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2011年03月01日 イイね!

この道はいつか来た道?

この道はいつか来た道?カレンダーが3月に入って、なんとなく仕事の面ではようやく“2011年の年明け”を迎えたような気分。
もちろん通常の社会生活では1月の元旦が年明け、年度制の企業会計なら4月が“年明け”にあたるのかもしれませんが、私の場合は3月になると国内のモータースポーツが地方戦レベルで開幕を迎えることもあって、なんとなくですが3月が“年明け”という気分になってしまいます。

そんな3月初日は、まず打合せからスタート。
午後からのアポイント、道路の渋滞も予想して少し時間の余裕を持って先方へと向かったのですが、いつもの東名高速~首都高速3号渋谷線~首都高速都心環状線内回りというルートが気持ち悪いくらいにガラガラ。特に3号線は異常とも思えるほどの通行台数の少なさ、渋谷の先で視界に入ってくる先行車が僅かに2~3台という状態でした。
お蔭で予定よりも早く現着、少々時間を持て余してしまったのでコインパーキングに停めた車の中で、カーナビゲーションの登録地やハンズフリー電話帳の整理をしたりという余裕っぷりでした。

もっとも帰り道はいつものようにいつもの場所で多少の混雑があったので、往路がたまたまタイミングが良かっただけだったようですが・・・。

ところで、これほどまでに首都高速が空いている光景は、2008年の夏を思い起こさせるものでした。
投機的な動きから原油市場価格が高騰、その影響でガソリンの市販価格が急騰した2008年の夏。石油情報センターの東京地区のレギュラーガソリン小売価格についての週次調査を振り返ると、同年2月最終週は154.7円だったものが、8月第1週には186.0円にまで跳ね上がりました。この年は国会の与野党逆転減少により4月のみガソリンの暫定税率が廃されたことも記憶に新しいところ。当時の野党だった現在の政権党が「ガソリン値下げ隊」なるものを結成して、国会を「ガソリン国会」と銘打ち、その流れは政権交代への大きな足掛かりとなりました。

あれから2年半ほど経ち、こんどは中東情勢の流動化を主な要因として再び高騰をはじめた石油価格。

2009年の2月最終週に112.3円だったレギュラーガソリン1リットル当たりの東京地区での小売価格は、丸一年前の2010年2月最終週で130.0円、そして最新の調査結果である2011年の2月最終週で140.5円へと推移しています。
この一年間でおよそ8%の値上がり。参考までに政権交代が実現した2009年9月第2週の価格は130.8円でしたから、やはり8%ほど値上がりした結果となっています。さらに政権交代後の推移を細かく見ると、2009年10月に入って130円を割った小売価格はしばらく120円台で推移。2010年1月第1週には126.5円にまで下落しましたが、ここから上昇に転じて1月最終週には再び130台となりました。3月上旬に再び129円台に下がったものの、3週目からは130円台に戻し、5月上旬には140円台をつけてしまいます。その後は130円台半ばで比較的安定していましたが、今年に入って上昇傾向が強まり2月最終週でおよそ8ヶ月ぶりに140円台をつけたという展開になっています。

もちろんこの価格上昇はハイオクガソリンや軽油、灯油についても同じ流れで動いています。
厳冬期を過ぎて灯油の需要はピークを過ぎていることが救いといえる部分もありますが、それでもまだまだ寒冷地では暖房需要が向こう1~2ヶ月は続くでしょう。また運輸業界にとって燃料費の高騰は大きな経営上の足かせとなる要素。特にバスや鉄道(中でも気動車の割合が高い地方路線)、船舶においては、高速道路の割引施策によって就役が悪化しているところに、更なる追い打ちとなってしまうことも案じられます。

また、石油の価格上昇は全ての物価上昇要因となってしまいます。電気料金などの値上げがさらに行なわれる可能性もありますし、4月からの新しい高速道路料金制度において上限制度の導入が見送られたトラックについては、燃料費高騰のコスト高を荷主に転嫁できない運輸業界にとって厳しい要素となってしまうでしょう。
今回の石油価格上昇は産油国地域の政情という要因ゆえに、なかなか国内で解決策を見いだすことは難しいかもしれません。しかしこのままでは影響が広がってしまう恐れも強く、特に前述した公共交通機関においては路線縮小や廃業といった深刻な事態が散見される可能性も高いものです。

この石油価格高騰が一時的なもので済めば良いのですが、残念ながら下落要素がなかなか見当たらないのも現実的なところ。値上がり判断は素早く、値下げはなかなか行なわれず、最後には石油元売り各社が史上最高益を記録、などという展開も再現されそうな悪い予感もしてきます。

少なくとも政府は先手を打つかたちで何らかの対策を早急に決定する必要があるでしょう。
直接的な対策もそうですが、一方で高速道路料金の新体系についてももう少し熟考する必要があるように思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
 
Posted at 2011/03/03 23:34:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記

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各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
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