
この週末は、15日(金)の夜に伝えられた大きなニュースに関する話題がメディアで次々に伝えられています。
そのニュースとは、現職の国会議員が逮捕されるというもの。
7年ぶりという議員バッジをつけている人物の逮捕は政界のみならず激震が走る結果となりました。
個人的には政治思想などについての話題はあまりブログに馴染まないと思っていますが、今回はあえてこの話題を。
●石川知裕衆院議員を逮捕 東京地検
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NIKKEI NET (日本経済新聞) 2010年1月15日 22時20分
この議員の選挙区は、私の出身地である北海道の十勝地方。
十勝と言えば故・中川昭一氏の地盤でしたが、昨年夏の衆院選で中川氏を破って当選したのが、逮捕された石川議員です。
もちろん地元も、この事態に大揺れの模様。
●石川衆院議員逮捕 十勝政界に激震
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WEB TOKACHI (十勝毎日新聞) 2010年1月16日 2時03分
通常国会の開会直前というタイミングでの逮捕劇でしたが、地検特捜部は法に則って捜査してきたわけですし、裁判所が逮捕を認めて出した逮捕状に従って執行されたわけですから、法治国家としては当たり前のことであるというのが、私の個人的な印象です。
●慎重捜査10カ月 急転 検察上層部、聴取拒まれ
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TOKYO Web (東京新聞) 2010年1月17日・朝刊
任意とは言え、事情聴取を拒んだことには疑問も残ります。
特に疑惑の渦中にある政権与党の幹事長たる人物が、やましいことがないのであれば公職にある者として司法当局からの疑いを積極的に晴らすべきでしょう。
しかし再三の要請を拒み続けた挙げ句、政治的パフォーマンスともとれる行動をしていたのですから、弁解の余地はないと思います。
これが果たして国会議員でなければどうなっていたか。もっと早い段階で強制捜査を受けていたのではないでしょうか。
●小沢氏団体不透明会計 : 鳩山首相発言要旨 「信じています」
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毎日jp (毎日新聞) 2010年1月17日・東京朝刊
日本は民主主義国家であり、三権分立が確立していることは学校で誰でも習うこと。
検察は行政機関のひとつであり、逮捕状を発行した裁判所は司法機関。そして逮捕された国会議員は立法機関の一員です。
そして首相は国会議員であると同時に、内閣という行政の長にあたります。その行政の長が「検察と戦え」と発言したことは、あまりにも不見識と言わざるを得ません。さすがにこの発言は波紋を呼び、あわてて首相自ら「発言の真意」について説明をしていますが、これとて言い訳にしか聞こえません。
ここ最近、日本の首相や閣僚からは失言とされる発言が目立っていますが、特に現在の首相は単なる失言ではなく、そもそも国家の仕組みを理解していないのではないかと思わせる節も感じられます。
●徹底対決! 民主が“検察リーク”対策チーム 小沢氏関連事件で
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msn産経ニュース (産経新聞) 2010年1月18日 19時53分
そして政権与党の中では、何故か行政府である検察に対抗する動きが。
なぜ、今回の疑惑を追求しよう、もしくは疑惑を払拭するための調査をしようという動きの前に、このような流れが出てくるのか、不思議でなりません。
前回の衆院選で多くの国民の支持を受けて政権与党になったことは事実ですから、だからといって何もかも容認するというわけではないでしょう。
どうも慣れない"権力の座"についた面々、しかもその大多数に新人議員がいることから、なにかおかしなものを感じてしまいます。
予算ひとつとっても、話題になった"事業仕分け"はパフォーマンス色が濃く、選挙前に並べ立てた美辞麗句も次々に綻びが見えてきている現在の政権。
しかし"首相の器"という観点で言えば、果たして次は誰が適任か悩ましいところで、政界の人材不足も深刻さを増しているようです。
また政権与党の自浄能力に疑問符がつく一方、野党もいまひとつパッとしない印象で、なぜ下野させられたのかを理解しているのか疑問を抱かざるを得ない始末。
それにしても私にとっては、出身地から選出された国会議員が、決して良くない話題で何かと全国的な注目を集めてばかりいることが、とても情けなく感じている今日このごろです。
そして、政治に関するニュースを見る限り、どうにもこの国の将来が真っ暗な感じがしてなりません。
政府と党の関係が昨年夏以前までとは異なるバランスになっているような気がします。まるで"あっち国"や"そっちの国"のように・・・。
Posted at 2010/01/20 22:17:57 | |
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