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2011年07月27日 イイね!

2011 夏の北陸、街並み散策&食紀行 (1日目・2)

2011 夏の北陸、街並み散策&食紀行 (1日目・2)小浜市敦賀市を巡って、それぞれの名物をいただいてきた北陸紀行の初日。

“ソースかつ丼”でお腹を満たした後は、北陸自動車道に敦賀ICから入って北上。今回の旅でメインとなる目的地が石川県。今年はゴールデンウィーク前に久しぶりに仕事で訪れましたし、それ以前にも何回かは足を運んでいます。
ただ、全国的に観光地としても知られている県都・金沢市は、ほとんど足を踏み入れたことがありません。もちろん移動中の通過点として行政区内を通ったことはありますが、特に観光などをじっくりした経験は皆無。なにしろ未だに駅を見たことはなく、市の中心街には一度として行ったことがないのですから。

そこで今回は、石川県の中でも金沢市を重点的に攻略することが大きな目的。
2泊3日のスケジュール、宿泊は市内に連泊してじっくり腰を落ち着けて名所・旧跡を巡ってみることにします。



■クルマ好きではない方にもお薦めの博物館!

石川県に入ってまずやって来たのは、小松市にある「日本自動車博物館」。北陸道の小松ICから25分ほどのところにあるこの施設は、セメント販売で財を成した初代館長の個人的なコレクションを中心に、約500台を常設展示しています。

入館料は高校生以上が1,000円、小中学生が500円。公営の博物館などよりは若干高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、なにより前述のように展示台数は500台というボリュームなので、1時間程度ではサラリと見て回るにも時間が足りないほどの充実度。
さらにこの博物館の大きな特徴は、この手の自動車展示施設にありがちな“誰もが認める名車”や“憧れのスポーツカー”に偏っていない展示内容。いや、これらももちろん抑えるべきところはしっかり展示されていますが、それよりもこちらの主役となっているのは“街中で見かけた懐かし車たち”。国産車の黎明期はもとより、高度経済成長からバブル経済期に至る、庶民へのモータリゼーションの普及において人気を博した市販車が大量に展示されています。

それも、高級車やスポーツカーに限らず、ごく普通の大衆車やコンパクトカーが多数。「昔、家でお父さんが乗っていた」とか「近所のオジサンが買って自慢していた」という感じで、見学に訪れた一人一人の記憶に刻まれている思い出を蘇らせてくれる懐かしい車たちがズラリ。ゆえに車にそんなに詳しくないという方でも充分に楽しめ、若かりし頃や子供の頃の思い出話にも華を咲かせられることは間違いありません。

せっかくですからこの場でも、私が個人的に気になった展示車両をいくつかご紹介していきましょう。

 日本自動車博物館
石川県小松市二ツ梨町一貫山40番地
電話番号  0761-43-4343
営業時間  9:00 ~ 17:00(最終入館 16:30)
定 休 日  祝祭日を除く水曜日、12月26日~31日
入 館 料  大人 1,000円、小中学生 500円、65歳以上 700円
駐 車 場  専用駐車場あり




◆日本自動車博物館|歴代の三菱車
 
展示はメーカーごとや年代ごとなど、ある程度のテーマに沿ってエリアがまとめられています。
写真は三菱車のコーナー。手前(左)からデボネア、ギャラン、ギャランGTO、FTO、ランサーと、昭和40年代の街中で多く見かけた車たちが勢ぞろいしています。このほかにも管内にはコルトやミニカ、ギャランΛなど、いろいろな車種が揃っていますので、懐かしい再開を果たせるという方もいらっしゃることでしょう。

個人的には三菱車の人気が高く、実際にシェアも大きい北海道の十勝地方で育ちましたので、特に懐かしさを感じるコーナーです。
中でも左から2番目の初代ギャランは、十勝地方ではタクシーとして多く使われていましたし、もちろん自家用車としての需要も高かった一台。なにより、私の家ではこのモデルの4ドアセダンを所有していましたので、懐かしさもひとしおです。

