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2010年12月09日 イイね!

BluEarth (エコプロダクツ2010)

BluEarth (エコプロダクツ2010)本日は朝方から社用車1号機(日産フーガ 350XV)で都内の取材先に出動。
向かった先は東京ビッグサイト(東京国際展示場)、ここで開幕した「エコプロダクツ2010」というイベントの会場です。

このイベントは、毎年この時期の恒例となっており、今年で12回目の開催。国内最大の環境展示会であり、企業や地方自治体、各種団体など様々な出展者が環境技術や自らの環境貢献活動の取り組み内容などを展示しています。
こう記すと“お固い”イメージが連想されるかもしれませんが、各展示内容は実にわかりやすくフレンドリーな雰囲気。小学生などが多く課外授業で訪れることもあり、出展者はとにかく分かりやすい展示に工夫を凝らしているという印象です。

そんなイベントの会場で、横浜ゴム株式会社が環境性能の高い新製品の報道向け発表会を行ったので、こちらに出席して取材をしてきました。

その商品とは「BluEarth(ブルーアース)」シリーズの最新作、「BluEarth-1 AAA spec(ブルーアース・ワン・トリプリエースペック)」と、「BluEarth RV-01(ブルーアース・アールブイゼロワン)」。去る7月に新たに誕生した“エコタイヤ”の世界ブランドである「BluEarth(ブルーアース)」、第一弾となった「AE-01」に続いての新製品が登場しました。


「BluEarth-1 AAA spec(ブルーアース・ワン・トリプリエースペック)」はハイブリッドカーなどをターゲットに、“エコタイヤ”としての性能を極限まで追求。オレンジオイルの配合に加え、コンパウンド(ゴム)に新開発の「ナノブレンドゴム」を採用して、ころがり抵抗の低減による低燃費性能の向上に加え、“エコタイヤ”では時に弱点とされてきたウェットグリップ性能も高いレベルを確保。これらにより、今年から運用が始まった「タイヤラベリング制度」において、ころがり性能は最高レベルとなる“AAA”を獲得しています。

タイヤの内側には新たに「AIRTEX advanced liner(エアテックスアドバンスドライナー)」を採用。これは昨年の東京モーターショーで発表されていた新素材ですが、従来のインナーライナーと異なり、ゴムと特殊な樹脂を融合して生まれたもの。

この効果として、一つ目にはタイヤの空気漏れを抑制出来ることにあります。ゴムは空気を通すため、どうしても自然に空気漏れが生じてしまいます。こればかりはメーカーやブランドに関わらずタイヤの宿命とも言えるものですが、クルマのメンテナンスに無頓着なユーザーの場合は空気圧の低下によるタイヤのトラブルが懸念されますし、空気圧不足のタイヤではクルマの正しい性能を発揮出来ないばかりか、燃費の悪化も招いてしまいます。
しかし今回の新技術は樹脂素材との融合により空気の透過を抑制することに成功。空気漏れを抑制することで、長期に渡ってタイヤが正しい性能を発揮出来るようになっています。
もう一つの効果はタイヤそのものの軽量化。薄さが従来のインナーライナーに対して僅かに5分の1、ゆえに軽量化に寄与することとなり、全体的な燃費の向上に貢献します。

また、面白いのはタイヤとして私が知る限りは初めて、エアロダイナミズムに真剣に取り組んだ点。
写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、トレッド面やサイドウォールに丸いディンプルが多数配されています。ゴルフボールの表面にあるディンプルからヒントを得たというものですが、走行中のクルマにとってタイヤに起因する空気抵抗は決して小さいものではないそうです。そこでこのディンプルがタイヤのまわりの空気の流れを整え、抵抗を減らすとのこと。
燃費への影響は全体で見ればそれほど大きなものではないのかもしれませんが、この数%の部分も突き詰めていこうという姿勢が“ニッポンのモノ造り”を象徴しているようにも思えます。


「BluEarth RV-01(ブルーアース・アールブイゼロワン)」は、ターゲットをミニバン系の車種に絞った新製品。
こちらも優れた低燃費性能を実現しつつ、面白いところでは2列目席や3列目席の快適性を高める為に静粛性を向上させています。もちろん開発の段階で実車テストでは2列目や3列目席でのノイズをしっかり計測して、その結果を反映させた商品造りを行ってきたそうです。
こちらでは50偏平以下のサイズで「AIRTEX advanced liner(エアテックスアドバンスドライナー)」を採用。ドレスアップ派のミニバンユーザーにとっても、この新技術は要注目ではないでしょうか。


今や低燃費性能や環境性能は一定のレベルにあるのが日本のタイヤメーカーでは当たり前のこと。その上でグリップ性能などをしっかり高めつつ、今回の新製品のようにユーザーメリットとなる新しい技術開発にも余念がありません。

こうした点が激安・格安のアジアンタイヤとは決定的に異なるポイント。
自分はもちろん、同乗する家族や友人などの大切な人たち、そして交通社会でともに生きる人々の生命までもをタイヤは乗せて走っているということを、改めて考えてみる必要がユーザーにもありそうです。
巷では姿勢安定化装置の装備義務化などに関する話題も出ていますが、何度も記しているように安全面も含めてどんなに高性能なクルマであったとしても、最後は唯一地面に接しているタイヤの性能に頼ることになります。
大げさではなく、生命を乗せているのが“タイヤ”。ここをケチって後になって痛い思いをしても、それは取り返しのつかないことになっている可能性もあるのです。
 
Posted at 2010/12/13 22:12:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 取材・業務雑記 | 日記

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