
長いようで短い2泊3日の北陸紀行も、今日でいよいよ最終日。2泊した「
金沢スカイホテル」をチェックアウトしたら、昨日は丸一日駐車場の番をしていた車のエンジンに火を入れて、能登半島横断から東京まで一気に走る一日がスタートします。
今日の予定は
金沢市を後にしたら、能登半島を
かほく市まで北上。ここでお昼ごはんを食べてから、半島を横断して東側へと移動、ちょっと気になるスポットに立ち寄ってから、
富山県で夕食をいただき、その後は一気に東京への帰路につくという流れです。
ということでまずは
金沢市に別れを告げて、国道159号を北上します。
■信じられない激安ランチ!

「
金沢スカイホテル」をチェックアウトしたのは午前10時。一般的な観光客であれば時間を惜しんでもっと早くホテルを出るのでしょうが、東京への帰路も控えている身としてはノンビリと朝を過ごしていました。
そして車を走らせること小一時間ほどでやって来たのが、
かほく市。人口およそ3.5万人で、特産品として長芋やブドウ、スイカと、意外にも海の幸は筆頭として紹介されていないのです。それというのも、この地は砂丘など独特の地形を活かした農業も盛んで、これは北陸でも独自性の強いもの。ゆえにもちろん海にも面しているので日本海の豊富な海の幸にも恵まれていますが、あえて特産品の筆頭としては魚介が挙がらないということなのでしょう。
そんな街を訪れたお目当ては、安くてボリュームたっぷりに美味しい海の幸を味わえる店があるという情報を仕入れたから。
国道沿いにあったそのお店は「
やまじゅう」。ウェブサイトをご覧いただければ分かりますが、民宿も営んでおられる、というか民宿や会合の場というのがメインで、いわゆる食堂然とした店構えではありません。
宿のフロントに足を運ぶと、ちょっとした広間に通されます。こちらがお食事処となるようで、まずはお茶で一服。
メニューを一通り眺めてみますが、やはりここは「やまじゅう定食 (1,050円)」で決まり。オーダーしてしばし待っていると、まずは小鉢などが運ばれてきます。その後は矢継ぎ早に刺身盛り合わせ、焼き魚、ご飯に味噌汁に香の物と、テーブルの上はあっと言う間にスペースの空きが無くなりました。
これだけ揃って1,050円。激安としか言いようがありません。もちろんどれも新鮮で美味しいことは言うまでもありませんが、どうやら噂では宿泊すると夕食はもっと凄いことになるのだとか・・・。北陸の魚を思いっきり食べたいという方は、ぜひ宿泊を検討されてみてはいかがでしょうか。
魚料理・民宿 やまじゅう 石川県かほく市浜北ハ20-1 電話番号 076-283-3455 駐 車 場 専用無料駐車場あり |
■初夏の石川を彩る和菓子

美味しい魚でお腹を満たした後ですが・・・、なぜかやって来たのは市内の和菓子屋さん。
「中田菓子舗」は幹線道路から外れた住宅街の中にあるお菓子やさん、失礼ながらまず観光客が足を運ぶ機会は少ないのではないかと思われます。しかし逆に言えばこうした地域に根付いたお店にこそ、その土地に伝わる美味しいものがあるはず。ということで暖簾をくぐってみると・・・。
ショーケースには色とりどりの和菓子が。その中で目を惹いたのは、鮮やかなグリーンやピンク、ブルーのお饅頭。それらは爽やかな色合いで、およそ一般的な和菓子の“お饅頭”には似つかわしくない感じです。あえて色付きの饅頭といえば慶事に見かける“紅白饅頭”がありますが、これとも違う。たしかに涼を呼ぶ感じの爽やかな色合いですが、なんとも違和感のある存在です。
これは石川県に古くから伝わる「氷室饅頭 (写真・左)」。こし餡の入った酒饅頭ですが、7月1日に食べるのが金沢を中心とした石川県の風習となっているそうで、6月末に訪れたことから店頭に並べられていたのでした。
古来、旧暦の6月1日(現在の7月1日)には、加賀藩では「氷室開き」という催しが執り行われていました。冬の間に雪を保存しておいた「氷室」を開いて取り出す日で、加賀藩では自ら使うのみならず、江戸幕府へも氷を献上していたそうです。この時に、無病息災を願って食べていた麦饅頭が「氷室饅頭」。今では酒饅頭になり、やはりこの時期に市民の皆さんは暑い夏を元気に乗り切れるようにとの願いを込めて食べるのだそうです。
中田菓子舗 石川県かほく市高松流川ツ2 電話番号 076-281-0780 営業時間 8:00 ~ 20:00 定 休 日 日曜日 駐 車 場 専用無料駐車場あり |
■日本で唯一のビーチサイド・ロード!

おやつを買いだしたら、車を海沿いへと進めます。
目的地は日本で唯一、砂浜を走ることができる「
千里浜なぎさドライブウェイ」。
宝達志水町から
羽咋市にかけて約8km続く砂浜は、目の細かい砂が締まっているために乗用車はもちろん観光バスなどの大型車でも走行することが可能。
あまりに波打ち際まで行くと埋まってしまう危険性はありますが、多くの車が行き交っているワダチのあるあたりを走っている分には何の心配もなく普通の道と同様に走行することが出来ます。
私自身はここを走るのは
2007年8月16日以来の2回目。以前は真夏の好天下でしたが、その時は海水浴客で賑わっていた為に沿道は駐車車両であふれ、道も渋滞気味だったりしました。しかし今回は交通量も非常に少なく、空模様がやや曇っていたことは残念でしたが、写真撮影などを気兼ねなくすることが出来ました。
この道、通行は無料。走った感覚は一般的な舗装路面よりはグリップ感が希薄ですが、砂利道よりはよほど安定感を覚えます。また砂の吸音効果もあるのか、なんとも静かなところが印象的。ただしところどころに段差があり、これは目視で見つけにくい箇所もあるので、スピードは控えめに走ることをお忘れなく。またドライブウェイの出入り口には段差が大きい箇所もあるので、地上高の低い車やリップスポイラーなどを備えている車は要注意です。
千里浜なぎさドライブウェイ 通行料金 無料 営業時間 24時間走行可能 注意事項 高波・強風時などは通行規制あり |
●ルートマップ|金沢スカイホテル → やまじゅう → 中田菓子舗 → 千里浜なぎさドライブウェイ
Posted at 2011/08/11 19:10:16 | |
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