ちなみに初代は1969年に登場して4年間のモデルライフを過ごしました。ボディタイプは4ドアセダンと2ドアハードトップの2種類、1,500ccと1,300ccのエンジンをラインナップしていました(後に1,600ccを追加)。カローラやサニーと並び、まさに“ニッポンのファミリーカー”の王道を行く存在だったのです。
私の家にあったのは前期型の1,500ccエンジン搭載車で、ボディカラーはブラウンだったと記憶しています。



◆日本自動車博物館|トヨタ・クレスタ

1980年にデビューした、初代トヨタ・クレスタです。
1978年のイラン革命に端を発する石油価格の上昇、いわゆる“石油ショック”は日本経済にも大きな影響を与えましたが、実はこの間もGDP(国内総生産)は5%を超える順調な成長を見せていました。そして1980年代に入り、急激なドル高の進行による貿易収支の拡大もあり、経済的には大幅な反映を見せるという世相でした。

そんな中で自動車市場では高級志向が強まりました。それまで、一般的には1,300cc~1,500ccクラスの4ドアセダンが常道だったファミリーカーの世界でも、より上級な1,800cc~2,000cc車への需要が高まったのです。ボディサイズは5ナンバーのほぼ上限、これらは当時の3ナンバー車と5ナンバー車の税額が大きく異なっていたという背景も存在しています。

こうした5ナンバー上級車嗜好の高まりは、誰が名付けたか“ハイソカー・ブーム”などと称されました。
その筆頭格になったのがトヨタのマークII/チェイサー/クレスタという三兄弟。これらはスタイリッシュで高級感にある4ドアハードトップボディを販売の中心に据え、中でも初代クレスタはハードトップボディ一本に絞ることでパーソナル感を高めていたのです。
また、この初代が登場すると同時に、トヨタは新たな販売系列としてビスタ店を設立。FF上級サルーンのビスタとクレスタを両輪として、若々しいファミリーユーザー層の取り込みを計っていきました。

私にとっては、かなり好きだった一台です。特にリアの造形はなかなか秀逸なものであると思っている次第。
ちなみにグレード展開は豪華装備の「スーパールーセント」が中心。同型のマークIIでは「グランデ」、チェイサーでは「アバンテ」と、上級仕様には個性的なグレード名称が展開されましたが、こうした消費者心理を巧くくすぐるトヨタの販売戦略は見事なものだったと思います。



◆日本自動車博物館|いすゞ・フローリアン アスカ

今では乗用車の生産から撤退している“いすゞ”ですが、当時はGM(ゼネラル・モーターズ)との提携関係が強かった同社。長年に渡って生産・販売していた上級セダン「フローリアン」の後継モデルとして、1983年にGMの世界戦略“Jカー・プロジェクト”の一員となるニューモデルを誕生させました。

ボクシーな4ドアセダンボディのみを展開、質実剛健なドイツ車にも通じる雰囲気が通好みな一台でした。また、ディーゼルエンジンを得意としていた“いすゞ”らしくデビューの段階で1,800ccと2,000ccのガソリンエンジンに加えて、2,000ccのノンターボ・ディーゼルもラインナップ。少し遅れて2,000ccのターボ・ディーゼルが追加ラインナップされましたが、これはターボディーゼル車の世界速度記録を樹立するという偉業を成し遂げています。

存在そのものは地味でしたが、ガソリンエンジンもターボ仕様が追加されたり、ドイツのイルムシャーと提携して個性的なエアロパーツや専用の足回りを奢られた「irmscher」をラインナップするなど、多彩なユーザー層にアピールする商品力を持ち合わせていました。さらに後期型では世界初の乾式クラッチ式オートマチックである「NAVi-5」を搭載。昨今では普及が進んでいるこの方式のオートマチック、その先駆けとなったのがアスカなのです。

