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2011年10月23日 イイね!

FIA WTCC Race of JAPAN・4

FIA WTCC Race of JAPAN・44回目の日本上陸を果たした、世界最高峰のツーリングカーによるスプリントレース「WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)」。ことしは3年連続で開催されてきた岡山国際サーキットを離れ、新たに戦いの舞台として鈴鹿サーキットの東コースが設定されました。
当然、この新しいコースを各選手やチームがどう攻略してくるのかは大きな見どころのひとつ。さらに日本人ドライバーは、初のシリーズフル参戦を果たした谷口行規選手、そして世界にその名を知られるラリードライバーの新井敏弘選手などが出場、こちらの戦いぶりについても話題を集めるところでした。

しかし。

特に関係者にとっての最大の関心事といえば、戦いの行方がどうのこうの以前の問題として、「果たして今年も雨なのか?」という点に尽きたのではないかと思います。

2008年の初上陸以来、毎年雨にたたられ続けてきたWTCCの日本ラウンド。その中では、サポートレースは文句無しのドライコンディションだったのにも関わらず、WTCCの決勝コースイン時間に合わせるかのように雨が降りだしてしまったということもありました。
とにかく過去3年、6戦の決勝正式結果表には、その全てに「天候:雨/路面:ウェット」と記され続けてきたのです。

今年もレースウィークに入ると天気予報は雨の可能性が高いことを伝えてきました。ただ、やや不安定な面もあったようで、予報はコロコロと変化していきました。土曜日の雨は致し方ないと覚悟していましたが、結果的にはそれほどの雨量でもなく、ウェット宣言は出されていたもののスリックタイヤで走行できるシチュエーションが続きました。
そして問題の日曜日。なんとか今年は太陽も味方についてくれたようで、結果から言えば2レースともにドライコンディションの下で熱戦が展開されました。ただ、実際には上空は不安定だったようで、竜巻雲のような怪しいものもサーキット近くの空に目視で確認することができたのです。

いよいよ迎えた第1レース(第19戦)の決勝。
私はメディアセンターでモニターやパソコン画面を通じて情報を集めてチェックしていましたが、スタート直後に数台が絡むアクシデントが発生。早々にセーフティカーが導入される波乱の展開となりました。リ・スタート後はトップに立ったアラン・メニュ選手がレースをリード、後続を寄せつけない走りで今シーズン3勝目を獲得。また谷口行規選手も好走を見せて、自己最上位となる総合7番手でフィニッシュしました。

第2レース(第20戦)は、スタンディングスタートを得意とする後輪駆動のBMW、中でもトム・コロネル選手がロケットスタートを披露。2番手から1コーナーまでの間にトップを奪うと、レースリーダーとして周回を重ねていきます。
第1レースと比べて淡々と各車は周回、事前に言われていた「鈴鹿東はパッシングポイントが少ない」ことが見えてきました。しかし、単調なようでいても、そこはさすがに世界選手権だけあって、今度は後半に入って高度な技の応酬が繰り広げられます。先行するコロネル選手を追うのは、ドライバーズポイントでランキングトップに立っているシボレーのイヴァン・ミューラー選手。この鈴鹿東はタイヤに厳しいという下馬評がありましたが、着実に真後ろからプレッシャーを懸け続けるミューラー選手の走りは、恐らくコロネル選手にタイヤ消耗を進めさせようという意図も含まれているものでした。
そして終盤、一気に勝負を仕掛けようとしたミューラー選手。しかしそこはコロネル選手も意図を理解していたようですし、実際にはタイヤのパフォーマンス的に全く問題無かったこともあり、しっかりポジションを守りきってウィニングチェッカーを受けることに成功。

今回の鈴鹿ラウンドは、アグレッシブにコースを攻めていくという面、そして一方では世界選手権のタイトルに相応しいトップドライバーによる技の応酬と攻防戦、つまりWTCCが持っているふたつの魅力を存分に味わえる内容だったと思います。

レース終了後はメディアセンターで日暮れまで制作作業や写真データの受け取りなどを進めます。
ある程度の進捗状況になって一段落ついたと思ったら、時刻は既に20時近く。サーキットを後にしてホテルへと戻り、ここからが私にとっては仕事の本番。明日のチェックアウトまで、制作作業を黙々と進行させていったのでした。
 
Posted at 2011/11/07 04:55:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記

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