• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

NorthStarのブログ一覧

2011年02月11日 イイね!

非寒冷地仕様車

非寒冷地仕様車大荒れの天候になると伝えられていた2月の三連休初日。
やけに外が静かだな・・・、と思って見ると日中から東京の多摩地区でも雪が降っていました。気温も低く、それなりに降りそうな雰囲気が濃厚だったので、車の降雪対策を行なうことに。

日暮れ前の時点で既に直近の駐車スペースに停めてある社用車2号機(フォルクスワーゲン・パサート 2.0)には2cm程度の雪が積もっています。触ってみると水分を多く含んだ湿った雪。
これが延々と降り続けると、心配なのがワイパーブレードへの影響。積もった雪の重みがワイパーブレード&アームに対して大きな負荷を与え、最悪の場合はリンケージを破損してしまう恐れもあります。またワイパーブレードは均一にリフィール(ゴム)をガラス面に押しつけるために繊細な設計が施されているので、負荷によって目に見えないレベルでも変形したりすると、拭き取り効果が著しく損なわれてしまう可能性もあります。

そこで、まずは車全体に積もった雪を除けることに。
こんな時に役立つのが、雪国では必須のアイテムとも言える「スノーブラシ」です。写真のように、長い絵の先にブラシがついていて、持ち手側にはゴムのブレードも備わっています。これで手を汚したり冷たい思いをすることなく、車に積もった雪を除けることが出来ます。更に寒冷地ではフロントウィンドゥの氷結をある程度は除去することも出来るという優れ物。ホームセンターや自動車用品店で、安ければ150円くらいからの値段で売られています。

さすがに首都圏では売られていることは珍しいアイテムですが、冬季もいつ降雪地域に赴く必要があるか判らない身としては、冬用アイテムのひとつとして用意してあります。
早速、久しぶりに引っ張りだしてきて車に積もった雪を下ろしたのですが、さすがにこれを首都圏で使っている人は珍しいのか、興味深そうにこちらに視線を送ってくる通りすがりの人も多くいらっしゃいました。

雪を除けた後は、ワイパーブレードを保護するために立てておきます。しかし、最近は空力面で抵抗となるワイパーブレードはボンネットフードの下に隠されている“コンシールド・ワイパー”が一般的。
パサートの場合は完全に隠されてはいない“セミコンシールド・ワイパー”なのですが、そのままブレードを起こそうとするとフードの後端にアームの一部が干渉してしまいます。そこで、一旦ワイパーを作動させて最大稼働した瞬間にエンジンをオフ。そして立ててやることで、積雪対策はひとまず完了です。

次に社用車1号機(日産フーガ 350XV)にも同様の対策を施します。ちなみにパサートはスタッドレスタイヤ未装着ゆえに雪が降ったらお休みしますが、フーガの方はYOKOHAMAice GUARD TRIPLE PLUS iG30を装着しているので、降雪時でも必要に応じて出動出来る体制が整えられています。

こちらもパサート同様に、まずは車体に積もった雪を除去。
そしてワイパーを立てる、といきたいところですが、残念ながらフーガは寒冷地仕様車にのみロックバック式ワイパーアームが装備されるので、非寒冷地仕様であるウチの個体はワイパーアームを立てておくことが出来ません。
致し方ないので緊急回避措置として、写真のようにワイパーを作動させて最大稼働した瞬間にエンジンを切って、この位置で留め置くことに。こうすれば雪の重みはアームやブレードにほとんど負担を与えませんので、前述のアームやブレード、リンケージ破損を最大限に防ぐことが出来るのです。

最新型はどうなっているのか把握していませんが、例えばクラウンではセミコンシールドタイプのワイパーアームを手動操作で立てられる位置に切り替えられる仕組みが備わっていたことがあります。具体的にはエンジンルーム内にあるカプラーの差し替えを行なうことで、アームそのものが数センチ上に移動してボンネットフードの影にいたものが露出するのです。これであとは手でアームを持ち上げれば立てることが出来る、という仕組み。

降雪地域ではやはり雪の重みによる破損の心配もありますし、寒冷地になるとフロントウィンドゥの氷結によってワイパーのリフィールもはりついてしまい、作動させるために手間や時間がかかったりリフィールを劣化させてしまうことも珍しくありません。
新車については北海道で売られる個体は全てが基本的に寒冷地仕様、それ以外でもメーカーオプションとして注文出来ますが、中古車となるとそうはいきません。また、非降雪/寒冷地のユーザーでも、雪国に車で訪れる機会が皆無である筈も無く。

見栄えの良さや、風切り音の低減、微々たるものでしょうが空気抵抗低減による燃費向上効果。コンシールド・ワイパーにはいろいろなメリットもあるでしょうが、実用面から言うと私自身はどうにも現状でベストとは思えない部分があります。
前述のクラウンのように、必要に応じてブレードの基準位置を切り替えられる装置が全車に備わっていれば良いと思うのですが・・・。
 
Posted at 2011/02/13 21:01:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産フーガ (Y50) | 日記

プロフィール

各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/2 >>

リンク・クリップ

office North-Star業務雑記帳(FC2) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/08/12 00:27:49
 
ADVAN Motorsports 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/08/12 00:27:30
 
NINJA TOOLS 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2007/09/17 19:46:48
 

愛車一覧

日産 フーガ 日産 フーガ
三菱ディアマンテ30M-SE、Y50型日産フーガ350XVに続く、三代目の“社用車1号機 ...
フォルクスワーゲン パサート セダン フォルクスワーゲン パサート セダン
マツダRX-8、三菱ランサーエボリューションVII GT-Aに続く、三代目の"社用車2号 ...
日産 フーガ 日産 フーガ
二代目となった"社用車1号機"。 日産フーガ350XV、ボディカラーはダークブルー。 ...
三菱 ランサーエボリューションVII 三菱 ランサーエボリューションVII
マツダRX-8の後継として導入した「社用車2号機」。 三菱ランサーエボリューションVII ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation