
全日本ラリー選手権の第2戦、「
久万高原ラリー」は勝負を決するDAY2を迎えました。
生憎、天気予報の通りに土曜の夜から雨模様となった
久万高原町。DAY2の撮影スケジュールをどうしたものかと悩んだ挙げ句、結論は日曜日にちょっと早起きして空模様と相談して決めることにしました。
起床は午前5時30分。窓の外は・・・、雨。しかし思ったほど雨足は強くない感じで、表現としては“霧雨以上、小雨未満”という程度。もちろんSS(スペシャルステージ)が設けられている山の中は状況が異なる可能性も高いですが、この程度であれば朝一番のSSから撮影することに決定。
向かった先はSS7・大谷支線Ⅰ(7.04km)、昨日は使われていない道なのでウェットコンディションではあるものの路面が深く掘れているようなこともなく、さほど難儀するようなことも無く社用車1号機(
日産フーガ 350XV)でステージ内の撮影ポイントに到着。
一応は上下雨合羽、カメラにも雨具をセットした万全の体制で臨みましたが、幸いに雨はさほど勢いを強めることもなく。
0カーで試し撮りをして、いよいよ競技車両の撮影に・・・。と、ここで朝一番で寝ぼけていたのか大きな勘違いをしてしまいました。てっきりゼッケン1番のスバルWRX STIが来るもんだと悠長に構えていたら、やって来たのはゼッケン2番の
奴田原文雄選手組。そうです、
奴田原選手組がDAY1をトップで折り返していたため、DAY2のスタート順が入れ代わってトップバッターとしてやって来たのでした。
慌ててシャッターを切るも、設定はかなりいい加減なまま。なんとか写ってはいたものの、久しぶりに大ボケをかましてしまったのであります。

その後はなんとか撮影ペースを取り戻して、次々にやって来る車を抑えていきます。
ゼッケン7番は大西康弘選手組の「ADVAN-PIAA大西ランサー」。昨年、17年ぶりに現役復帰した名ベテランドライバーは、およそ20年前にグラベル時代の「ツール・ド・四国」を戦った経験の持ち主。
弘前市在住の大西選手、「
東北新幹線E5系 はやぶさ」をモチーフとしたカラーリングが映えるランサー・エボリューションⅩで、ベテランらしい力走を披露してくれました。
最終のSS14では、大勢のギャラリーを前に勢い余ってコンクリートウォールにマシンをヒット。それでもステージを走りきって無事にフィニッシュ、粘り勝ちの4位入賞を飾ることに成功。
弘前市はちょうど桜が開花して見頃を迎えていますが、大西選手もまずは“サクラサク”といった感じの好成績をおさめました。次の戦いでは“サクラ、マンカイ”となることに期待です。

若手の中で光る走りを見せてくれたのは、JN3クラスに4ドアのインテグラ・タイプRで出場した宇田圭佑選手組。
主力選手が難しい路面に手こずったかリタイアを喫していく中で、メリハリある走りで上位争いの一角に進出。タフなラリーをしっかり走りきって、見事に3位表彰台を獲得しました。
宇田選手組はロータス・エキシージで全日本ラリー選手権に参戦を続けている松本琢史選手のチームに所属。開幕戦の唐津ではロータスとインテグラ、2台のマシンとクルーで集合写真を撮影したのですが、その時はどことなく緊張した表情だったことを覚えています。
しかし今回は最終ステージを走りきってTCインする手前でコ・ドライバーの石川恭啓選手とともに、素晴らしい笑顔を見せてくれました。

JN4クラス&総合優勝を飾ったのは、「ADVAN-PIAAランサー」の
奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組。
全14SS中、実に8つのステージでベストタイムをマーク、ライバル勢に全く付け入る隙を与えない完勝ぶりでした。
昨年はアンラッキーなラリーも多く、今年に入っても開幕戦ではSS2で早々にマシントラブルの憂き目にあってしまった
奴田原選手組ですが、今回の第2戦で勝利の流れをしっかり掴むことが出来たのではないかと思います。
次の全日本ラリー選手権は
宮崎県の
美郷町を舞台に5月20日(金)から22日(日)にかけて開催される「
HIMUKA RALLY '11 in 美郷」。
短いインターバルを経てのグラベル連戦、シーズンの行方を占う意味でも要注目の一戦となることは間違いありません。
さて、こうして無事に第2戦の取材は終了。
「美川スキー場」をドタバタ気味に後にして、一路向かったのは
高知市。この日の夜は市内で土佐名物である“皿鉢(さわち)料理”を初めて経験。なかなかダイナミックな盛りつけに度肝を抜かれましたが、さすがは土佐の新鮮な海の幸だけあって美味しさは格別。
賑やかな食事を終えた後は、昨年同様に
リッチモンドホテル高知の一室に陣取り、ここからは私にとっては“お仕事本番”を迎えることになります。
Posted at 2011/05/06 22:00:09 | |
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