NorthStarのブログ一覧

3月3日は雛祭り。桃の節句であります。

そんな中でこの日は、午後からレーシングドライバーのインタビュー取材を行なってきました。取材場所は横浜市内のホテル、その1階にあるラウンジの一角。お話しをお聞きすることが主で、その上で参考程度に会話中の顔写真を数点撮影する、という感じだったので、かえって落ち着いて話が出来るシチュエーションとしては打って付けの環境。

これまでにも色々なシチュエーションでインタビュー取材を行なってきましたが、やはり大敵は“周りの騒音”です。インタビュー取材ではメモもとりますが、やはり後々の制作作業で重要になってくるのは録音した音声データ。サーキットの場合は基本的に1対1でインタビューするので録音機器を相手の口に近づけられますし、競技のタイムスケジュールを見て走行が無い時間帯を選んで取材を行なうことも出来ます。
厄介なのは競技会場を離れてのインタビューで、特に居酒屋などが会場の場合はかなり厳しい環境になってしまいます。食事をしながら数人の対象者にインタビューする“座談会”的な取材の場合は、周辺の喧騒も録音されてしまうので制作作業の段になって苦労することもしばしば。ゆえに特にこのような環境ではメモとりも必須となります。

その点、今回は幸いなことに物静かな環境。ラウンジの一番奥まった場所に席を確保したことも幸いして、とても静かで落ち着いた環境の中で2時間ほどじっくりお話しをお聞きすることが出来ました。また、取材終了後もいろいろとモータースポーツにまつわる内容の濃いお話しが出来たことは、大きな収穫でした。

ところでこうした取材において必須なのが録音機器。その昔はカセットレコーダーを使っていましたが、今ではICレコーダーが主役になっています。
やはりカセットに比べて軽量・小型である点や、長時間録音が可能である点、そしてなによりもデジタルデータとして取り扱いや保管が簡単で、径年劣化もほとんど無いというメリットがあります。

私が現在使っているのはSANYOの「ICR-PS502RM」。実はこれの前に「ICR-PS603RM」という上位機種を使っていたのですが、購入から僅か数カ月で紛失してしまいました。幸いだったのは重要なデータは全てパソコンに移してあり、レコーダー本体は空っぽの状態だったこと。しかし取材先で紛失に気づき、急いで電気屋さんに赴いて調達したのが現在使っているレコーダーです。

2007年1月23日付のエントリでは取材に使う“七つ道具”をご紹介しましたが、その際も録音機器は大切な道具のひとつとしてご紹介しています。
実は最近は便利なもので、本当にいざという場面で録音機器が無かった場合、手近に代役を務められるものが存在しています。それは携帯電話で、メモ機能を活用するとICレコーダーと同様の使い方が可能。機種にもよるでしょうか、録音データの保存先を外部メモリーカードに設定しておけば、かなりの長時間でも録音が可能です。
実際にやってみたこともありますが、サーキットの喧騒の中でもかなりクリアな録音を出来たことに驚いた経験があります。ただ、さすがに取材している姿はあまり良い感じではなく、相手に対しても失礼になってしまうような気がしますので、本当に“緊急対応”の策ではありますが。