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2011年02月06日 イイね!

トミカの変化

トミカの変化私にとって唯一の“趣味”とも言えるミニチュアカーの収集。インターネットでの通販が普及した昨今では新製品の予約や注文も手軽なので、毎月必ず宅配便がいくつかのミニチュアカーを届けてくれています。

そして私にとって、ミニチュアカー趣味の原点ともいえる存在が「トミカ」。2005年9月に発足した株式会社タカラトミーの主力商品のひとつ。歴史を紐解くと株式会社トミーが1970(昭和45)年9月に発売を開始、以来今日まで40年以上に渡って国内外の名車から“働く車”、さらには鉄道や船舶まで様々なモデルをリリースしてきました。

子供の頃には親に買ってもらうことで集まっていった「トミカ」。特徴は縮尺スケールが統一されていないことで、玩具店などの店頭で販売するための陳列ケースに、基本的にどの車種もおさまるようにミニカーそのものの実寸がほぼ統一されています。

また、あくまでも基本はコレクターズアイテムというよりも子ども向けの遊具なので、何らかのアクションが備わっていることも特徴でした。
乗用車系の車種ならば、必ず備わっているのが“サスペンション機能”。シャーシ面の内側に板バネ状のものが仕込まれていて、前後車軸がこの板バネとシャーシの間を通っていてサスペンション的な動きをするようになっています。
さらにフロントのドアに開閉機能を有しているモデルも多くありました。フロントのタイヤフェンダーとドアの間にヒンジ部が仕込まれていて、指でドアを簡単に開閉することが出来るというもの。ちなみに近年になって発売された「クラウンコンフォート」では、タクシー需要が多い車ならではの後部左ドア開閉機能が備えられています。

しかし最近の「トミカ」を見ていて気づくことが。このアクションのうち、フロントドア開閉機能を有するモデルが激減しているのです。逆に増えているのがリアハッチゲート開閉アクションや、スライドサイドドア開閉機能。これらは実車の世界で、ハッチバック型やミニバン型の車種が人気を集めていることの証でもあるように思いますが、個人的にはもうひとつの理由が潜んでいるようにも思えます。

それは実車のボディデザインが大きく近年になって変化を遂げているということ。
具体的にはキャビンフォワード、つまり居室空間をなるべく最大限に拡げようというコンセプトの車が大半となっており、その為にAピラーを限りなく前に出すかたちのデザインを採用する車が増えているということにあります。
Aピラーが前に出ると、必然的にフロントドア前端とフロントタイヤアーチの後端の間隔が狭まります。この結果、おおむね1/60~1/70程度の縮尺となる「トミカ」の乗用車モデルでは、ドア開閉機構を収納するためのスペースがとりにくくなっているのではないでしょうか。

もう一つ、現実的な理由としてはコストダウンというものもあるでしょう。近年は生産がベトナムで行なわれているようですが、やはり開閉機能を有すると生産工程が複雑化しますし、部品点数も増える結果となります。
さらに実車のデザインが多様化してオーガニックな曲面を持つものが増えてくると、これを小さいスケールで再現するのは困難になります。最近は乗用車系のモデルでもサスペンション以外の機能を一切持たないものが増えてきているのは、このような理由があるからではないでしょうか。

ここ10年ほどは毎月2車種ずつの新商品をリリースしたり、新車メーカーとの連携が深化したことで実車発売とほぼ同時にミニチュアカーが発売されることも多くなってきた「トミカ」。
なかなか興味深い車種選択も見られ、子供だけではなく私のような大人のコレクターも満足させてくれる内容だけに、今後もますます発展に期待したいところです。
 
Posted at 2011/02/11 17:01:18 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミニチュアカー | 日記

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