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2011年11月04日 イイね!

適切なトラブル対応

適切なトラブル対応2011年も11月に入って、うっすらとですが歳末が近づいている雰囲気も街中には漂いはじめました。これからの時期は何かとせわしなく、残念ながらメディアを通じて事件や事故に関するニュースに触れる機会も増えるようになってきます。
この日もいくつかのニュースサイトを巡回してみると、全国各地からニュースが発信されていましたが、その中でちょっと気になったのが痛ましい交通事故に関する報道です。

●パンク修理中に大型トラック突っ込む 3人死亡 静岡の東名高速
msn産経ニュース(産経新聞)  2011年11月4日 10時38分

未明の東名高速道路で、路肩に停車してタイヤのパンク修理を行っていたところに大型トラックが追突し、3人が死亡したという事故を伝える内容です。まずは不幸にして亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
本件について警察は、大型トラックの運転手を自動車運転過失致死傷の現行犯で逮捕し、事故の状況や運転手の勤務状況についても詳しく調べているとのことです。

この事故について、大型トラックの運転手は「ぼんやりしていた」などと話しているということで、発生時刻が午前5時25分ごろとありますから、最悪は居眠り運転の可能性も視野に入れての捜査が行われることでしょう。居眠りをしていなくとも、単調な走りになりがちな深夜や未明の高速道路では、長距離運転手は特に「覚低運転」という無意識のうちに注意力や判断力が低下した状態に陥ってしまう可能性もあります。
ゆえに、事故の大きな原因として、まずは追突した大型トラックの運転手の責任は免れないところです。

しかし、その上で私個人としては若干の疑問も抱きました。
リンク先の記事には警察が撮影した現場の写真が掲載されていますが、ダブルキャブの小型トラックと思われる被害者側の車両は、路肩に停車している状態にあることがわかります。その上でフロントの右タイヤに交換作業を行っている途中と思われる痕跡を見て取れます。
記事と照らし合わせると、4人の乗員はパンクによって車両を路肩に寄せて停車させました。そして全員が外に出て、修理をする者と後続車の誘導を行う者に別れていたとのことです。

まず最初の疑問は、誘導を行っていたとありますが、果たしてどのようなものだったのか。高速道路を走行する場合は装備が義務づけられている停止表示器材、これをきちんと車両後方に設置していたかどうか。この停止表示器材、代表的な三角表示板などは単におけば良いというものではなく、効果を発揮させるには最低でも50mほど後方に設置する必要があります。
また、継続検査(車検)の検査項目としてもお馴染みの発炎筒。時間帯からしてまだ暗い中での故障ゆえ、誘導には絶対に必要なものですが、これもきちんと使っていたのか否か。

そして、次の疑問としては、誘導以前の問題として写真を見る限りは右側、つまり走行車線側のタイヤを交換する作業に、とても十分なスペースがあるとは思えない状況の中で、なぜ自ら作業を行ったのかということです。
これは小さな掲載写真からも容易に想像できるところですが、このフロント右タイヤのところで交換作業をするというのは、相当な度胸が必要だと思います。気をつかって誘導に気づいて追越し車線に移って通過してくれる車両ばかりとは限りません。この僅かなスペースで作業をしている最中に、大型トラックが走行車線を通っていくと、まさに作業している人の背中の直後をトラックが駆け抜けていくわけで、相当な恐怖心を覚える筈です。

その上で最大の疑問は、停車しているトラックの脇に見える非常電話。
この場所で停車して作業を自ら行っていたのだとしたら、亡くなった方々には大変申し訳ありませんが、無謀としか言いようがありません。今では携帯電話が普及していて、仮に非常電話の無い場所で故障しても、警察や道路会社などに連絡するのはたやすいことです。さらに非常電話から通報すれば、現在地が一瞬にして相手側に伝わりますから、この場所で故障して自ら修理にあたるという考えがどうにも理解出来ません。
 
道路会社やJAF(日本自動車連盟)に連絡すれば、プロフェッショナルがしっかり安全を確保した上で修理にあたってくれます。高速道路上では必ず二次的な事故を防ぐために、後方警戒にあたる車両がやってきて、黄色や赤色の灯火や発炎筒などを活用して後続車に警戒を呼びかけます。その上で現場で作業、もしくは安全な場所まで牽引などで移動という、次の対応をプロフェッショナルの視点から行ってくれます。
それと同時に、道路上にある情報板やVICSを通じて故障車の存在が知らされますので、こうした場面で自ら修理作業を行うことは絶対に避けたいところなのです。

昨今の自動車やタイヤは性能や耐久性が向上して、そうそう故障やパンクに遭遇することもなくなりました。
しかし、工業製品である以上はトラブルに絶対あわないという保証はどこにもありません。だからこそ、万が一の事態になった場合に、まずは自らの安全をしっかり確保することを最優先するという考え方を身につけておく必要があるのです。
事故や故障で高速道路上に停車した場合、まずは停止表示器材や発炎筒を用いて後続車に警戒を呼びかけで二次的な事故を防ぐ。その上で車を離れ、ガードレールの外側など安全を確保出来る場所に速やかに退避し、非常電話や携帯電話で警察や道路管理者に通報する。携帯電話からの場合は、「路線名」「上下線の別」「キロポスト表示」「事故の状況やけが人の有無」といったことを、落ち着いて通報することが必要です。

少なくとも高速道路を利用するか否かに関わらず、万一の備えとして停止表示器材と発炎筒の装備状況を確認し、使い方についても一通り説明を熟読しておくことが賢明です。
 
Posted at 2011/11/17 01:28:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車全般 | 日記

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