なお、私の手元にはこのアスカのカタログがいくつか保管されていますが、デビュー当時のものはイメージキャラクターが千昌夫さん/ジョーン・シェパードさんご夫妻でした。表紙を開くと折り畳まれたページがあり、これを開くと横長のページにアスカのサイドビュー、そして笑顔を見せるご夫妻の写真という構成になっています。
この御夫婦がその後どうなるかはご承知の通りですが、アスカの歩みは“いすゞ”の独自モデルとして製造・販売されたのはこの初代だけ。二代目は初代スバル・レガシィのセダン、三代目と四代目はホンダ・アコードをOEM供給されて、それぞれアスカを名乗って販売されていました。
先の乾式オートマチックと同様に、OEM供給という点でも昨今は世界的に事例の多いもの。いま振り返ってみると、色々な意味で先駆者だったのがアスカなのかもしれません。



◆日本自動車博物館|コンパクト・ホット・ハッチ

館内の一角で、興味深い展示を見かけました。
並べられた白いボディをまとう3台のコンパクトカー。左から初代の日産・マーチ、3代目のトヨタ・スターレット、そして2代目のダイハツ・シャレードです。これらは軽自動車からのステップアップユーザーなど、特に女性を中心に人気を博したコンパクト・ハッチバックモデル。ただ、ここに展示された3台は、その中でもハイパワーなエンジンを搭載してスポーツドライビング性を高めた、いわゆる“ホット・ハッチ”と呼ばれるグレードの車たちです。

マーチは一般公募でその名前が決まり、近藤真彦さんが初代のイメージキャラクターをつとめて1982年にデビュー。約10年という日本車としては異例に長いモデルスパンとなった初代ですが、1988年には競技専用車として「マーチR」をリリース。この市販仕様が翌年に登場した「マーチ・スーパーターボ」です。その名の通りスーパーチャージャーとターボチャージャー、ふたつの過給器を組み合わせた排気量930ccのエンジンを搭載。これにより低回転から高回転まで全ての領域でレスポンスの良いパフォーマンスを実現していたのです。
今ではフォルクスワーゲンが両機構を組み合わせたエンジンを主力にしつつありますが、こちらはあくまでも燃費性能を向上させることが主な目的。対してマーチはスポーツ性能を高めるためという、根本的な違いがあるのです。

スターレットのターボは若い男性から高い支持を集めていたモデル。展示車両は後期型で、その証拠にフォグランプがグリル内蔵タイプとされています。
スターレットは2代目のKP61G型で、日本初となる単一車種のみで競い合う「ワンメイクレース」が発足。モータースポーツ史にも大きな1ページを刻んだブランドですが、駆動方式がFF(前輪駆動)となった3代目もスピード行事を含めて高い戦闘力が人気を集め、モータースポーツをこのスターレットから始めた、という方も少なくないかと思います。
ターボモデルは排気量1,300ccで最高出力は105ps、小さいながらもキビキビした走りが特徴でした。

シャレードは世界で初めて3気筒・1,000ccという小排気量エンジンにターボを組み合わせたもので、CB-50型エンジンは最高出力80ps。展示車両は後期型で、名門と提携して生まれた「デ・トマソ」というグレードです。小気味よい走りを楽しめるこのモデルは、“猫科のターボ”というキャッチフレーズで人気を博しました。
シャレードと言えばディーゼルターボの存在が有名ですが、ガソリンエンジンにもしっかり“ホット・ハッチ”が用意されていたのです。



■北陸の海の幸を回転寿司で味わう!

