
概ねそうなるであろうとは予測していましたが、案の定早朝出発の前夜は眠りにつくタイミングを見失ってしまい、結果的には午前2時すぎに撮影機材を積んだ社用車1号機(
日産フーガ 350XV)で事務所を出発。
世間は今月二回目の三連休ですが渋滞とは無縁の深夜帯、首都高速道路を快調に走って東京湾アクアラインへと入り、
海ほたるまでやって来ました。ここで少々の仮眠を目論んでいましたが、やはり眠りにつけずに車内DVD鑑賞会を実行。
午前6時をすぎて活動を再開、やって来たのは「
袖ヶ浦フォレストレースウェイ」です。
2009年にオープンした都心からもっとも近いサーキットは、全長2,436mのコースを有しています。既にJAF公認競技会や各種イベントが催されてきていますが、実は私自身このサーキットを訪れたのは遅まきながら今回が初めて。ま、単に来るタイミングが今まで無かった、ということに尽きるのですが。
初めてのサーキットということで慣れない部分もありますが、旧知のカメラマン氏もたまたま取材に来られていたので、どんな感じの撮影ポイントがあるのかを伝授していただきました。
その上でコースサイドのメディアエリアで撮影してみましたが、正直なところ殺風景というかなんというか……。縁石がコーナーにないことと、ランオフエリアの手入れが行き届いていないために、本格的なサーキットコースという感じではなく、どこかの一般公道にも見えてしまうようなカットになってしまいました。もちろん私自身の撮影技術が全くもって未熟であるというのも隠しようのない事実ですが。
ところで今回、楽しみして私の中で目玉と位置づけていたのが「
Lotus Cup Japan 2011」。2007年にエリーゼSのワンメイクで発足したナンバー付き競技車両によるレースは、現在ではエリーゼSと2-ELEVEN、さらに今季からは新型のエリーゼによって競われています。
このシリーズには発足初年度から取材で足を運んでいましたが、最近はちょっと遠ざかってしまっていたので、今回は古くから参戦されているみなさんと久しぶりの再会をすることが叶いました。
「
Lotus Cup Japan 2011」は発足の頃から、参加者のマナーが良い“ジェントルマン・レース”という印象があります。ワンメイクレースは総じて和気あいあいとした雰囲気のものが多いですが、ワンメイクゆえにドライバー同士の腕のぶつかり合いになるケースも多く、これが一歩間違うと妙にパドックの雰囲気が険悪になってしまったり、疑心暗鬼が渦巻いてしまっていたりするものです。
しかし「
Lotus Cup Japan 2011」については、そのような不穏な空気を感じることが全くありません。コース上ではもちろん真剣に戦っているみなさんですが、パドックに戻ると笑顔で談笑していたり、真剣にドライビングスキルアップを目指した熱いトークをしていたりと、やはりベースとなっているクルマが紳士の国たるイギリス生まれの
Lotusだからかと納得させられるくらいに、みなさんとても紳士的な立ち居振る舞いを見せてくれています。
「
Lotus Cup Japan 2011」に参加しようと思ったら、まずは車を調達するところからスタート。最新のエリーゼ・カップカーは649万円のプライスですが、もちろんこれにはレース参戦に必要な安全装備類が全て含まれています。カップカーは最高出力100kW(136ps)の1,600ccエンジンを搭載しており、ベースモデルの510万円に対しては140万円ほどのアップとなります。ただし前述のようにロールケージなどが組み込まれており、このまま競技に参戦できる状態にありますから、決して割高なプライスではありません。
次にエントリーですが、基本は年間エントリーで費用は2011年の場合で52.5万円。これで2011年は全4戦に参戦することが可能です。ちなみにライセンスはもちろんJAFの国内A級以上が必要となります。
車両代金と参戦費用で700万円ほどになりますので、決してこの価格自体は手軽というレベルではありませんが、ことモータースポーツとして他のカテゴリーと比べたときには大いに魅力を感じられるのではないでしょうか。
なによりナンバー付きという普段も使える車であり、維持費などの面でメリットが大きいこと。本格的なスポーツカーをベースとしているので耐久性やサーキット走行性能に優れ、クラッシュさえなければランニングコストも決して高くはないこと。そしてなにより、他のワンメイクレースとは異なり、見た目にもわかりやすく格好良いスポーツモデルを使っている点は、せっかくお金をかけてモータースポーツを趣味にする以上は“格好よさ”がポイントになると思いますので、お薦めする大きな理由になります。
前述のようにレースや参加者の雰囲気も良く、決して排他的だったりするようなこともない「
Lotus Cup Japan 2011」。
肩肘張らずに週末をサーキットで過ごしたい、ドライビングスキルを真剣にアップさせたい、そんな方にお薦めのワンメイクレースです。
Posted at 2011/10/07 23:17:58 | |
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