昨日付のエントリで少し触れましたが、社用車1号機(
日産フーガ 350XV)の冬支度を進めました。クルマの冬支度にもいろいろとありますが、今回施したのは基本中の基本と言えるスタッドレスタイヤの装着です。
装着したのは、
YOKOHAMAのスタッドレスタイヤ「
ice GUARD・
iG30(TRIPLE PLUS)」。昨冬のシーズンインに際して購入、5,565kmを走ったタイヤですが、まだまだ溝の残りは充分ですしゴムの硬化も進んでいないので2シーズン目に突入です。
交換作業を行ったのは目黒区にある「
タイヤガーデン城南」。こちらのお店は店頭でのタイヤ販売や組み付け作業のみならず、
筑波サーキットなどモータースポーツの最前線でタイヤサービスを行っています。それだけにレーシングタイヤからスタッドレスタイヤまで、とにかくタイヤに関する知識と技術力はカー用品量販店などとは比べ物になりません。
今回も夏タイヤからの交換にあたっては嵌め替えのかたちでお願いしましたが、作業を見ていると細かい部分への気遣いというか、丁寧かつ迅速な作業ぶりには改めて感服させられた次第です。
いよいよ年の瀬ということで、年末年始のお休みには帰省や行楽に車で出かける予定を立てているという方も多いことでしょう。
その際は、なるべくスタッドレスタイヤを装着していただきたいと思います。北海道や東北、上信越などの降雪地帯であれば既にマイカーにはスタッドレスタイヤを装着されているでしょうが、首都圏など年に数回程度しか降雪のない地域にお住まいの方はスタッドレスタイヤを持っていない割合の方が高いでしょう。
近年は高速道路網の整備も進み、多少の雪が降っていても融雪剤の散布などがマメに行われていることもあって夏タイヤのままで走れてしまうケースも確かににあります。しかし、あくまでも雪が降ったらクルマはスタッドレスタイヤで走るべき。雪や氷の上を、わざわざ夏用のウォーキングシューズで歩こうとは誰も思わないのと一緒で、季節や路面コンディションに合わせたタイヤを装着することはドライバーとしての義務であり責任です。
私自身、年末年始の時期には長期の休みをとれることから、長距離ツーリングに出かけています。その大半が目的地は九州や四国といった西日本方面ですが、毎年必ずどこかで降雪には遭遇しています。一般的には暖かいイメージの強い鹿児島などの九州南部でも雪に遭遇しましたし、四国では高速道路が雪の影響で通行止めになったこともありました。
こうした場合、とにかく夏タイヤのままで走っているクルマの存在は、周囲に危険と迷惑を及ぼすだけのものです。例えば昨年末から今年の年初にかけてのツーリングでは、年明けの帰り道に日本列島は寒波に襲われ、たまたま関西からの帰り道だったのですが名神高速と新名神が部分的に通行止めとなりました。
関西と中部をつなぐ大動脈がクローズされたことで、残ったルートは一般国道である25号の名阪国道のみ。ゆえにここにクルマが集中したのですが、奈良県から三重県にかけては大雪となり、夏タイヤのままのクルマやチェーンだけを装着しているクルマが立ち往生しているなど、交通環境が大混乱をきたしていました。
さらに振り返ると、元旦の鳥取県では国道9号で豪雪の影響により千台ものクルマが立ち往生。きっかけは一台のタンクローリーがスリップしたためということですが、このタンクローリーが夏タイヤのままだったとは思えませんが、仮にスタッドレスタイヤを装着していたとしても冬道の危険性を充分に理解した上でいつにも増して慎重な運転がドライバーには求められます。
さらにクルマが地面と唯一接しているのがタイヤであるということを考えれば、決して値段だけで購入するアイテムを決めるべきではないことも明らかです。
どんなに最先端の安全装備を有している高性能車であっても、タイヤのポテンシャルを上回る性能を発揮することは出来ません。決して高額な商品が間違いなく高性能であるとは限りませんが、格安タイヤを購入するにあたっては必ずインターネット上のユーザーレビューなどを多角的に検証することをお薦めします。
いずれにしても冬のクルマにはスタッドレスタイヤ。長距離を走る予定の方には必須の条件であり、都内などの近距離ユースオンリーという方であれば、少しでも雪が降った場合はいさぎよくクルマの使用を控えるという決断が求められます。
雪国で生活した経験のある者にとっては、少しであっても雪のある路面を夏タイヤで走ることは自殺行為以外の何物でもありません。いや、何度も記してきていますが、夏タイヤのままで雪の上を走るということは周囲の歩行者や他車を巻き込んだ事故を起こす可能性もありますので、“他殺行為”になりかねないということを考えるべきなのです。
日産フーガ|スタッドレスタイヤ装着
Posted at 2011/12/26 17:55:41 | |
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日産フーガ (Y50) | 日記