ホテルルートイン渋川で目覚めた火曜日の朝、窓の外には嬉しいことに気持ちよい青空が拡がっていました。午前9時にホテルをチェックアウト、いよいよ今回の主題である「紅葉素材撮影」が本番を迎えました。
そこで紅葉の名所を目指すわけですが、その前にホテルからそう離れていない
「道の駅 こもち」に立ち寄り。こちらでは地元産の野菜などが数多く、しかも安価に売られているという話を、"しろぶぅさん"が仕入れていたための訪問。そして立ち寄ってみると、確かに野菜もたくさんありましたが、当地名産の"こんにゃく"なども目を惹きます。
さらに気になったのは、手作りの弁当や惣菜も売られていた点。これが驚く安さで、コンビニで売られているものよりも遥かにおかずの種類が多くボリュームもたっぷりのお弁当が、なんと380円!! このほかにもいろいろありましたので、折角だからと「おこわ」や「おでん」を昼食用に調達します。
買い物が終わったら、今度こそ撮影地へ移動。
小一時間走ってやってきたのは、
沼田市にある「
吹割の滝」です。ここは日本の名滝百選にも数えられており、三方向から流れ落ちる形状は「東洋のナイアガラ」とも呼ばれています。もちろん紅葉の名所でもあり、カエデやケヤキ、モミジなどが色づく今の季節は観光客でより賑わいます。
しかし。
この滝についてインターネット上を調べていくと、実に多くの悪評に行き当たります。そのほとんどは駐車場に関するもので、「有料であることを大きく掲示していないところで、出ようとしたらお金を請求された」、「駐車する際に、駐車料金ではなく商品券を買わされた。そして店は品揃えが悪く、しかもペットボトル飲料が200円など高価」というような体験談が多数見受けられます。
さらに凄いのは、市役所のサイトにあった以下のページ。
●吹割の滝駐車場について(平成22年9月)
-
沼田市 (旧・利根町 産業課)
なんと市役所さえもが、観光客に不快な思いをさせる業者の存在を認めて、注意を呼びかけています。こうした背景があるゆえ、観光ガイド大手のサイトも、良く見るとこの地の紹介については「駐車場は有料、無料の注意が必要」などと注釈をつけて、訪問の際は気をつけるように呼びかけています。
全国各地の観光地で、こうした駐車場に関するトラブルは珍しいものではありません。有名観光地では無料の公営駐車場などの周囲で、有料の民間駐車場が必死の客引きを行っていることもありますし、中には有料であることを大きく表示しないで客引きをしているというケースも見受けられます。ですが、一カ所の観光地、それも決して広くない範囲のところで、ここまで悪評だらけというのも珍しい気がします。
ただ、良く調べていくとわかるのですが、無料の公営駐車場も用意はされています。そこで現地に着いたら、車はそちらに駐車しました。ただ、ここも何と駐車場の一角に軽トラックでやってきて、焼き芋を売っている人がいたのには驚き。この地域には、とにかく商売熱心な人が多いようです……。
公営駐車場は乗用車12~13台程度が収容可能。沼田方面からアプローチすると、吹割の滝がある地域の入り口にあたるところに用意されていますが、看板などが非常に小さいため見落としてしまう可能性も高いので注意が必要です。
駐車場からは国道を5分ほど歩きます。途中、多くの土産物店と駐車場、そして滝の至近に行ける遊歩道の入り口があります。私たちは紅葉撮影が目的なので、これらはスルーして川を渡って対岸に行ける遊歩道へ。足元はやや心もとない場所もあるので履物には注意が必要、かつアップダウンもそこそこあるので飲み物の持参をお薦めしますが、ちょうど良い感じのウォーキングコースです。
そして滝を俯瞰する眺瀑台もありますので、滝の全景も含めて周辺の紅葉に向けて次々にシャッターを切っていきます。今回は私よりも、むしろ"しろぶぅさん"が大活躍、一眼レフではワイドから望遠までの様々なレンズを使ったのに加えて、ハイエンドコンパクトも織りまぜて多くの作品を撮ってくれました。
ちなみに今回歩いた、国道から見て川の対岸にある遊歩道を散策する場合、お薦めは集落の中にある入り口から入って橋を対岸に渡り、公営駐車場に近い神社脇に出てくるルートがお薦めです。逆をやろうとすると、延々と上り坂を歩んだ挙げ句に、結構な段数の階段をさらに登る必要がありますので。
無事に撮影が完了したら東京に戻りますが、今回は途中で
埼玉県・
越谷市にある「
イオンレイクタウン」を訪れてみました。
まずは県下のトヨタ販売店が展開している「
トヨタモール」を覗いてみます。単純に市販車が多数展示されているだけではありますが、ちょっと興味のある車種もありましたし、なにより複数チャンネルの車種をまとめて比較できるというのは便利です。

そんなこんなをしていると、時間的には晩御飯に良い頃合い。そこで暖簾をくぐったのは「
牛たん炭焼 利久」。一時期は仙台出張の折に必ず訪れていた牛たん屋さんですが、最近では出張に一人で赴くようになったこともあり、すっかり足が遠のいていました。今回、実に久しぶりの牛たんでしたが、その美味しさは仙台のお店と全く変わらず。店舗は仙台でいつも訪れていた支店よりも広々としており、逆にゆったりした環境の中で食べることに違和感を覚えてしまうほどです。
牛たんの後は「
小川珈琲」でティー&デザートタイム。こちらも明るく広々とした店構え、"京都の珈琲職人"を謳う店だけあってコーヒーの味も格別です。さらにパフェやロールケーキなどのスイーツ類も豊富に取り揃えられており、一息つくには最適な環境でした。
こうして寄り道もしながら、当初の目的だった紅葉素材写真もなかなか良い出来ばえのものを集めることができて、1泊2日の旅は終わったのでした。
Posted at 2011/11/21 21:09:39 | |
トラックバック(0) |
取材・業務雑記 | 日記