であると思います。
最近、こうした自衛隊の広報施設を「有料化してはどうか」などという馬鹿げた発言をした"仕分人"がいましたが、国家として安心して国民が暮らしていくために必要な"国家の基礎"について、積極的に市民も考え、学んでみる必要があるのではないでしょうか。
結果的に警察と自衛隊に触れることになった一日。
撮影した写真は仕事でも重宝するので良い資料収集の機会となりましたが、個々の主義や思想の違いは別にして、何かと批判されがちな警察や自衛隊の存在が平和な市民生活の大きな一助となっていることを改めて感じた次第です。
こんな一日だったのですが、蛇足ながらこれら今日の撮影業務とは別のことで、大いに自ら反省させられる出来事もあったのでした・・・。
Posted at 2010/01/15 23:09:47 | |
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