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2010年11月16日 イイね!

ハイブリッドという選択肢

ハイブリッドという選択肢昨日、社用車1号機(日産フーガ 350XV)のメンテナンスに足を運んだ、いつも馴染みの販売店。
作業待ちの時間はウエイティングスペースでパソコンを開いて仕事をしていたのですが、ふと見ると駐車場には去る11月2日に発売された「フーガ ハイブリッド」のデモカーが置かれていました。時間的に既に暗くなってしまっていたことと、生憎の雨模様だったため試乗はしませんでしたが、ちょっと気になったので折角だからとカタログをもらって帰って来ました。

今やハイブリッドカー全盛とも言える日本市場。ラージセダンからミニバン、SUVにコンパクトカーと、生息しているジャンルもかなり幅広いものになってきています。
そんな中で登場した「フーガ ハイブリッド」。日産自動車にとっては2000年にインターネット限定で僅かに100台を販売した「ティーノ ハイブリッド」以来、10年ぶりとなるハイブリッドカーの日本市場投入です。また、先に北米で展開している「アルティマ ハイブリッド」がトヨタとの技術提携によって生み出されたもの。それに対して「フーガ ハイブリッド」は完全に日産オリジナルという点でも注目の存在です。

ハイブリッド、と一口に言っても、その機構やメーカーの狙いは多種多彩。ここを的確に判断しないで評価すると、大きな間違いをしてしまう可能性もあります。
フーガ ハイブリッド」は1モーター・2クラッチ式を採用。この方式はコストパフォーマンスに優れており、機構的にも比較的複雑ではないことから、多車種への展開が容易というメリットがあります。
難しいのはクラッチの制御で、特にフーガのように上級車種となるとスムーズネスは必須の項目。制御技術の進化が今回のデビューに繋がったかとは思いますが、一部ではまだまだ制御の煮詰めが甘いという指摘もあるようなので、ここは自ら乗ってみて確認したいところです。

ところでハイブリッドカーとなると、やはり真っ先に気になるのは燃費性能。
排気量3,500ccのガソリンエンジンとモーターを組み合わせ、カタログ上の10・15モード燃費は19.0km/Literとこのクラスとしては驚異的な数値を誇っています。ちなみに2輪駆動で排気量3,700ccのガソリンエンジンモデルは10.0km/Liter(370GT TypeSは9.5km/Liter)、宿命のライバルとも言えるトヨタクラウン ハイブリッドは15.8km/Literですから、カタログスペック的には「フーガ ハイブリッド」に圧倒的な優位性を感じます。

ただ、ハイブリッドカーは使われるシチュエーションによって燃費が大きく変動するという性質の持ち主。高速道路を使った長距離移動が多い私の場合は、ロングクルージング時の燃費が最も気になるポイントです。
この点で興味深いのが、「フーガ ハイブリッド」の発売後に日産自動車のスタッフによって行われた長距離無給油走行チャレンジ。日産自動車の本社がある横浜をスタートして、福岡で若干の寄り道をした後、鹿児島の市街地中心部手前まで走破したというのです。その距離は実に1,373km、実燃費は20.8km/Liter。寄り道をしなければ、鹿児島市中心部まで到達できるだけの航続性能を持っていることが実証されました。

もっとも、これだけの燃費をマークするにはそれなりの“エコラン”を実践する必要があるでしょうが、アクセルワークなどに少し気をつかって効率的な遵法運転を心がければ、間違いなく東京から九州までノンストップ走行が可能であろうと推測できます。
この“足の長さ”はとても魅力的。私の場合、現状の1号機(日産フーガ 350XV)で1,000km無給油走行をしたことはありますが、現実的には900km程度が精神的にも余裕を持てる無給油の上限だというのが実情です。

では、この「フーガ ハイブリッド」が購入候補に挙がるのかというと、それは少々悩ましいところ。
なにぶん、掲げているプライスタグはベースグレードで577.5万円、VIPパッケージになると630万円。ガソリン仕様の最上級仕様である370VIPが550.2万円、基本となる370GTが457.8万円ですから、それと比べてもかなり高額な設定になっています。

さすがにこれほどの差額となると、これを燃費の良さだけで取り返すのは大変でしょう。燃費をハイブリッドが平均15km/Liter、ガソリン仕様を9km/Liter、ガソリン単価を138円と仮定して計算してみると、80万円ほどの差額を埋めるには13万kmを走らなければなりません。私のように年間3.5万~4万kmを走れば初回車検の頃に取り返すことも出来ますが、さすがにこれだけ距離を重ねるのは一般ユーザーでは少数派でしょう。
なお、実際には燃費の差による燃料代だけではなく、例えば搭載しているエンジンの排気量差による自動車税の額や、エコカー優遇などの違いから、もう少し早めに差額は埋まることになるとは思います。

長距離走行機会の多い身としては確かにメリットもありますし、ちょっと長い目で考えれば価格的な差も大きな問題にはなりませんが・・・。
現在の二代目フーガについては室内の使い勝手やボディサイズ、見切り性能などに少々難ありという印象もありますので、今すぐに代替候補になるかと言えば、それはちょっと微妙な感じでもあります。
 
Posted at 2010/11/21 01:37:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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