夕方になって金沢市に到着。市内中心部にあるホテルにチェックインする前に食事を済ませて、ホテルではのんびりと過ごすことにしました。
そこで夕食のメニューとして選んだのは回転寿司。北陸は豊富な海の幸に恵まれていることは誰もがしるところですが、コストパフォーマンスが高く気兼ねなくこれらを楽しめる回転寿司も、北陸が発祥のスタイルです。

暖簾をくぐったのは市内に数店舗を展開している地場チェーンの「もりもり寿司・藤江店」。国道8号・金沢バイパス沿いという立地は、北陸自動車道・金沢西ICからもほど近く、車でのアクセスにとても便利です。

ネーミングこそ少々ファニーな感じですが、お店はちょっと高級な感じの回転寿司。いわゆる“100円寿司”とは異なり、レーンを流れてくる寿司をひとつひとつ見ても、ネタの良さがわかるクオリティです。
こちらでお薦めなのは「三点盛り」の各シリーズ。色々な味を試してみたいという方には打って付け、中でも「北陸エビ三点盛り」「日本海三点盛り」「イカ三点盛り」などは、地元の美味しさを色々なかたちで堪能出来るお得なメニューです。

単品でも北陸を代表する味のひとつである「ぶり」はいろいろな種類がありますし、高級魚として知られる「のどぐろ」もぜひ食べておきたいところ。あとは北陸名物で外せないアイテムの軍艦巻きとして「白えび」と「ほたるいか」も忘れられません。ちなみに「白えび」については、サイドメニューで唐揚げも用意されていますので、こちらもお薦めです。

 もりもり寿司・藤江店
石川県金沢市藤江南3-106
電話番号  076-268-6843
営業時間  11:00 ~ 22:00(L.O. 9:45)
定 休 日  年中無休
駐 車 場  専用駐車場あり




■市内観光に便利、車でのアクセスも良好な老舗ホテル!

豊かな海の幸でお腹もいっぱいになったことから、市内中心部へと車を走らせて予約しておいたホテルにチェックイン。今回2泊するのは、金沢駅から徒歩10分、車ならは金沢西ICから約15分のところにある「金沢スカイホテル」です。

このホテルはレストランや宴会場、婚礼営業なども展開しているシティホテル。地元では老舗として知られているようで、建物などのハードウェアには古さを隠しきれない部分があるものの、スタッフの応対やサービス、部屋の清掃などは高いレベルにある施設です。
立地は目の前が“金沢の台所”として親しまれ、定番の観光スポットにもなっている「近江町市場」。市内の観光で外すことの出来ない「ひがし茶屋街」や「香林坊」、「兼六園」などに足を運ぶにしても、バスやタクシーの便も良いのでなにかと重宝するロケーションです。

さらに面白いのは、このホテルは百貨店の「めいてつ・エムザ」と建物は一体化しており、ちょっとした買い物や食事はデパートでほとんど済ませられるので便利なことこの上ありません。銘菓などお土産の購入はもとより、食べ物や飲み物、お酒やおつまみも、デパートがとなりにあるのですから本格的なものを調達することも難しくありません。

なお市街地中心部ということで駐車場事情も気になるところですが、路地をはさんだところにある750台収容の「名鉄スカイパーキング」をデパートと共用しています。この駐車場は建物と回廊でつながっているので雨や雪でも安心、さらに自走式立体駐車場なので背の高いミニバンなどでも入庫可能です。
ただ、規格が古いためか駐車スペースのサイズは小さめ。特に横方向が狭いので、車幅のあるモデルでは難儀してしまうかもしれません。駐車場の4階フロアはゆったりした駐車枠が設けられているのですが、ここは競争率も高め。地元の買い物客と思われる軽自動車が広いスペースに停めているのを見てガッカリもしたのですが、出来れば回廊で建物と直結していることもあって4階に駐車できればベストです。

部屋の設備は調度品に古さを感じるものの、高速インターネットも有線LAN方式で文句なし。高層階は見晴らしも良く、屋外の喧騒とも無縁なので、なかなか居心地のよいホテルです。

 金沢スカイホテル
石川県金沢市武蔵町15-1
電話番号  076-233-2233
チェックイン 13:00  チェックアウト 11:00
駐車場  750台収容、宿泊者は1泊500円



●ルートマップ|敦賀ヨーロッパ軒・本店 → 日本自動車博物館 → もりもり寿司・藤江店 → 金沢スカイホテル
 
Posted at 2011/08/05 20:35:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 日記

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