
昨夜からの思わぬ友人との長い語らい、終わったのは午前7時。
ということで完全な“午前様”での帰宅となりましたが、東京は朝から気持ちよい冬晴れの空。
首都高速道路からは工事が進む「
東京スカイツリー」や、雪を冠した富士山の姿がクッキリと見えました。
同時に朝日も眩しく、私は東から西へと走行していたのですが、ルームミラーやサイドミラーに太陽がしばしば映り込んで眩しさを感じた次第です。
そして日曜日は仮眠を挟んで午後から外出したのですが、好天ゆえに夕陽も鮮やかなものでした。ただし車を運転する身にとっては地表近くまで下りてきた太陽の眩しさは想像以上のもので、サンバイザーやサングラスを使って眩しさを和らげようとするものの、時に視界を奪われそうになるほどでした。
こうした眩しい太陽光は、車の運転にとって支障が生じる場合もあります。
誰もが思いつくのは進行方向の先に太陽がある場合で、直射日光によって視界を奪われそうになったりした経験をお持ちの方も少なくないかと思います。前述のように車の場合は装備が義務づけられているサンバイザーを使ったり、サングラスを適時かけるなどして目を保護しつつ視界の確保につとめますが、それでも漏れてくる光の影響までを遮断することは出来ません。
逆に太陽を背にして走る場合はミラーに反射する光が気になるところですが、これはルームミラーならば防眩機能を使って光を和らげることが出来ます。
いずれにしても、運転者の立場としては自らの視界を確保することが第一義となり、そのことに対しては誰もが何らかの対応を考えることでしょう。
しかし、このような太陽光による危険は、“周囲から見られる側”としての立場についても考える必要があります。
どうしても眩しい太陽の光に影響されて、人の視野は通常時のように機能しません。明るいものに対して暗いものは視認が困難になりますし、太陽光のように他を圧倒する明るさのものがあると、どうしても周囲の細かいものは見落としがちになってしまいます。
こうした結果、例えば太陽に向かって走行している場合は、後続車が自車のブレーキランプやウインカーを見落としてしまう可能性もあります。そこで対応策としては、特にブレーキについては早め早めの動作を心がけるとともに、故意にペダルを数回に分けて踏んでストップランプを点滅させて後続車に注意を促す必要もあるでしょう。さらに、これは通常時でも同様ですが、停車する場合も先行車との間隔を広めに取りつつ、後続車の様子をミラーで確認して、万が一追突されそうになった場合の回避余地を確保しておくことも必要です。
また、太陽を背にしている場合も注意が必要。前述のようにミラーに太陽が映り込むことで、後続車への視認性がとても悪化するケースがあります。
この場合に危険なのは先行車の急な車線変更。ミラーを確認したつもりでも、映り込んでいる太陽に自車の存在がかき消されてしまい、突然に先行車がこちらの車線に入ってくる可能性があります。
このような事態を避けるためには、まずヘッドライトを点灯することです。ヘッドライトは決して自らの行く手を照らしだすためだけのものではなく、周囲からの被視認性を高めるという目的もあります。ヘッドライトを点灯すれば、先行車のミラー内での存在感も高まることは間違いありません。
また自分自身も車線変更や右左折時にミラーや目視での後方確認をいつも以上にしっかり行なう必要があります。特に車と車の間を高速ですり抜けてくるバイクの存在には要注意。近年のバイクはエンジンがかかっているとヘッドライトも点灯するものが大半ですが、高い速度で接近してくる場合も多いので危険な存在です。対策としてはウインカーを早めに出して車線変更や右左折の意志を明確に周囲に伝えつつ、ゆっくりした操作を行なうことがベスト。こうすれば、万が一に他車との接近があっても、衝突を回避する余裕を残していることが出来ます。

ヘッドライトの早め点灯は、皆さんご存じの通り薄暮時の事故防止に効果的。
写真の手裏剣のような表示は
長崎県警察が展開している「
ライト点灯サインボード」ですが、リンク先にもあるように日没1時間前の点灯がお薦めです。また雨天や降雪時には日中でも積極的にライトを点灯するように心がけたいものです。
最近は周囲の明るさに応じてライトを点灯/消灯する「オートライト」がコンパクトカーにも装備されるようになってきました。トンネル区間などではとても便利ですし、自発光式メーター装着車でもライトの点け忘れが無いので便利な装備です。
しかし、以前に「
JAF MATE」でテストしたレポートが掲載されていましたが、この「オートライト」は性能差がマチマチで、かなり周囲が暗くならないと点灯しないケースもあるのが実際のところ。
やはり状況に応じてドライバーがしっかり判断して、正しく・効果的にヘッドライトを使うようにすることが大切です。
Posted at 2011/01/26 23:21:38 | |
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