NorthStarのブログ一覧

ウェブサイトの制作や管理運営をしている身であるがゆえ、"オンライン"はまさに仕事や生活の基盤といえる状況を表す言葉でもあります。
出張の際も飛行機の機内など物理的に困難な状況を除いては"オンライン"の状態を必要に応じてすぐに構築できるようにしていますし、それこそ仕事上の制作業務過程における調べ物に始まり、締めくくりとなる納品業務まで全てが"オンライン"で完結しています。

さらに例えば出張案件に対しての宿泊や、飛行機・船舶などの移動手段の手配も"オンライン"が当たり前。ゆえに私の場合、新幹線などの鉄道はまず仕事で使うことがありません。
そして銀行や保険などの口座管理も"オンライン"。出入金管理から振込手続きまで自宅で出来るのは便利なことこのうえなし。もっとも、さすがに現金の引き出しだけは自宅で出来るはずもありませんが、手数料は多少要する場合もあるものの、全国各地で24時間コンビニエンスストアのATM機を使えるので、大変便利な社会になりました。

もっとも民間企業から官公庁までオンライン化が完成されている今日では、電気や通信が重要な社会インフラであると同時に、国家の脆弱性が集中しているという言い方も出来るのが事実。身近なところでは、長時間の停電によって金融機関などのオンラインが停止すると、それは計り知れない損失や影響が生じるわけです。もっと恐ろしい想像をするなら、悪意を持ったテロリストが重要な通信基幹を破壊することで、官民ともに国家としての活動は事実上停止してしまうような事態にもなりかねません。

やはり当たり前のことですが、文明の発達は利便性や生産性などの向上と引換えに、必ず"脆さ"や"危険性"も併せ持つということなのでしょう。

さて、冒頭の話に戻ると、ウチの業務は"オンライン"が基盤ゆえに、通信手段のメインは電子メール。次が電話、手紙や封書はごく限られた用途に過ぎませんし、FAXもあまり使う機会がなくなってしまいました。
しかし、ことモータースポーツ競技会のメディア申請については、FAXや郵便が大活躍。日本らしいといえばそれまでですが、事前に署名のみならず"捺印"をした書面を主催者に提出必要があるために、原本を郵送したり、FAXで手続きをして取材当日に原本を持参するという流れになっているのです。

しかし思えば非効率な話で、それこそ申込み手続きがFAXでOKなのであれば、完全なオンライン申請方式にしても何ら問題はないはず。
残念ながらまだこうした考え方に立っている競技会主催者は少ないのですが、そんな中で一歩先を行くのが全日本ラリー選手権の「新城ラリー」。このラリーは他の全日本ラリー競技会よりも情報発信などの面で進歩的であり、大会公式ウェブサイトやブログの充実ぶりで見て取ることが出来ます。
そしてメディア申請などの手続きもオンライン化が進められており、手続きはとても利便性が高いもの。私も早速、昨年までに引き続きメディア申請を行いましたが、無駄な紙はプリントする必要がありませんし、手続き作業自体にかかる時間もごくわずか。

とても便利に今回も手続きをさせてもらいましたが、同じシリーズでもこのように主催者毎に"温度差"や"先進性の差"があることは、そのまま大会そのもののクオリティ、特に対観客や地元自治体などに対する姿勢にも現れているような気がします。