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2011年10月28日 イイね!

気になる行く末

気になる行く末日々、数えきれないほどのニュースが行き交っている現代社会。その全てを網羅するのはさすがに無理ですが、インターネットの普及により積極的にこちらからアプローチしてやれば、全国、全世界至るところで「いま、起こっていること」を認知することが出来る世の中になりました。
それは決して世界の政治・経済情勢であるといった大げさなものではなく、日本国内の各地域におけるニュースについても同様です。

私の場合はテレビの無い生活を長年続けていますので、ニュースなどの情報源は基本的にインターネット。定期的に報道機関や通信社、官公庁などのサイトを巡回して、いろいろな情報に目を通すようにしています。
その中では、なんとなくですが生まれ育った地域のニュースもチェック対象としており、ローカル新聞のサイトなどを覗きに行っています。今日は、そこで見かけたニュースのご紹介。

●「北の京芦別」、今月末で休業 従業員30人は退職へ
Doshin web (北海道新聞)  2011年10月29日 11時20分

芦別市にあるレジャー施設、「北の京芦別」が11月1日から休業するという報道です。この施設、意外と歴史は古く開業は1970(昭和45)年ですから、実に40年にもわたる歴史を有していました。開業当時からの名称は「芦別レジャーランド」、これが1988(昭和63)年に現在の名称に変更され、翌年にはシンボルとなっている高さ88mの北海道大観音が建立されました。

当時はバブル景気の影響もありましたが、「総合保養地域整備法(通称:リゾート法)」が1987(昭和62)年に制定されたことや、金融機関の融資合戦が繰り広げられていたことなどもあり、全国各地でテーマパークやレジャー施設の新規開業や拡充が見られました。
北海道で言えば、同法によって重点整備地区の第1号に認定された「アルファ・リゾート・トマム」では、'87年から'89年にかけて超高層ホテルを開業するなど拡充が図られました。一方では'88年、その後の北海道拓殖銀行の破綻につながる「札幌テルメ」がオープン。同じ年、道南の恵山町では既存のホテルを鉄鋼加工メーカーが買収してリゾート地として拡大した「恵山モンテローザ」が誕生しました。さらに翌'89年、道東にも帯広市にドイツをモチーフとしたテーマパークの「グリュック王国」が開業します。
さらに'90年には芦別市に「芦別カナディアンワールド」がオープン。'92年には登別市の「天華園」が続き、各地方にレジャー施設が雨後の筍よろしく誕生していきました。
しかし、バブル経済が終焉を迎えるとともに、これらの施設にも秋風が吹き始めます。そもそも長い冬というテーマパークの集客には絶対的なハンデとなる条件を背負う北海道、さらに海外旅行志向の強まりもあって動員数はほとんどの施設で開業直後にピークを迎えて、あとは右肩下がりという状況になっていきました。

そんな中で、言ってみれば道内では老舗のレジャー施設だった「北の京芦別」。バブル崩壊後も派手さは無いものの営業を続けており、特に温泉などは地元客需要も少なくなかったようです。ですが、名称を改めて以降、大観音を皮切りとして不思議な宗教色を強めていきました。私自身は実際に足を踏み入れたことはありませんが、園内にはあちこちに仏像などがあったそうですし、一方で施設の老朽化も隠しきれないところまで来ていたようです。

結果としては営業休止という、恐らくは多くの人が予想していた通りの展開になった今回の報道。ただ、気がかりなのは今後の施設の行方にあります。
短い報道内容を見ると、運営会社が撤退して休業に至ると記されています。つまり所有者は別にいると予想されるのですが、このまま行くと大規模な廃墟になってしまうことは想像に難くありません。そうなると治安悪化や思わぬ事故・火災なども懸念されるところです。

淡路島では高さ80mの「世界平和大観音像」を有する観光施設が2006年に閉鎖されましたが、その後の所有者不明ということで放置状態が続いた結果、観音像の劣化が進行して倒壊の危険性まで指摘されるに至りました。最近になって淡路市が異例の立ち入り調査を行いましたが、民間施設であり所有権もややこしい状況になっているために、抜本的な解決策は見いだせていないようです。
芦別についても、状況によっては似たような問題が生じる可能性があります。少なくともこの「北の京芦別」は幹線国道からそう離れておらず、国道を走行する車にとっては巨大な観音像が否応なしに視界に入ってくる存在です。これが放置されて老朽化や劣化が進行してしまうと、市全体のイメージダウンになることも避けられないでしょう。

なんらかの解決策が早急に実行されることを願いたいニュースのひとつでした。
 
Posted at 2011/11/12 02:28:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 日記

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