
梅雨明けも待ち遠しい中、そろそろ今月後半の三連休(7月17日~19日)や、8月のお盆休みの計画を立て始めているという方も多いのではないでしょうか。
特に帰省やレジャーで遠方へ赴くために飛行機やフェリーを利用する場合、既に予約は取りにくくなっているという話も聞こえてきます。
昨年のお盆は高速道路の
ETC休日特別割引を背景にして高速道路は全国各地で大混雑となりました。しかし、昨年は土曜・日曜に加えてお盆の2週間は木曜・金曜も割引適用となり、いくらかの交通分散化が図られました。これによって平日の通行料が増えて物流や高速路線バスなどの遅れが生じるという問題がありました。政権が変わった今年は、先に元々の交通量が少ない路線の無料化が開始されましたが、夏休み期間については物流への影響を避けるためという理由を掲げて、あくまでも原則通りに土曜・日曜のみに
ETC休日特別割引を適用する旨も発表されています。
●平成22年度 お盆時期の高速道路の料金割引について
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国土交通省・報道発表資料 2010年7月6日
ところで最近は、こうした高速道路通行料金への税金投入による割引策の影響もあってか、自家用車で遠方まで旅行に出かける方が増えているようです。特にミニバンなどでは車中泊をする方が増えているようで、これがより本格的になるとキャンピングカーを購入して"オートキャンパー"となるようです。
●オートキャンプ人口、13年ぶり増加 高速千円乗り放題で再び脚光
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MSN産経ニュース 2010年7月7日 18時13分
調査の数字にも"自動車泊旅行"の人気は現れていますが、全国各地を訪れている私の個人的な印象としても高速道路のパーキングエリアや幹線道路沿いの道の駅などで、キャンピングカーやミニバンでの車中泊をしている旅行者を多く見かけるようになりました。特に週末は、周りに何も無いような地方の道の駅で、駐車場が満杯の大混雑というケースも珍しくありません。こうしたユーザーの嗜好に対しては、"車中泊"をテーマにした専門雑誌も複数発行されており、ブームは今しばらく続きそうな気配です。
しかしマナーの悪い"車中泊"旅行者も各地で問題になってきています。
一晩中アイドリングを続けていたり、夜中でも大声で話したりオーディオから音楽を流していたり。ゴミや排水をところかまわず捨てて言ったり、勝手に広いスペースを独占して使っていたりと、とにかく非常識な輩を私自身もあちこちで目の当たりにしてきました。
これらは決して若い年齢層の人が多いということは無く、むしろ第一線をリタイアした"団塊の世代"と呼ばれる層に多いような気がします。中でも、こうしたマナー違反に対して直接注意すると、若い層の方が比較的こちらの言い分を素直に認めて改善してくれるのに対して、団塊層は屁理屈を並べてくることが多いという印象です。
ある道の駅ではキャンピングカーでやってきた団塊層の夫婦が長期滞在を始め、トイレや水道などを他の利用者よりも多く使うことが問題になっていました。滞在中のゴミも道の駅のゴミ箱にどんどん捨てていく。当然、キャンピングカー内で自炊することも多いようで、完全な"生活ゴミ"を捨てているのです。
なにより呆れたのは滞在が数ヶ月に及んだということ。こうなると、日本人が本来持っている"常識"を持ち合わせていないのか、不思議にすら思えてしまいます。
苦言が多くなってしまいましたが、本質的に自動車での旅は自由度の高さが楽しさの根底にあります。
好きな時に好きな場所に行ける。今では環境問題の深刻化もあって大いに誉められたことではないかもしれませんが、自動車でしか楽しめない旅行のスタイルというのは確実に存在しています。
この旅を突き詰めていくとキャンピングカーが理想形になりますが、昨今は少人数で小回りの利く旅を楽しめる小型で安価なキャンピングカーが人気なのだとか。夫婦2人だけの旅であれば、そんなに仰々しいサイズの車はスペース的に不要でしょうし、より行き先の幅も拡がるというもの。旅に出ていない日常でも、普通に自家用車として使えるでしょう。
それに、トイレやシャワーが装備されていなくても日本国内ではそんなに困ることはなさそうな気がします。むしろこうした装備は使ったあとの手入れが大変なので、旅先で温泉を楽しんだり、パーキングエリアなどを巧く活用すると割り切ってしまえば小型のキャンピングカーでも大きな不便はないでしょう。
購入までは踏み切れなくても、レンタルでまずは楽しんでみたいという方もいらっしゃるでしょう。キャンピングカーの専門業者でレンタルを取り扱っている店も全国にありますので、まずはお試ししてみるのも良いかもしれません。
中でも私がちょっとお薦めしたいのが、大阪の
マツダレンタカー・豊中市役所前店に導入されたこのクルマ。
●大阪にテントむし登場! 乗って試して遊んでください!
鹿児島の
バンショップ ミカミがリリースしている「
テントむし」という軽自動車トラックをベースとしたキャンピングカーのレンタルが始まりました。
小さいながらも、本格的なキャンピングカーをそのまま凝縮したようなスタイル。ルーフはポップアップ式で乗車定員は4人。就寝時はキャビンに2人、ポップアップルーフを起こして二段ベッドをセットすれば更に2人の合計4人が眠れます。
キャビン後部には小さいながらシンクも用意され、給排水タンク容量も10リットルと充分でちょっとした調理をすることが可能。カセットガスタイプのコンロを用意すれば、簡単な煮炊きはすぐに出来てしまいます。軽トラックがベースゆえにスペースは限られるものの、シートアレンジを活用すればダイネット風に使うことも出来て会話も弾むでしょう。
動力性能はあくまでも660ccエンジンの軽トラック、ギア比などを考慮しても高速道路の長距離移動や長いワインディングルートはちょっと大変かもしれません。
しかし、手軽に近郊の高原などへ出かけるには打って付けのサイズ。レンタル料金も本格的なキャンピングカーよりは割安な上、今ならキャンペーン期間中ということで30%引きの特別価格が設定されています。
興味のある方、この機会に試してみてはいかがでしょうか?
もちろんご利用の際は、マナーを守ったオートキャンプをお楽しみいただければと思います。
Posted at 2010/07/12 02:10:56 | |
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