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2010年12月02日 イイね!

新幹線とローカル鉄道

新幹線とローカル鉄道来る12月4日、いよいよ東北新幹線の八戸~新青森間が開業します。着工から実に39年という長い時間を経ての全線開通は、特に青森県にとっては長年の悲願だったことでしょう。

東京と新青森間の所要時間は3時間20分、これは将来の新型車両投入によって更なる短縮が見込まれています。ちなみに航空機での東京(羽田)と青森間の所要時間は1時間25分。もっとも航空機の場合は搭乗手続きに時間を要することや、空港と市街地間の移動にかかる時間などを考慮する必要がありますので、実質的な所要時間は拮抗しているといえるかもしれません。
鉄道の所要時間においては、3時間以内というのが飛行機に対して優位性を持つボーダーラインとも言われていますので、今後の東北新幹線のスピードアップには大いに期待が寄せられるところでしょう。

ところで華やかな新幹線開業のニュースとほぼ時を同じくして、青森県からはもうひとつ鉄道に冠するニュースが伝えられています。

●津鉄「ストーブ列車」の運行開始
Web東奥(東奥日報)  2010年12月1日

津軽鉄道は青森県の津軽半島で営業している私鉄。津軽五所川原駅~津軽中里駅の間、20.7kmで旅客営業を行っています。
ここでは冬の風物詩となっている「ストーブ列車」が人気の的。昔ながらのダルマストーブを置いた車内の雰囲気は、古き良き昭和そのものといった感じで、鉄道ファンはもとより多くの観光客から人気を集めています。

ここで津軽鉄道について詳しく見ていくと、設立は1928(昭和2)年ですから、70年以上の歴史を有する地域に密着した鉄道事業者。しかし自動車の普及によるモータリゼーション社会化や、沿線の過疎化・少子高齢化などにより苦しい経営を強いられてきました。

そんな中、2006年には「津軽鉄道サポーターズクラブ」が発足、地域として鉄道を盛り上げ、ひいては地域活性化や地域再生につなげようという動きが活発化しました。
地元住民によるワークショップなども開催されて鉄道を軸にした地域再生の機運は高まり、平成18年度には14年ぶりに定期外旅客収入の黒字化を果たします。

また津軽鉄道も会社としての新たな取り組みとして「レールオーナー制度」を立ち上げたり、2009年の6月からは列車内で観光案内などを行う「奥津軽トレインアテンダント」を乗務させるなど、新たな取り組みを積極的に展開しています。

ただ、やはり鉄道事業を継続するのは財務的に大変なようで、2007年12月からは人気のストーブ列車に乗車するためには通常運賃の他に「ストーブ列車料金(300円)」が必要になりました。もちろん一般乗客の為に非ストーブ列車も連結された編成で運行されており、一般車両とストーブ列車の間は往来出来ないようにすることで差別化を図っているそうです。
この料金については「ストーブ列車維持のため」と定義されていますが、事実上は「路線(=会社)維持のため」と捉えても大きな間違いではないでしょう。乗ることそのものに観光要素がある「ストーブ列車」ですから、この程度の追加料金負担も不自然なことでは無いように思います。

観光需要に対しては、更に「自動車回送サービス」も用意されています。自家用車で訪れた観光客向けのサービスですが、こうしたサービスに対して需要があることからも観光鉄道という一面を垣間見ることが出来ます。

猫の駅長で全国的に人気となった「和歌山電鐵」、インターネットで支援の輪が拡がった「銚子電気鉄道」。
日本は高齢化社会の進行に伴って自動車依存社会の見直しを迫られる日もいつかやって来そうな気がしますので、地域の鉄道を改めて地域社会の“軸”と位置づけることも真剣に考えなければならないようにも思います。
 
Posted at 2010/12/08 01:10:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | 航空・鉄道・海運 | 日記

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